<美馬郡・つるぎ町>
通称、貞光一宇ルートと呼ばれる438号線は、
他に比べると比較的道幅が広い箇所が多く、
また最短距離で剣山へと到着できるため、
観光客や登山客の多くが利用する
「剣山の顔」的な観光道路です。
がしかし、あくまでもその評価は、
近隣の山岳道路と比べてのものであり、
お世辞にも「整備されている」とは
言いにくいのが実際のところでした。
実は徳島県という土地は、日本国内において
最後まで高速道路を持たなかった都道府県で、
近年の徳島道の開通により、
ようやく47都道府県すべてに
高速道路が完備されたのだとか。
地元の理解を得られなかったなど、
いろいろな事情はあったのでしょうが、
その理由のひとつに「剣山」の存在が
深く関わっていたという話を、
風の噂で耳にしたことがあります。