たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

童女と童子

2020-04-18 09:11:21 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.16 *****

2013年に行われた伊勢の式年遷宮において、

「物忌(ものいみ)」と呼ばれる童女や

童子が様々な儀式の大役を担いました。

しかしながら、古代より大嘗祭の陰の主役でも

あった「サカツコ」という童女に関しては、

明治天皇の大嘗祭以降は廃止され、

令和の大嘗祭でも復活しなかったと言います。

 

これについてある専門家は、

「天武天皇が女性神職を廃止したように、

明治天皇も大嘗祭の女性性の部分を排除

したかったのではないか」と述べておりますが、

天武天皇や明治天皇のように飛び抜けた

霊媒力を持つ人物が、単に「武力王・軍事王」

の側面を強調したかったなどの理由で、

この童女の奉仕を取り止めにするとは思えず……。

恐らくそこには、「三輪山の一件」とも絡む、

歴史の裏事情があったのではないかと、

個人的には想像してしまうのですね。

 

そこで思い出すのが、以前「金屋子神」

などに関する記事内で取り上げた

「オナリ」という女性の存在です。

沖縄で「姉妹」を意味する「オナリ」は、

東日本では「ヒルマモチ」とも言い、

田植えのときに昼飯を届ける女性

(および早乙女)を指すと聞きました。

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