斎藤元彦・兵庫県知事らの疑惑を告発した元県西播磨県民局長(故人)の私的情報などがインターネット上で公開された問題で、県は2日、地方公務員法(守秘義務)違反容疑での告発状が県警に受理されたと明らかにした。県は容疑者を特定していないが、県警が今後捜査を進める。受理は2日付。
私的情報は元局長の公用パソコンに保存されていた。政治団体「NHK党」の立花孝志党首らは2024年11月以降、X(ツイッター)などで私的情報とするデータを発信。「週刊文春電子版」は県が保有していた別の内部情報を報じた。
一連の経緯を調べた県の第三者委員会は5月、立花氏、文春の情報いずれも「県職員が漏えいした可能性が高い」とする調査結果を公表。漏らした人物は特定できなかったことから、県は容疑者不詳のまま県警に告発状を提出していた。【栗田亨】
次々新しい情報が出て来て、もう何が何だか・・・・。
兵庫県知事告発文書問題ではいくつかの委員会が設置されました。
大きく分けると、県会議員による告発文書の真偽を調査する百条委員会と、
それとは別に3つの第三者委員会。
第三者委員会は ①「文書問題」 ②「県保有情報漏洩」 ③「秘密漏洩」があり、
こちらは弁護士(兵庫県弁護士会推薦)に依頼して調査しています。
①「文書問題」:元県民局長の告発文の内容(パワハラやおねだりなど)は真実かどうか
②「県保有情報漏洩」:片山元副知事が元県民局長を尋問した時の音声データの漏出と
NHK党の立花孝志党首や丸山穂高氏がYouTubeチャンネルやXで元局長の公用PC内の私的データを拡散させた問題。
③「秘密漏洩」:井ノ本知明元総務部長が元局長の公用PC内の私的文書を漏洩させた疑惑。
これは井ノ本氏の漏洩とそれを指示したのは斎藤知事の可能性が高いと報告されています。
あ~ぁ・・・ややこしい。
で、今回は②の県保有情報漏洩で、県は「公務員の守秘義務違反」で県警に告訴し、受理されました。
片山前副知事による刑事顔負けの元局長の尋問の様子の音声ですが、
録音したのは片山氏、もしくは同行した県職員でしょう。
では、そのデータを誰が漏らしたか、
そして元局長のPC内のデータを立花氏に渡したのは誰なのか。
特に立花氏からデータを受け取った丸山氏は懇切丁寧に分析していましたから、
立花氏が選挙で訴えていた「10年間で10人と不倫」発言が完全なデマだとわかりました。
今回「容疑者不詳」で立花氏への情報提供について県警に告訴し受理されたので、
問題解決に一歩進んだと歓迎したいです。
次々と浮かび上がる疑惑。
それでも自分は悪くない。
告発者探索は間違っていなかった、だから嘘八百発言も撤回しないと主張する斎藤知事。
法解釈が間違っていると言われても、自分は正しいと。
井ノ本氏が知事の指示で元局長の私的文書を県議に見せつけたと白状しても、
自分は指示していないと言い張る知事。
そんな知事の態度に批判する人が増えて来ても、斉藤知事を応援する人がまだいる現実。
公的文書を無視し、感情だけで判断する人も多い事か。
これだから県議も知事に強く出られないのでしょう。
とはいえ、知事の発言は異常です。
ここまで自分の考えを押し通すのは珍しいです。
どこまで強気でいられるのか。
それは名の知れたジャーナリストや弁護士らが知事を擁護する事も問題です。
いわば彼らは知事の味方。
応援するのが有名人であるからこそ、余計にそれが知事の原動力となっているのです。
彼らが第三者委員会や百条委員会の検証をここまで無視し、反発する事は普通あり得ないですが、
そのあり得ない事が兵庫県で起こっているのです。
1年以上もグダグダの兵庫県。
どれだけ業務以外に時間を取られ、税金を使い、それでも尚、終わりそうもないこの問題。
今でも知事を応援している人達にお願いしたい。
冷静になり、第三者委員会の重要性と、その報告書を隅から隅まで読んで欲しい。
そして「公益通報者保護法」の専門書を読み込み、斎藤知事は正しいのか今一度考えて欲しい。
更に言えば、法解釈は色々と言えども、その道の専門家の法解釈は正しい、
いつまでも我を張るのは自分の為にならないと強く強く知事を諭して欲しい。
いいえ、これは知事自身の事よりも、県民の利益を考える事の重要性を諭して欲しいのです。
このままでは県庁内は二分され、県民も二分され、県外の人達から無法地帯と馬鹿にされ、
もう我慢も限界に近付いています。
いつまでもこの問題を引きずるのはいい加減やめて欲しい、そう知事に訴えたいです。