治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

障害かどうかは社会が決めるのだから

2010-09-03 06:50:41 | 日記
さて、修行けしからん系の人々を人払いしたので(たぶん)
今日から修行系全開。

まずは、この話。

=====

障害かどうかは社会が決めるのだから
障害者と認定した人々には
全面的な保護を与えなくてはならない。

という正論。

つまり、あんまり表立って反論する人がいない意見。

言い換えれば

ありきたり。

誰も表立って反対はしないだろうけど

世の中に行き渡らせるには、ちと馬力が足りない。

そうじゃない答えをこの夏私は聞いた。

「障害かどうかは社会が決める。
だから俺らが、障害を軽くしなきゃいけない」

誰の言葉?

神田橋先生じゃありませんよ。

医者じゃない。

心理士でもない。

作業療法士でも、理学療法士でも、教員でもありません。

誰?

社長です。

数百名の、主として重度の知的障害の方を雇用している社長。

正社員として雇用し、最低賃金を保障している社長さんです。年金ももらえるから、全体の所得の少ない県ではここの社員たちは富裕層になるらしい。

「働いて、世の中に必要とされることによって、障害は軽くなる。
もちろん完全に治ることはないよ。
だって俺ら、みんなどこか障害のような部分を抱えているからね。
でも確実に軽くなる。
パニックは減る。多動は治まる。漏便していた子もしなくなる」

そうだろうなあ、と思った。

仕事は人を鍛える。

だからこそ
私は修行系の本を出します。
一人でも多くの人が、世の中に必要とされる人材に育つように。

(だからこそ
別にそういうことに興味がない人はもう読まなくていいわけだが。本もブログも)

この社長は全国方々の工場にかかわっていらっしゃるが
関東にある工場に、見学に来ていいとおっしゃってくださいました。

一人で行くのはもったいないかも。

誰かと一緒に行ってもいいですか? ときいたら

10名くらいはOKだそうです。

一緒に行きたい方、
会社にメールください。メアドは本の奥付にあります。

秋場所終わったころ。
ちょっとは涼しくなっているでしょう。

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