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団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

人は平然と生きてるように見えるが

2024年05月02日 | 生き方

行きかう人々がどんな悲しみを抱えて生きてるか、どんな苦し

みを抱えて生きてるかなんてわからない、人それぞれの事情を

抱えてるだろうが平然と生きてるように見えるものだ。

 

NHKの「ドキュメント72時間」では、市井の人々の本音をさ

りげなく引き出してくれてる、食堂でラーメンを食べてる50

代後半の男性は妻をがんで亡くし独りぼっち、さらに自分は脳

梗塞で左半身が不自由、何のために生きてるかわからない、寡

黙に見えたがカメラの前で饒舌である、それでも時折見せる寂

しい表情が彼の波乱万丈と言うか紆余曲折の人生を映しだして

いる。

 

生きる苦痛の根本的な解決など誰もできない、みんなそれなり

に何かを支えに必死に生きてるのかもしれない、誰もが平然と

生きてるように見えるが人それぞれ事情を抱えながら生きて

ような気がする。


人間の価値は何で決まるのだろうか?

2024年04月10日 | 生き方

作家の森博嗣氏が「やりがいのある仕事という幻想」という著

書のなかでこんなことを書いている、古来、人間の価値という

と、その人がしている仕事で判断される事が多かった、それだ

け職業というのは人の価値を決める重要な要素だった、だから

人よりも立派な仕事につきたいと願ったりする、そうすると人

間としてレベルアップしてみんなから尊敬されるだろうと勝手

に思い込んでいる。

 

しかし職業に貴賤はなく、どんな仕事でも人の役にたっている

、無職であっても人の価値が下がるわけではない、同じように

金持ちが貧乏人よりもえらいわけではない、どんなに仕事で成

功しても人間として偉くなれるわけではない、確かにその通り

であるが実際問題としてお金のある人や権力のある人が人を動

かすことで偉いと思わせてることも事実である。

 

職業で人間の価値が決まるのではないとしたら、何で人間の価

値が決まるのだろうか?森氏は自分がどれだけ納得できるか、

その人の価値というのは自分が評価することだという、しかし

自分で自分を評価するのは難しい、人それぞれかもしれないが、

人間として尊敬できる、信頼できる、生きる姿勢等やはり他者

からの評価で決まるような気がする。

 


群れずにつながる生き方も悪くはない

2024年03月16日 | 生き方

会社という組織を離れると群れから孤立しているように見える

もしれない、しかし本人は自分自身でいられるという意味で

は案外、孤独を感じることはないものである。

 

私自身、定年退職して13年今はどこにも属さないしコロナ禍

この4年は人に会うことも激減した、たまにに会う知人、友

人とは、つかず離れずの関係、ほどよい距離感を保って相手の

人生に過度に立ち入らず相手が言いたくなさそうなことは聞か

ない、この姿勢は会社にいた頃も今も変わらない。

 

群れの価値観よりも自分の価値観を信じ、群れずにつながる、

は自分に一番しっくりしてるし、こんな生き方も悪くはない

っている。

 


迷ったらいやなことはしない

2024年03月04日 | 生き方

今まで素晴らしいと思ってたことが色褪せてみえたり、これま

で大切だと思ってたことが、別にどうでもいいと思ったり、齢

を重ねると過去を見る自分の眼に変化が生まれることがある。

 

それは人であったり、物であったり過去の思い出だったりする

けど、ある意味冷静に自分を客観視できるのが老年期のような

気がする、他人の評価を気にしていた若い頃、必要以上によく

思われようと無理してた自分、本音の自分と違って少なからず

自己嫌悪に陥ったこともあったものだ。

 

今はそんな必要もなくなった、自分の心の声を聞き自分がどう

ありたいかで判断する、迷ったらいやなことはしない、そのこ

とが大切だと思っている。


松本人志問題の行方は?

2024年02月14日 | 生き方

松本人志氏から性的被害をうけたという女性の証言を週刊文春

報じて1ヵ月半、TVでは連日報道され擁護する人、批判する

人、騒動が収まる気配がない状況である

 

事実であれば悪質な内容であるが松本氏が事実無根といって週

刊文春を提訴、そして休業宣言しかし女性側が警察に被害

出したわけでもない、ただ不愉快な思いをしたと事の顛末を週

刊文春に話した、そのことに過敏に反応した。

 

なぜ松本氏が記者会見をしなかったんだろうか?お笑い界のレ

ジェンドでMCをやるほどの人が沈黙を貫く真意がわからない、

事実なら「不愉快な思いをさせて申し訳なかった」と謝罪、

実無根なら、その説明をしてればここまでの騒動にならないで

違った開になったのではというのが私の個人的な見解である。

 

 

 


誰のために書くのか(作家・村上春樹)

2024年02月06日 | 生き方

作家の村上春樹氏は団塊世代の75歳、音楽好きでジャズのレ

コードをかけて珈琲やお酒や料理を出す店を経営してた、その

かたわら執筆活動に励んでいた、小説を書いているときは文章

を書いているというより音楽を演奏しているというのに近い感

覚があるという。

 

そんな村上氏は初めての小説「風の歌を聴け」で群像の新人賞

を受賞した、その時高校時代の同級生が店に尋ねてきて祝福し

てくれると思ったら「あれくらいのものでよければ、俺だって

書ける」と言って帰って行ったという、当然腹が立った、その

同級生はその後小説を書いたわけでもない、エッセイの中で書

かれたこのエピソードは読み手として衝撃的だった。

 

「誰のために書くのか」村上氏は自分の書きたいものを書く、

自分が楽しむために書く、そして読者に楽しんでもらいたい、

何かを感じてもらいたいと希望しながら日々小説を書いてると

いう作家村上春樹、同じ団塊世代として熱い心と表現者として

の覚悟に触れることができたと思っている。


おむつで始まりおむつで終わる人生

2024年01月13日 | 生き方

詩人の谷川俊太郎さんは92歳、最近では脚がおぼつかなく

なり車いすで日常を送っている、コラム二ストのブレイディ

みかこさんとの往復書簡形式の「その世とこの世」で18通

の言葉の逢瀬を重ねた。

 

そのなかで谷川さんは肌感覚として死が近づいて来ている、

若い頃の明快なこの世ではなくて、あの世に近づいていくプ

ロセスとして「その世」があるんじゃないかと述べている、

さらにおむつをはいている近況を詩のなかで赤裸々に告白し

ている「これを身につけるのは九十年ぶりだから違和感があ

ると思ったら、かえってそこはかとない懐かしさが蘇ったの

は意外だった」

 

おむつで始まりおむつで終わる、私の両親もそうだった、

は認知症から持病の悪化で入院、半年間のおむつの生活、

も認知症になり介護付き老人ホームに入居して2年間のお

つの生活、谷川さんの詩を読んで一周回って赤ちゃんに近

くことを両親は、どんな思いでいたのだろうかと時々振り

ることがある。


いくつであろうと悩んで迷ってあたりまえ

2023年12月27日 | 生き方

人生は一瞬一瞬の積み重ね、私自身定年まで勤め、認知症だっ

た両親を看取り、実家の処分も終わり、75歳よくここまで歩

いてきたもんだと感じることがある。

 

好日と悪い日があるけれど、毎日を好日と考えることはできる、

だから毎日を否定しない、病気にかかったら苦しみ、楽しいこ

とがあったら笑う、それでいい、心の持ち方次第で人生の景色

が変わるものだ。

 

自分とは何かを問うかけがえのない時間が老い、そして生きて

る限りたぶんすべての悩みから解放されることなどないだろう、

いくつになっても悩んで迷ってあたりまえだと思っている。


明日のことは誰にもわからない

2023年11月10日 | 生き方

生き方が難しいのはいつの時代も同じで人間はその中でどれ

だけ精神的な余裕を持てるかをいつも試されてるような気が

する、又私達はいい条件がそろえば幸福になれるという錯覚

が、なぜかあるものだ。

 

ある面、一理あるのだが必ずしもそうではない、苦しみの質

は人それぞれ違う、物質的には豊かで満たされていても幸せ

を感じられない多くの人がいることも確かである。

 

実際100%の幸せなどありえない、幸せは常に断片として

現れるものだ、それこそ丸ごとの幸せ、なにからなにまで幸

せといった状態は幻想かもしれない。

 

明日の保証を手にしている人など一人もいないし、今日は元

気で安定していても明日のことは誰にもわからない、だから

人の一生は最後までわからないと思って生きるしかない。

 


人生の楽しさは人それぞれ違う

2023年11月06日 | 生き方

人生の楽しさは人それぞれ、人によって違う、会社に尽くし、

家族に尽くし、自分を滅して老いの途中を迎えたとしても充

実感を感じ生きてることが楽しいという人もいる。

 

また世の中には孤独がいやなものだと思ってる人は多い、特

に子供や若者は孤独を必要以上に恐れている、高齢者のなか

にも群れていないと落ち着かないという人もいる、確かに一

人で生きてはいけない、これも事実、それでも孤独を抱いて

生きることが、そんなひどい状況だと私は思わない。

 

起伏のない生活であったとしても、いつも自分の家で夜眠れ

る、あたりまえの一日が終わる、そんな平凡な一日、他人に

は陳腐な人生に見えるかもしれないが、人生の楽しさなんて

そんなささやかなことのような気がする。