石破総理大臣は、コメ価格高騰に対応するため自らがトップを務め、
小泉農水大臣らが参加する関係閣僚会議を新たに立ち上げると表明。
(中略)
2日の参議院予算委員会で石破総理は、コメの価格高騰は「いつかは起こりうるものだったのではないか」
「従来のコメ政策を見直す必要がある」と述べた。
林官房長官は「コメを消費者が安心できる価格で安定的な供給を実現する。」
「コメ価格高騰の要因を検証する。」
石破総理は会議を先月下旬に立ち上げる方針だった。
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石破総理は「(米騒動?)は、いつかは起こり得ることだったのではないか。」
と予測していたらしいですが、それならもっと早く手を打つべきでした。
農水大臣を経験し、無役の時は全国津々浦々隈なく視察に行き、
地元の農家の方々の意見を聞き、農家の実情は熟知していたのではありませんか。
それを今更。
起こりそうだと思っていたなら先手を打つべきでした。
それに林官房長官も今になって、コメ価格高騰の原因を検証するって遅くないですか。
そもそもこの問題は既に昨年夏には問題になっていました。
今年1月には拙ブログでも取り上げていました。
一部転載します。
あの南海トラフ地震騒動から一挙にコメ不足が進んだ感じです。
昨年8月2日の会見で坂本農林相が「ひっ迫していない」「安心して欲しい」と述べています。
現時点で主食用米の全体需給としては、ひっ迫している状況であるとは考えていません。また、7月30日に公表した6年産米の作付の動向を見ますと、各産地の6月末時点での作付意向は、主に主産県である16県が主食用米の作付を増加する意向となっています。収穫の早い産地は、今月には新米が出回り始め、9月からは主産地の出荷も始まります。消費者の皆様方におかれましては、安心していただき、普段どおりにお米をお買い求めいただきたい
しかし新米が出ても値段は下がらず、それどころか高止まりという感じになっています
何が安心して欲しいですか。
新米が出ても値段が下がるどころか品不足に値上がりですよ。
※昨年9月の読売新聞の記事です。
コメの1~7月輸出量、23%増の2万4469トンで過去最高…輸出用は国内向けに転用できず : 読売新聞
政府の補助金にひも付けられた輸出用は国内向けに転用できない。
その理由は? ⇩
●輸出用には10アールあたり最大4万円の補助金を支払っている。
●補助金を交付したコメは用途が決められており、国内向けに出荷すると返還を求められる。
そういう事なんですね。
ただどうも政府備蓄以外に流通業者などが確保しているのではと疑ってしまいます。
一挙に市場に出したら値下がる、折角の儲けが少なくなると思っているのでは。
折角のデータを持ち合わせているのに農水省はもっと庶民の生活はどうなっているか想像し、
その上で、対策を考えておくべきだったのです。
臨機応変という言葉を知らないのでしょうか。
お役所仕事でデータがあっても心がない、そういう事ではありませんか。
勿論、物価上昇の折です。ある程度の値上がりは仕方がない面があるでしょうが、
倍の値段を容認するって、どうなの?と思います。
それも主食です。
1割ぐらいの値上がりならまだしも倍ですよ。
こんな事では日本の農業は衰退し、農村部の人口減少は止まらないでしょうし、
その結果、地方の衰退が進み、少子化も進み、最悪の結果が待っているとしか思えません。
「楽しい国」なんて幼稚園児の考えるような政策を訴える前に、
国民が豊かに明るくなる為にどんな政策を推し進めるか、
安易なオーバーツーリズムなんてマナーの悪い外国人観光客が増えるだけじゃないですか。
勿論礼儀正しい外国人もいるでしょうが、それでも人口や隣国という事からも中国人が増える事は間違いありません。
もっと足元をしっかりさせる方策を考えてもらいたいです。
汗水たらして一生懸命働く。。。今の時代にそぐわないかもわかりませんが、
それでも楽して儲ける考えにはどうも賛同できません。
稲作については就業者の高齢化が進んでいるのですから、法人化と機械化で地方に若者を呼び込み、
安定した農業を考えるべきでしょう。
「検討する」なんてやらないのと同じようなものです。
やるべき事は今すぐ実行してもらいたいです。
そして今、大臣が小泉進次郎氏に代わり、随意契約の備蓄米放出です。
このやり方にも異論がある人もいますが、では5キロ5千円のお米を買えと言うのでしょうか。
庶民にとっては昨年の3倍の値段では生活を圧迫します。
収入にスライドするなら我慢も出来ますが、収入が上がっていますか?
年金が上がっていますか?
批判なら誰でも出来ます。
ではこのままジワジワと値上がるお米の値段でいいのかです。
備蓄米の放出以外にどんな方法があったのか、
小泉氏のやり方に批判するなら、どんな方法なら納得するのか聞きたいものです。
待ち焦がれた備蓄米の販売に多くの人が買い求めました。
確かに少々「ヤラセ」の様な感じがしないでもありませんでしたが、
それでも確かに求めやすい値段のお米が買えたのは事実です。
ただ欲を言えば、古々米ならもう少し安くても良いのではと思ったり、
価格設定は誰が決めたのか、ちょっと気になりますが。
あとは全国津々浦々で、小売店でもコンビニでも、多くの店舗でも備蓄米が売られると共に、
政治家たちには今後の農政について、主食の米作りについて議論をしてもらいたいです。
就農者の高齢化と農業の衰退に伴う地方の人口減少と都市部への人口流入。
これらを解決する為にも農政改革を真剣に考えてもらいたいです。
※こちらもよろしくお願いします。
https://blue-obasan.hatenablog.com/