外務省、武漢の渡航中止を勧告新型肺炎の警戒「中国と連携」
2020/01/24 20:41
外務省は24日、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市を含む湖北省について、感染症危険情報をレベル3に引き上げ、渡航中止を勧告した。感染症危険情報に4段階のレベルを導入した2015年以降、2番目に高いレベル3を出すのは初めて。日本と武漢を結ぶ航空路線が欠航、中国で春節(旧正月)が始まり、日本国内でも警戒を強化した。
茂木敏充外相は「中国政府と、さまざまなレベルで連携している。必要な状況が生まれたら政治レベルでもコンタクトを取りたい」と述べた。厚生労働省は、日本国内では感染者が追跡できないほどの急激な感染の広がりは起きにくいとの見解を示した。
************************************************************************************************************
やっと日本政府は武漢市がある湖北省を渡航中止勧告地域に指定しました。
遅かったです。
武漢はもうどうにもこうにもならない状態のようです。
実際は渡航中止よりも退避勧告の最高レベル4にして欲しいぐらいです。
しかしそれは現実的ではありません。
退避するにも航空機、鉄道など公共交通機関は停止し、高速道路は封鎖されています。
中国の事、こういう時は徹底しているので一般道路も封鎖されたとも聞きます。
何度も言うようですが、決断が遅かったです。
中国国内でも武漢だけにとどまらず、他の地域でも患者が出ています。
湖北省だけを渡航中止地域にしてももう遅い気がします。
では日本企業に勤める日本人とその家族や留学生はどうしているのでしょう。
テレビで留学生がインタビューに答えていましたが、武漢から脱出はかなわないようです。
日系企業の従業員は本社からの指示があって帰国しているのなら良いのですが
どうなんでしょう。
しっかりとした危機管理が出来ている企業なら既に帰国しているでしょうが
そうでない企業は脱出できず、ほとぼりが冷めるまで中国に留まるしかありません。
日本政府はこの様な事態を予測していたのでしょうか。
大使館、領事館は今週初めには的確な指示をしておくべきでしたが、
テレビのインタビューに答えていた留学生の発言からは何の指示もなかったように思います。
多くの在留邦人は湖北省に閉じ込められた状態です。
この辺が日本の危機管理の甘さ、最悪の事を想定しない甘い判断が露呈したと言えます。
やっと今日夕方に外務省が渡航中止勧告を出しました。
これは一部の議員の強い働きかけもあったようです。
http://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1532
それがなければ、まだレベル2のままだと思うと外務省の危機管理の甘さに愕然とします。
国民の命を守る事をどれだけ真剣に考えているのかです。
残念ながら安倍首相も危機感が足らないと思います。
未だに国会での野党は自民党議員の足を引っ張る為に些末な事に拘っています。
野党は自民党を抗議するなら、もっと重要な事で抗議すべきです。
それがない限り、政権を執るなど夢のまた夢だと自覚するべきだと思います。
ところで渡航中止勧告ですよね。
それはそれでいいのですが、誰が今の時期好き好んで武漢に行くのでしょう。
それよりも中国観光客の入国を阻止するべきです。
今頃言っても遅いですが。
因みに台湾は発症者が1人出た時点で武漢からの観光客受け入れを停止しています。
また北朝鮮に至っては21日に中国人観光客の入国を禁止しています。
日本は医療従事者や医療設備が整っているからと新型コロナウイルを侮っているとしたら大きな勘違いです。
常に謙虚で、最悪の事態を想定して対応できるように準備しておくべきです。