治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

還暦記念旅行のついでに日本のリハビリを観察する その1

2023-05-22 09:47:05 | 日記
奄美の定宿は、偶然に見つけたものです。
『西郷どん』で奄美編を見た私は、いてもたってもいられなくなり、宿と飛行機を一気に抑えて次の日に飛びました。
初LCCだったし、初奄美でした。
そのころはその定宿、前日でも取れたのです。

それから何度か一人で出かけたのですが、人気が出てしまい、なかなか取れなくなりました。
私が目を付けると人気が爆上がるのは、小田原の大先生や療育整体等でも証明済み。

それでも海外に行けなくなったコロナ禍、2021年度などは四回行きました。
去年は二回。
その間に愛甲さんも行ったし、読者の方も親子で出かけ、お子さんもたいそう気に入ってくださって、また行きたいとおっしゃっているということです。

で、その人気の宿が私の還暦お誕生日に奇跡的に空いていると知ったのは一月。
金・土・日だけど夫は行けるだろうか?
きいてみると「とっちゃえ」ということ。だめならだめで間に合うようにキャンセルすればいい。
ということで予約を入れました。

ひと月前くらいにおそるおそる夫にきいてみると、なんとか休みを確保したということ。
というわけで出かけられるようになりました。

ところで還暦還暦と年バレしている私ですが、なぜかというと、別に隠すことではないからです。
みんなやたら個人情報隠したがるジャパンです。一体何を恐れているのか不明ですが、マイナンバーカードとかに関するありえない恐怖心とかもそこ由来だと思います。
厳密に私の発信を読んでいればどこらへんに住んでいるかおわかりだと思いますが、仮に私の強烈なアンチが殺害しにきたら、つかまるのはそいつです。そしてそういう事件が起きたら、警察はまず怨恨の路線を探るだろうし、ネット上の発言等は当然参考にするでしょうね。おまけに、誰が私を特に攻撃していたかとか、多くの人が目撃しています。だから別に居所バレは怖くないわけです。
特定なんて難しいことではないのに、特定してそれを得意技だとカンチガイしている人もいますが、特定されるのを恐れなければそういうカンチガイ野郎を無力化できるわけです。

皆がわけもなく自分についての情報を隠したがるそのメンタリティが、おそらくマスク大好き社会を形成した一因であるだろうと思います。コロナ前からマスク依存の人は多かったし、保健室にもらいに来る生徒も多かったようだし、むしろメンタルを心配されていたのですが、とにかく見られないことに安心する人が多いジャパン、なのだと思います。
一種の病理ですね。
そして私から見るとマスク好きとマイナンバー嫌いは地続きです。

まあともかく、私にとって還暦はとっても喜ばしいことで、その日が来るのを楽しみにしていました。
60年生きながらえるということは、いくら長寿化社会とはいえ、すごいことだと思います。
その上私の場合、入院歴なし、手術歴なし、大病も大けがもせず常備薬をのんだ経験もなしに生きてこられたのですから、お祝いすべきことだと思いました。

というわけで当日はまず新横浜駅から新幹線。
ゴミ箱が閉鎖されています。
広島から遠く離れていますが、まあ直通で行けるといえば行けます。
ちなみに車内放送によると東京から新大阪までののぞみ停車駅のゴミ箱が5月21日いっぱい閉鎖ということ。
こだま停車駅は? 山陽新幹線は?
ここにも「やってる感が大事なジャパン」が顕著です。
3月13日からマスクが個人の判断。
5月8日から5類。濃厚接触者を追わない。
みたいに線引きが大事。線引きに科学的根拠はない。
そしてきっと新幹線のおえらいさんたちは「サミットに伴う警備体制に協力する姿勢を示すため、東海道新幹線ののぞみ停車駅のゴミ箱を閉鎖しよう」と決めたのでしょう。ばからしい。
静岡県内の六つののぞみ素通り駅のごみ箱ズは、サミットなのに閉鎖もしてもらえなかったのでしょうか(笑)。

マスク姿がまちまちな新幹線で12分、品川駅に来ました。
JR職員ももうマスク任意。少数ですが外している人もいます。
乗客もまちまち。
かつてはうちの地元がマスク率低い方だったのですが、今は都内の方が勝ち。これはなかなか興味深い現象です。
「外していいよ」と言われると外せる人が多い都内、みたいですね。

成田エクスプレスを待ちながら、何本も通勤電車を見送ります。
こみこみの通勤電車でも素顔の人が結構います。
まだあきらめの悪い医クラとか、音楽関係の怖がりな人とかが最後の悪あがきをしているネットの世界と現実の世界はかなり違う気がしました。人々は怖がっていないし、完全に個人の判断が通っています。

成田エクスプレスの中で気づいたのは、外国人が大きな声で会話している事。
そういえば三年間乗り物ノーマスクだった私たちも、せめてしゃべらないように気を付けていたんですね。
その遠慮が外国人はありません。車内での会話をご遠慮いただく~みたいな車内放送は無かったんでしょうね。

そして成田へ。
LCCのカウンターは長蛇の列。
そのほとんどがノーマスク。
街中より多いです。
これはリゾート便に乗る陽キャが多いということと、ジム等でも思うのですが「外していいです」と言われるところは室内でも屋外より外している人が多いのですよね。
スタッフの中にも素顔の人が見えます。
本当に個人の判断になったようです。

機材繰りで若干遅れて出発。
うつらうつらしていると、島が見えてきました。
26度で天気は曇り。
前日梅雨入りしたので、曇りで十分です。
とにかく泳げればいいのです。



多くの人は、とくに女性は、十代かせいぜい二十代で海水浴を引退すると思いますが、私は今日、六十代の初泳ぎをしにきたのです。
この年でまだ泳ぎたいという欲求があるということは、はっきり趣味の領域だと思います。
おまけに海水浴はとても養生にいいのです。

空港にお迎えの車が来ていました。
なんとドライバー氏、二重マスクです。ドン引きです。
そして二重マスクなのに一生懸命会話を盛り上げようとします。
リゾバイで、最近来たばかりとのこと。
寮に入っていて(立派な寮があります)休みの日には観光したいんだけど、仲間を誘う勇気がないということ。
どこから来たの? ときく必要もなく沖縄訛りでした。
途中雨がぱらつくと心を痛め、日が差すと喜びます。
いい子なんだけど二重マスク。
もしかして沖縄のすごい離島とかからきて、奄美大島が大都会で、怖いのかな、なんて思いました。

ちなみに滞在中、スタッフ勢も基本的に個人の判断のようでした。
飲食の接客の人たちだけはきっちりでしたが。
そして彼は飲食にいたり、掃除をしたり、色々な仕事をしていましたが
彼だけは個人の判断で二重マスクでした。ずっと。
「友だちを誘えない」という内向性と二重マスクにはなんか関係があるでしょうか? その割には私たちには精いっぱい愛想がいいのです。


フロントの人(ノーマスク)とあいさつを交わし、マイナンバーカードを提示して全国旅行支援のクーポンをもらいました。
受取書に氏名と年齢(60)を書きました。

二重マスク氏の願いが通じたのか、部屋に入るころには日が差し、私は荷物をほどいて片づけて浜に出ました。
野生のヤギと目が合いました。
ヤギは私を見てフリーズしていました。

出発前、某氏とポリヴェーガル理論の話になりました。
私は一冊本を読んだだけだけど、療育整体の神経編をやってから、今勉強すればもう少し理解が進むかなと思って、帰ったら本を読もうと思っていました。
ヤギのフリーズ反応は、背側迷走神経の反射だっけ(うろ覚え)。
ともかくほぼ人のいないビーチで見知らぬ生き物を見つけ、警戒体制に入ったのでしょう。
私に攻撃する意図はありませんので、ちらっとヤギを見ただけで海に入り、60代初泳ぎ。
ヤギは警戒を解いたようで、妻子を呼び寄せて木の葉を食んでいました。
なぜ妻子と思ったかというと、二匹目は少し小さく、三匹目はとても小さかったから。
どの生物でもオスの方が大きく力が強い。
昨今の権利擁護運動の際にも、それを考慮しないとかえって人権侵害になりそうですね。
同性婚が認められないのは人権侵害かもしれません。
でも生物はオスの方が大きく、力が強く、家族を守るようにできているのです。

初泳ぎを堪能した私は、上がってワイン&お相撲タイムという至福の時を過ごしました。
横綱、強いですね。
そしてディナーへ。
バースデープレートのおまけがついていました。
幸せな60歳のお誕生日でした。

続く


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