団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

70代はお金の不安を感じてる

2024年07月31日 | 老後の生き方

70代の半数以上の人は仕事をリタイヤして老後生活を送って

いる、収入の約7割は年金収入、そして将来の不安として健康、

お金と答える人が圧倒的に多い。

 

実際70代の金融資産(二人以上世帯)を調べてみると平均値

は1230万円、中央値(資産の低い順に並べて丁度真ん中に

くる値)では1000万円である、それでも金融資産非保有が

18%、5人に1人が預金もない状態である、それなのに中央

値の1000万円は高い、それは一部の富裕層(約2割)が全

体の数字を押し上げているからである。

 

実際お金があれば不幸を回避できることは確かである、老親の

介護の問題、自分や配偶者の介護の問題、家のリフォームの問

題など70代にとってお金は減ることはあっても増えることは

ない、実際悠々自適といわれる2割の富裕層を除くと70代は

お金の不安を感じていることは確かである。

 


母にとって晩年大切だった人

2024年07月30日 | 老後の生き方

人間は気にかけてもらいたいという欲望があるもので、それは

自分という存在の確認であり、それは家庭でも学校でも職場で

も、いくつになってもあるような気がする。

 

病院で長期入院してる高齢者が「今日は顔色がいいですね」と

言った看護師の一言が薬よりも何倍も効果があるということは

よく聞く話である、子供も見舞いにこない、そんな時看護師か

らかけられたひと言、それは自分の事を気にかけてくれた、見

守ってくれていることを感じたから嬉しかったに違いない。

 

私の母が晩年、高齢者施設にお世話になったとき、「今日は食

欲あるね」「塗り絵上手だね」等明るく声をかけてくれる若い

介護スタッフがいた、母にとってお気にいりの人だった、彼女

に声を掛けられるといつも嬉しそうだった、自分の事を気にか

けてもらえてる、亡くなる直前まで母にとって大切な人だった

のかもしれない。


生きにくい日々であっても

2024年07月29日 | 生き方

老いてくると、どうしても出来ないことがふえてくるものであ

る、だから残りの人生をどう生きていくかというのは高齢者に

とって重要なことである、たとえ順風満帆な人生を歩んできた

人でも死ぬまで充実した人生を送れるとは限らない。

 

明日の保証を手にしている人など一人もいない、今は元気で安

定していても明日のことは誰にもわからない、心の危機は誰に

も訪れるものだ、そんなときは自分なりの解決法を持つしかな

い、生きる苦痛の根本的な解決はできなくても、それなりに何

とか折り合いをつけて生きるしかない。

 

生きてる限り、すべての悩みから解放されることはない、ある

意味悩むことは生きてる証しともいえる、実際こうありたい自

分、こうあって欲しい人間関係があるから悩むので、悩みを通

して人との距離に気づき自分を再発見するものだ、そしてたと

え生きにくい日々であっても何とかもちこたえて、できること

を楽しみ、真摯に今を生きたいというのが76歳の実感である。


人生案内「母の介護めぐり妹と険悪」

2024年07月28日 | きょうだい

読売新聞「人生案内」相談者は50代の主婦、同居している80

代の母親を介護している、先日、母が腹を下して大変だった話を

妹に聞かせ、「あんたはこんなことを経験せずに自由でいいね」

といったところ、慰めてくれるどころか「私は頼まれたらそっち

に行って面倒を見ている、その時我が家は犠牲になってるのよ」

と怒鳴られた、頼むなんて年に一度か二度なのに、近所の人は

大変さを理解してるのがせめてもの救いだが心の持ちようを教

えて下さいという内容であった。

 

回答者はきょうだいは他人の始まりというが親の介護がそのき

っかけの一つです、売り言葉に買い言葉どっちもどっちという

のが率直な感想です、第三者ならよくやってると言えるけれど

肉親ゆえに、しかも自分も相応に分担すべきだという認識があ

ると、かえって態度を頑なにしがちです、感謝しないどころか

介護をしている人にあたかも非があるかのような言動をとるな

ど、残念ですがよく聞く話です、ただ介護を受けているお母さ

まが感謝の気持ちを伝えてくれていることが、救われるのはご

自身ではないでしょうかと回答している。

 

確かに親の介護問題は深刻である、今回のケースは介護の問題

を担ってる相談者に感謝の気持ちを表さない妹さんに非がある

ことは言うまでもない、ただ回答者がいうように売り言葉に買

い言葉によって険悪になったことは間違いない、妹さんの言い

分がわからないがお金の問題とか複雑に絡んでる場合もあるだ

けに介護の問題は難しいと言える。


ひとりの時間も悪くはない

2024年07月27日 | 老後の生き方

孤独という言葉はどうしてもマイナスのイメージがある、孤独だ

と寂しい、仲間外れ、疎外されてる等、だけど、ひとりの時間と

考えてみたらどうだろう、音楽を聴く、映画を観る、本を読む、

料理をするなどはひとりの時間だ、ひとりでいる時空が最も安ら

ぐことだってあるはずだ。

 

誰かと一緒にいなければ幸せになれないわけではない、ふだんは

ひとり、そうすると会いたい人と会う喜びが増すもの、ひとりで

あることが不幸なのではない、ひとりであることに耐えられない

ことが不幸のような気がする、老後は特にそう思う。

 

誰にも気兼ねなく、誰にも気をつかわず、ひとりの時間を楽しむ

この感覚を大切にしたい、そうするとひとりの時間も悪くはない

と思えるものだ。


老化とは失うことかもしれないが

2024年07月26日 | 老後の生き方

人は誰でも齢を重ねると身体は確実に衰えてくる、実際病気に

なると自信を失い気持ちは内へ内へと向かっていく、あちこち

の具合が悪くなってきて、しかも一つが治らないうちに別のと

ころが悪くなるといった感じで心身の衰えがいやがおうでも進

行する。

 

老いて病気になったら、そう簡単には治らないことが多い、だ

から、痛みに苦しんだ時は治ることより痛みを伴わないで死ぬ

ときまで続いてくれたらありがたいと思うことがある、それで

も現実の世界で重病で苦しんで痛みに耐えてる人、がんで闘病

生活を送ってる友人を見舞ったとき等、自分の病気など大した

ことないんだと実感するものである。

 

老化とは失うことかもしれない、知能も体力もおちることは間

違いない、それでも今の体力で生きることに集中すればいい、

失望することはないと自分に言い聞かせている。


66歳女性の投稿記事にほっこり

2024年07月25日 | 老後の生き方

先日新聞の投稿記事66歳女性の「父と弁当持参の通院」に注

目した、88歳の父親が病気治療のため市立病院に通院、3ヵ

月に1回送迎し、一緒に昼食を食べるエピソードが書かれてい

た。

 

毎回午前中検査を正午ごろに終えると午後の診察までの時間、

病院の駐車場に止めた車の中で持参した弁当を食べる、父の好

物の鶏のから揚げ、卵焼き、きんぴらごぼうに柿、一口食べる

たびに「うまいなあ、最高だな」と言ってくれ満足感が伝わっ

てくる。

 

うまいという言葉は父との距離を縮めてくれる、この1年弁当

持参の病院通いは父と接する貴重な時間で年老いていく父を守

っていきたい、そんな娘さんの優しい気持ちと親子で弁当を食

べてる光景が目に浮かび、なぜか朝からほっこりする気持ちに

なった。


老後の夫婦の過ごし方

2024年07月24日 | 老後の生き方

定年退職後は夫婦の共有する時間は多くなる、当然夫婦の役割を

分かち合う必要が出てくる、そうしないと同居人の機嫌のよしあ

しによって自分の機嫌も幸福度も左右される。

 

だから夫婦間で相手を褒めたり感謝の言葉を言うのはお互い快適

に過ごしたい気持ちがあるからだと思う、互いの行動に干渉せず、

束縛せず、価値観を強要せず、相手の存在をともに生活する伴侶

と認めることが大切。

 

そして根底には支えあい、買い物、外食、料理、洗濯、掃除等担

当制をとることで夫婦円満の生活を送ることができるかもしれな

い、どちらが先に逝くかはわからないだけに、お互い支えながら

役割を分かち合い楽しい生活を目指したいというのが現在の心境

である。

 


人と会わなくなったけれど

2024年07月23日 | 老後の生き方

母が亡くなってから人と会うことが激減した、母が生きてた

ろは月2回新幹線で実家に行き、掃除、買物、夕食の準備、病

院への付き添いを7年間続けた、その後認知症になり高齢者施

設に入居してからも実家への訪問と施設の訪問をさらに2年間

続けた、晩年は大腸がんに罹患、4年前コロナ禍の中95歳で

亡くなった。

 

病院の医師、看護師、近所の人達、施設のスタッフ、葬儀社、

さらに実家の処分では不動産業者、解体業者、市役所、法務

局、税務署など事務的とはいえ会って話さなきゃならない人

がそれなりに多かったが今は激減してしまった。

 

かといって誰かと会いたいという気持ちもない、若い頃は自

の気持ちを、自分のつらさを、自分のやりたいことをわか

ってもらいたい、だから会って話したいと思ったものだが今

はそんな気持ちはない、感性が鈍ったのかもしれない、それ

でも年老いてしがらみから解放され、なぜか生きやすくな

たと思っている。

 

 

 


ありのままの自分を生きたほうがいい

2024年07月22日 | 老後の生き方

はたからみて幸せそうにみえても悩みや苦しみのない人なんて

いないはず、満ち足りているように見えても人は必ず心の片隅

に苦しみを抱えているものだ。

 

人はなぜ苦しむのかというと自分で思いどうりにならないこと

が多いからだ、例えば身近にいる他人と比べる、相手が自分よ

り裕福で子供も優秀で幸せそう、それに比べ自分は不幸だと思

いこんでしまう、しかし本当のところはわからない、幸せそう

に見えても人に言えない悩みや苦しみを抱えてるかもしれない。

 

そういう時は他人と比べるのをやめたほうがいい、やめると人

生らくになる、実際自分だけに都合のいい人生などありえない、

だから苦しくて当然、悪くて当たり前と思ったほうがいい、そ

して人は人、自分は自分、ありのままの自分を生きた方がいい

と思っている。