片山元副知事「井ノ本氏の行為は漏洩にはあたらず、懲戒処分はおかしい」私的情報漏えい問題 兵庫
県が設置した第三者委員会が3つ。
その内の私的情報漏洩について第三者委員会が「漏洩したのは井ノ本知明氏」だと認定すると共に、
斎藤知事と片山元副知事の指示だった可能性が高いとしていました。
また県の処分指針は
●職務上知ることのできた秘密を故意に漏らし、公務の運営に重大な支障を生じさせた職員は、免職または停職
であり、重い順から、免職、停職6か月、停職3か月、停職1か月。
本来なら井ノ本氏は停職6か月のところ、知事の指示があった事を勘案し減免したようです。
ただ、人事課を所管する総務部長という立場に留意した。
とありますが、高い倫理観が求められる立場に留意したのなら、もっと重い処分が妥当だと思いますが、
この理屈が不可解です。
更には知事は一貫して指示していないと言いながら、3か月減免を知事が決済しています。
これもおかしな事です。
自分が指示をしていないのなら減免する必要がありますか?
ところで百条委員会では嘘を付けば偽証罪に問われます。
その為に、井ノ本氏はこの件については証言を拒否しています。
第三者委員会は元裁判官や弁護士で構成されています。
訊問は手慣れたものです。
嘘を見抜く力も長年の経験であるでしょう。
ですから井ノ本氏も二転三転しましたが、漏洩を認めざるを得なかったと想像します。
ところがそんな中、片山元副知事が反論です。
斉藤知事は漏洩の指示はしていないと言い、
片山元副知事はあれは指示ではなく、議会根回しであり通常業務だと言うのです。
ですから井ノ本氏への処分は必要ないとの主張です。
いやあ、中々ですねえ。
第三者委員会の調査も問題があると片山氏。
もう必死です。
自分は悪くない、知事も悪くない、井ノ本氏も悪くない、と。
知事が知事なら副知事も副知事という感じすらします。
百条委員会も気に入らず、第三者委員会も気に入らず、更には公益通報者保護法も無視。
巷では兵庫県は無法地帯なのか、と言われている意味が分かります。
斉藤知事を応援する人たちは「法律よりも知事が大事。」
「百条委員会や第三者委員会は偏っている。」
「斎藤さんを虐めないで!」そんな感じでしょうか。
こう考えると、斎藤知事があれだけ強気なのは鋼のメンタルもそうですが、
法律を無視してでも斎藤知事を応援する人たちの存在があるからでしょう。
「オールドメディアは信じられない、SNSの方が信じられる。」
「オールドメディアがSNSに負けた。」
この主張は兵庫県の問題が起こってから顕著です。
しかし、どれだけの人がSNSを信じ、デマに踊らされたでしょう。
オールドメディアであってもSNSであっても、最後は公的なものを信じるしかありません。
それが議事録であり、百条委員会や第三者委員会の報告書です。
増山県議の百条委員会での発言が竹内元県議への抗議となり、
それが度を越え、嫌がらせの電話やメールに繋がり、竹内氏が自死した遠因にもなっています。
しかし増山氏の発言は事実誤認とされ、議事録も訂正されています。
この事を増山氏の応援団は知っているのか疑問です。
そして増山氏自身もこの発言をどれだけ重く受け止めているのか疑問です。
牛タン倶楽部、増山県議と岸口県議、そして立花孝志氏・・・・。
彼らが今回の問題が大きくなった原因だと考えられます。
特に立花氏の存在が大きいです。
違法でなければ何をやっても許される、そんな考えが大衆を煽り、誘導したのです。
つまり、常識では考えられない発想、
違法ではないが、今まで考える人がいなかった特異な発想に大衆は振り回され、
そして信じ続ける人たち。
もっと事実を知るべきで、デマに振り回さないで欲しいですし、
公益通報者保護法についてもっと一般に周知する事を望みます。
理解すれば、斎藤知事の持論がおかしい、と気付く筈です。
※はてなブログにも投稿しています。
https://blue-obasan.hatenablog.com/