人生の後半で人は何を思うか、週刊ダイヤモンドの記事のなかで
特定非営利法人「老いの工学研究所」が実施した人生の後悔アン
ケートから高齢者の生の声を聞くことができた、65歳から87
歳までの男女のアンケートの中から一部を抜粋してみると、人生
で後悔することが男女では違い、男性の場合は仕事に関すること
女性の場合は結婚に関することが多い感じがする内容であった。
【男性】
■自分の人生にしっかりとした哲学を持って自分らしい生き方を
貫きたかった、社会の流れに依存し、リスクを取らぬ安定志向が
強くあった。(71歳)
■会社を選ぶのを間違った、そのため妻にも家族にも苦労をかけ
た。(78歳)
■結婚は一生に一度のことだから、あせらずによく考えて周りに
左右されず判断すべきだったと思う。(69歳)
■子供が小さいとき、もっと密接に関わるべきだった、親の権威
をふりかざしすぎだった。(78歳)
■定年退職後、長い時間を空費してしまったという感じが強い。
(87歳)
【女性】
■夫が定年退職して以降、もっと自立できるように手助けすべきで
あった、現在家の中のことはすべて私に頼りっ放しで嘆かわしい。
(74歳)
■好きな人に「好きです」と言わなかったこと、言えなかったこと。
(86歳)
■両親、親戚、友人の反対を押し切って結婚したことです、周りの
人たちの意見に耳を傾けるべきであったと後悔しています。
(67歳)
■夫にあまりにも従順すぎたこと、自分の意見をいわず、反論もし
なかったので、夫は成長せず、裸の王様になってしまった、70歳
をこえて夫を亡くし、やっと正直に生きられて友だちもできました。
(75歳)
■自由に伸び伸びと自分らしくできなかったこと、自分で自分を認
められず、他者との比較ばかりをしてきてしまったこと。
(75歳)