<新郷村・キリストの墓>
毎年6月になると、青森県新郷村では
「キリスト祭」という名のイベントが執り行われ、
観光客を含め多くの人々で賑わうそうです。
何でも、人口2,500人ほどの小さなこの村には、
「キリスト終焉の地」という、
にわかには信じがたい伝承が伝わり、
またそれを裏付けるような事実も
たくさん見つかっているのだとか……。
事の発端は、『竹内文書』と呼ばれる
神代文字で書かれた歴史書、
およびその著者である宗教家が、
1930年代にこの地を訪れたことが、
諸々のきっかけとなったという話ですが、
以来幾度となくオカルト小説や
ドキュメンタリー映画の題材などに取り上げられ、
今ではすっかり村の観光資源として定着していると聞きます。
ちなみに、「キリストの墓」とされる小高い丘の上には、
十字架の建てられた2つの塚があり、
そばには「キリストの里伝承館」と呼ばれる
資料館やお土産屋も併設されていました。
訪れた時間が遅かったため、
資料館には立ち寄れなかったものの、
公園としてきれいに整備された墓地の一帯に、
宗教の垣根を超えた何ともカオスな
空気が漂っていたのが印象的でした。