gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

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古い マルチバンドBCLラジオ TRANSONIC11の修理

2018-07-13 11:39:03 | 友人の修理・製作
2018.7月13日 外気温:34℃ 室温:28℃

今日は、やや曇り気味で風も有り、しのぎ易い感じです。

友人から、手に入れたBCLラジオの修理状況を頂いたので掲載させて頂きます。

1.修理後のTRANSCONIC BCLラジオ

写真1

写真2

写真3
素晴らしい外観です。
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----内は、私が追記しました。周波数はミスがあるかも知れません。

名称 :マルチバンド BCLラジオ
メーカ:Hiraoka&CO.,LTD
型式 :TRANSONIC11 1425J
消費電力:AC100V 8W
製造 :香港

SW1,SW2:3.5MHz~12MHz
SW3,SW4:13MHz ~28MHz
FM、TV1:78MHz ~108MHz 
TV2  :4CH  ~12CH:171MHz~217MHz
AIR,PB :108MHz~155MHz

以上の参照 URL
Transonic11
https://blog.goo.ne.jp/vrc-tezuka/e/69a4a96cc0ed7d5095593e747a7ac855
アナログテレビチャンネル周波数帯域ガイド 
http://www.denpa-data.com/denpadata/analog_frequency.htm
多数のバンドマルチバンド受信機ラジオ
http://riki.wakatono.jp/newpage%201425J.html
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2.入手動機と症状
先日、何の因果かヤフオクでBCLラジオを落札してしまったのですが、
・中波→ 一応聞こえる。
・短波→ 何かをチューニングできているようだが、雑音しか聞こえない。
・FM→ 一応聞こえる。
・VHF→ いまひとつ。雑音多し。

こんな状況で、これは電解コンデンサの経年劣化が原因の症状と思われました。

3.修理
というわけで、BCLラジオ(TRANSONIC11)の修理です。


写真4
部品(電解コンデンサ)は、当初まだ入手していなかったのですが、とりあえず開腹してみることに。
電源の平滑回路のコンデンサが、ひん曲がって取り付けてあります。(写真4参照)

さすがは香港製(笑)

恐る恐る基板を取り外してみると、基板裏側の配線が1本、基板とシャーシの間に挟まっているではないですか。
よく見ると、1本の配線の一部が平たく圧縮されて断線しています。

さすがは香港製(笑)

この配線はちゃんとハンダ付けし直しました。
これで、受信感度の悪い原因が一つ潰せたかと思います。

組み立てなおして受信してみると、中波~FM~VHFの感度が若干向上しているようでした。
試しに120MHz付近をワッチしてみると、航空無線が受信できました。

しかし短波帯は、相変わらず雑音しか聞こえません。
これは、電解コンデンサの全取っ換えに期待です。

・電解コンデンサの交換


その後、電解コンデンサを入手したので、さっそく修理に取り掛かりました。
古い電解コンデンサを一つ一つハンダを溶かしながら取り外し、新品のそれと交換していきました。

写真6
そして、すべて完了した様子が写真(6)です。


写真5
修理の間にハンダゴテの熱で切ってしまったバリコンを動かすための細いビニール線を元通りに直し、
また、修理中に基板を前後に動かしていたために断線してしまった箇所
(内部写真左下の青色の樹脂で固定されている配線群)の一つをハンダ付けして修復しました。

4.結果
電解コンデンサ全交換の結果は、

・中波→ やや、感度が向上。 (体感です)
・短波→ 何かをチューニングできている。1局だけ微かに受信できた。
・FM→ やや、感度が向上。 (体感です)
・VHF→ 何かをチューニングできている。120MHz付近で航空無線を受信できた。

こんな感じです。

短波帯の感度が悪いようですが、私が実用する上では差し支えないでしょう。

5.今後の課題
今回は、ほとんど電解コンデンサを交換しただけでしたが、

課題として、高周波回路や中間周波トランス周りの調整が自前でできれば

さらに完成度が上がるものと思いました。

6.交換部品

写真7 交換した電解コンデンサ

7.参考回路図

写真8

8.管理人から
・電解コンデンサを交換するだけでも、パターンを痛めたりして別のトラブルに陥る場合が有るのに、すごい腕前です。
・短波帯が聞こえにくい場合はワイヤーアンテナを数m繋ぐだけで夜間なら海外放送が良く聞こえると思います。
・今日の13:00頃、7MHz帯をワッチしたら何も聞こえず、28、29MHzでは中華?の音声が聞こえますので、伝搬状況の変化の様です。


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2 コメント

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Unknown (名無しのゴン)
2020-11-07 15:53:58
電解コンデンサーの経年劣化を心配する人が多いですが、液漏れしていなければ大抵の場合問題ありません。
電解コンデンサーの経年劣化は通電時間によります。無通電放置では劣化しません。さらに昔の設計は余裕をかなり見ているので問題にならないです。
もちろん部品のバラツキで単体故障する事はありますが、全部交換する必要は無いです。故障が疑われる部分のみ交換するのが良いです。
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TRANSCONIC BCLラジオ (名無しのゴン)
2020-11-07 17:14:45
こんにちは

ご指摘ありがとうございます。

これは友人の修理をブログに上げたものですが、
電解コンデンサの寿命は使用環境やグレードにもよりますね。

液漏れしないものも有るので一概に言えません。

つまり、液漏れせずとも容量やESRを計測すると、
1000μFが100μF以下になっているのも有り、全品交換が手っ取り早くて安心と思います。

又、古いプリメインアンプが「ガリガリ」温が出て、電解コンデンサを全交換して直った事もあり、長く使うなら、
こういう対応も有りと思いますよ。








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