治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

整形外科は児童精神科よりだいぶマシみたい

2024-08-15 09:23:06 | 日記
おととい、母と一緒に墓参に行きました。
お寺に着き、お水をくむとき母が「パパは暑がりだからたくさんお水あげたいからいっぱいくんで」と言いました。ので桶いっぱいに汲みました。当然重くなりました。
それを私が持って御本堂まで。御本堂では立ち止まり、荷物を下ろして合掌し「南妙法蓮華経」を三回唱えるのが菩提寺の習わしです。
それをやったとき、桶を下したわけですが、母が「私がもつ」とか言ってもってしまったのです。「重いから危ないから」と言ったとたんに段差につまずいてこけました。墓参に集っていた善男善女の皆様がわっとかけよってくれました。

鼻の下に切り傷。で、キズパワーパッド(私は信者)。
中指を擦りむいた。ここも以下同文。
倒れたとき手をついたのですが、右手は無事。左手が痛むようでした。私は墓参を急いで済ませ、父に「今日は急いで帰るわ。台風来るみたいだからお花飛んで行ってしまうから、またすぐ来るわ。パパはママを守って」と呼びかけました。「おう」という父の声が聴こえた気がしました。
そして二人で家路を急ぎました。
調べたらわが町、お盆でも整形外科は開いていたけど、母はお盆後でいいと言います。
「でも明日の朝起きて痛いかもよ」と私は言いました。

二年くらい前になるでしょうか。夫が彼の持っている5台の自転車の中で一番小さな14インチの自転車で、落車して腕を強打したことがあります。
皇居周辺を走っていて、段差に気づかなかったようなのです。14インチは段差に弱いです。
その日は東京駅まで走って帰ってくらい平気だったのですが、次の日は痛みがひどくなり、研究室の鍵を回せなかったということでした。
ただ、とくに病院には行かず、いつのまにか治りました。

こういう体験があったので「当日は平気でも次の日は痛いかも」と思っていたのですが、朝7:45に母から電話があり、やはり病院に行きたいと言います。
ただし保険証が見つからないそうです(笑)。
10割負担覚悟で行けばいいんじゃないの、と反サロの端くれである私は言いました。
ネットで見たら8:30が取れたので、どうせ予約していても待たせるだろうけど8:30に行けるかきいたら行けるというので、予約を取りました。
母は8:30に着いたようです。

私は診察に間に合えばいいと思ったので
そろそろ出かけようかな、と思った8:45ごろ母から電話があり、私がいないと受診させてもらえない、みたいなことを言うのです。
そんなことあるのかな、と思いましたがどっちみち行くつもりだったのでクリニックにつきどういうことかきいてみると、要するに母はタブレット問診が乗り切れなかったのでした(笑)。
高齢者にはあれ、無理だと思います。

ちなみに保険証はなくてもマイナンバーカードでオッケーでした。便利ですよ、マイナンバーカード。全国民がマイナンバーカードを使えば、不法滞在外国人の不正利用とかなくなるんですけど、どうしてもマイナンバーカードが嫌いな人がいるのが残念ではあります。でもまあ、仕方ありません。日本は自由な国ですから。マイナンバーカードを作らない人にはわざわざ資格証を送ってくれるとか。これだけ甘い国でワクチン強制とか恐れている人の気が知れませんわ。

タブレットを借りて私がぼんぼん問診していきます。
折れているかどうか鑑別は必要なのでレントゲンには同意しました。CTは医師の判断による。ということで問診を済ませ、私は近くの店で仕事するから診察呼ばれたら電話して、と言って外に出ました。
ちなみにこのやりとりの間、一切のマスク圧はなし。
そもそも患者でもしていない人がたくさんいました。

たいていの患者は高齢者ですが、たまに若者松葉杖系の人たちがいます。なんかやってケガをした人たち。その人たちは100パーセントノーマスクでした。
Xの中では病院の人権侵害が未だに横行しているという情報が行き交っていますが、いつものX盛りかもしれません。
まあ場所によるんだろうなと思いました。
いずれにせよ、ロードバイクに乗る身として、いざケガをしたときにマスク圧のない病院が地元にあるとわかって、本当によかったと思いました。

思いついて店から戻ると、ちょうど母が呼ばれるところでした。いつもの野生の勘のグッドタイミング。
ドクターの見立て(状況と触診)では「折れている」ということ。そしてレントゲンへ。レントゲンの結果・・・折れているかどうかわからない。でした。


私はこれまで、自分が骨折とかしてこなかったせいで、レントゲンは万能だと思っていましたが、レントゲンは何もかも見抜けるわけではないのですね・・・。これも初めて知りました。そしてCTに回されることになりました。CT担当者の鼻マスクになごみます。

CTが終わり、しばらくして診察室に呼ばれると、写真を見せられました。そしてすごい小さい筋みたいなのがあって、「これが患部だ」ということでした。要するにヒビが入っているということ。あんな小さな筋は、やはり専門家じゃないとわかりません。素人目には、ゴミみたいに見えました。

チームベスリとのミーティングの時、脳波を読むのも専門性がないところがやってもあまりわからないんだ、みたいな話が出ましたが、骨のヒビもそうなのでしょう。
手当てとしては、二週間スリングをつけるそうです。

私はこれも知識のないせいで、スリングってあの包帯みたいなやつを巻いてじっとしているのかと思い、お風呂に入れないのかな、暑いのにかわいそうだな、と思い、早速清拭のシートを仕入れにいったのですが、今のスリングってそんなもんじゃないのでした。
別フロアでPTが説明する、ということでPT待ち。公金チューチューを選んだろくでもない若者かと思いましたが、まあさわやかな若者でした。スリングについて説明してくれました。服の上からつけて、取り外しもできるんですね。しかもそれをつけると、痛みがぴたりとなくなり母はびっくりしていました。

会計を待っていたのですが永遠に時間がかかりそうなので私は買い物へ。入用なものを買って母の家に届けておきました。宅配ボックスに荷物が入っていたので、それも家に入れておきました。利き腕が無事だったからよかったけど、荷物とかはしばらく困るなあと思いました。

それから家に帰り、疲れてしばらくごろんとしていたのですが、なんとなくトレッドミルがやりたくなり、ジムに行きました。
整形外科にいた人たちと同じ世代の人たちがトレーニングに励んでいました。弱者になると公金を使っちゃうけど、鍛えるのは自費でいいので、やはり弱者にならないのが社会貢献だ、と思いました。

でも実は、整形外科にいた高齢者にも反感は抱きませんでした。
別にサロン代わりに利用しているわけではなさそうです。杖をついている人は当然多かったし、みんな少しでも機能をよくしたくて来ているのです。コロナを経てかもしれませんが、おしゃべりもしていません。私を含むノーマスク勢をとがめる言葉も視線も感じません。
まあできるだけあの一群に仲間入りする時期は伸ばしたいですが、母は88歳でやっと骨折デビューしたので、上出来だと思います。
まあ自分としては、88歳まで生きたくないですけど。

なぜ88歳まで生きたくないかというと、世間の迷惑だからです。
ただ、その「迷惑になりたくない」という気持ちの強さも、どうかと思います。その「迷惑になりたくない」という気持ちで今回母はケガをしてしまいました。

五人きょうだいの真ん中で育った母は、その意識がとても強く、私たちにさえとても遠慮します。昨日も病院で過ごす時間が長引くにつれ、お盆で家にいる夫の昼食が心配なので帰れというのです。
もちろん夫は子どもじゃありませんから、おなかがすいたら自力で食べ物を調達します。全部終わったとき私が社畜弁当買うけどいる?ときいたらもう食べたと言っていました。

年代的なものか、五人きょうだいの真ん中のせいか、とにかく他人に気を使いすぎる母。
それを治してからあの世に行きなさい、と教えてあげました。

ちなみに母の痛みを一瞬で取り除いたスリングは、18792円とかで、買取だそうです。
一応払って、保険適用されたら、自己負担分を除いて戻ってくるそうです。
でも全額自費ということは、社保のお世話にならないということなので、別に自費でもいいですよ、と言いました。19000円弱で痛みが取れたら御の字ですわ。

そういうわけで昨日は多くを学びました。

・やっぱり転倒等の痛みは翌朝の方がひどい
・レントゲンで骨折がわかるわけではない。
・骨のヒビって素人目にはわからない。
・整形外科に集っている高齢者はおしゃべりに興じているわけではない。
・初診ではないせいか付き添いなしにきている人も多い。あのタブレット問診をどうにか乗り切っている。
・マスクしなくても病院側からも患者側からも何も言われない。
・マイナンバーカードを健康保険に紐づけとくと便利。
・整形外科に来ている若者は従来元気そうなタイプが多い(なんか活動するからケガをする)。よってマスクはしていない。その付き添いの身内もしていない。
・今後私がケガをしたとしても行ける病院が見つかった。

今日も母の付き添いです。今度は病院ではなく、パソコンショップ。iPhoneデビューです。そこから私は自転車のお稽古に行きます。明日は台風みたいだから、今日はたくさん身体を動かしておきましょう。