gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

TONO MR-1300EがTX→RXでもTXモードになる修理

2019-07-14 15:51:09 | アマチュア無線機器関係
2019.7月14日 外気温:24℃ 室温:25℃ 雨

雨が結構降っていたのと体調がいまいちなので自宅静養としました。

ただ、昨日2mで運用している50Wのリニアアンプが動作がおかしいのに気が付いたので、思い切って調査と修理をしました。

1.完成後の状態

TX→RXにした時に、TXのLEDが付いていたのが消えてRXモードになりました。

2.調査
・開封してリレー動作に関係する部分に注目して調べました。
・不具合事項を回路図に記載致します。

・キャリアを整流後の抵抗器:断線
・C-E間の電解3.3μF:とりあえず交換
・リレー駆動の2SA509を外す:HFE14と来た。これが原因と思われる。
・もう一つの2SA509を外すと:HFE138で正常だった。

抵抗状態


TR状態




3.修理
・抵抗2本共交換
・TR2本 2SA965(2SA509よりPCもICも大きい)に交換
・基盤裏側のパターンは込み入っていて半田取りが大変でした。




4.基盤完成

これで、TX→RXにしてもTX LEDが点灯しなくなったので、実際の電源、TR-9000G、DUMMYで動作確認ご正常になった。

5.終わりに
1980年頃の製品で、39年以上経過していますので、特に負荷のかかるTRは劣化するものだと認識させられました。

もう一台のリニアはMRF245を飛ばしてしまったのでTRが手に入れば修理予定です。

 まあ直って良かった。

格安 クオーツ腕時計 2種の電池交換で動いた

2019-07-09 13:09:48 | 修理一般(ラジオ、デジカメ等)
2019.7月、9日 外気温:22℃ 室温:24℃

今日も肌寒いですが歩いて来まして暑い位でした。

今日はヤフオクで購入した格安腕時計2種が届き、電池交換で動き出しましたのでラッキーです。

1.時計2種


ヤフオク:190円 


ヤフオク:90円 但し、小型でしたが、カレンダー付(曜日、日付)

2.電池交換


3点式の専用工具で開いた。SR626SWが入っており、電圧:0Vでした交換しました。

小型のも同様に開封して同じSR626SWでしたので交換しています。

3.時刻合わせ

電波時計に合わせて、秒単位であわせ、日、曜日もあわせました。

 稀に不動品もあるが今回はラッキーでした。

REVEX S20のANT切替器の修理

2019-07-08 14:35:05 | アマチュア無線機器関係
2019.7月8日 外気温:25℃ 室温:25℃

昨日アマ無線運用中にRSが段々弱くなり、42に落ちたと言われ焦りましたが原因が分かったので、投稿致します。

1.修理完了後

REVEXS20と言うANT切替器で高級品です。

2.調査
・初めSWRメータをリニアとANT間に入れて見る:パワーが8W(正規;50W)スルーで3W これではだめ。
・無線機、リニアの故障か?:9000G単体出力10W有り正常、リニア経由では50W出ている。
・ANT切替器がロスしていると判断した。

3.修理
・裏蓋開ける


・導通を見るが1Ω以下だから何だろうと板ばねの状態を見る

本来ピカピカのはずの板ばね部分が錆びている様に見える。

・磨く

この様な目の細かい鉄くずで汚れを取りピカピカにする

・綿棒にアルコールで清掃し、鉄くずはきれいに取る。

これで更に板ばね部分と接点をきれいにした。

4.結果
・ANT切替器経由でDUMMYを繋いだSWRーPOWER計では50W確認出来た。
・ANTを繋ぎSWRを見ると1.2程度で問題無かった。

5.終わりに
・交信実験で問題が無ければ最終的に直ったと言えそうです。
・こういうANT切替器も定期的に内部の状態を見ないといけないなと思います。
・以前のも板ばねが外れ全く電波で出ず直した事が有りますが、あと2台有るので様子を見る必要が有りそう。

 曇りだが、抵抗値が1Ω以下でも板ばねが錆びていると運用中にロスが大きくなる様です。


懐かしい シチズン 自動巻き 腕時計の進み調整

2019-07-08 14:15:30 | 修理一般(ラジオ、デジカメ等)
2019.7月8日 外気温:25℃ 室温:25℃

今日は曇り空で歩いて来ました。涼しいですね。

さて、3日前に20代頃に使っていた自動巻きのアナログの腕時計が出て来て、進みが酷いので調整して見ました。
思えば若い頃に時計屋に持って行って調べて貰うと進みが酷いし修理不能と言われしまって置いた物です。
当時、クオーツなど無い時代でしたから(高額品では有ったかも)残念に思いました。


1.完成品

傷みが酷いので手に付ける事は無いですが快調に動いています。

2.調整

・裏蓋を3点支持の専用工具で開けて見る。
・遅れ/進みの表示(+側:進める、-側:遅らせる)を見る
・拡大鏡を通してー側に細いドライバーでつつく
・裏蓋を仮止めし、電波時計で時刻、日、曜日を合わせる。
・2~3日様子を見て遅れ/進みの状況を見る
・遅れ/進みの状態を見て繰り返す。

まあ、こんな具合でほぼ実用品(と言ってもお飾り程度)になりました。

23石の宝石を使ったシチズンの腕時計ってすごいと思いました。


 梅雨だからいつ雨が降っても仕方が無いが、涼しいのは良い。

2SC2235Y+2SA965Y SEPP アンプを製作しました

2019-06-22 17:10:20 | 電子工作
2019.6月22日 外気温:23℃ 室温:27℃

今日は朝起きると土砂降りだったが、8:30には雨が上がったので歩いて来ました。
細い歩道を傘をさし、片手ハンドルの自転車とぶつかりそうになり焦りました。
相変わらず「バカ者」がいます。カッパ位来て走れよ。だらしない人と思いました。

さて本題です。SEPPのアンプを主にラジオ用にLI-ION充電池3.7Vで動作する様に多くの方のHPを調べました。
覚え書きです。参考になれば幸いです。

1.完成図(基盤ベース)


2.参考にしたHPと回路図

・4石スーパーにSEPP低周波増幅回路を組み合わせる-音質改善
・https://fujichrome.exblog.jp/28340163/
・この方にはHP等掲載の「許諾」を取って有ります。
・最初の参考回路図


・電子うさぎ
・https://電子うさぎ.com/archives/4579
・この方のHPには回路図が多く有り参考になりましたが回路図は公開しません。

3.製作した回路図


回路図 図中のNFBはVR:100KΩ(実際は12KΩ)で出力から前段の2SC2235Yのベースに戻っています。


各部の電圧、まあまあバイアスはまともな様です。

4.用途
・主にラジオのトランスレスのPA用です。
・出力は100mW出れば十分です。
・LI-ION充電池(ポリマータイプの薄型)、単3 2本だと場所を食うし、充電出来ない。
・アイドリング電流は5mA程度とする。(AB級動作)

5.各部の画像

無信号時のSEPPのアイドリング電流設定


ここの赤い端子はSEPP段のアイドル電流設定用です。設定後はショート状態です。

ここの100Ω、390Ω表記部分は、12Ω~330Ω迄カットアンドトライしています。

ソースはMP3-PLAYERのLINEーOUTを接続しています。

6.終わりに
・100mWクラスに4石を使うならIC1個で済むしもったいないが、TRの動作を学習するには良いと思います。
・今回はカットアンドトライ部分も有りましたが、アイドリング電流を落とす方法が見つかり良かったです。
・音質、音量も十分過ぎな位良く動作します。まあ、周波数特性、歪率特性など環境が無いので出来ませんが、
 心地よく聞こえれば十分と思っています。
・消費電流は最大50mA程度(音割れ状態)で通常ハ20~30mA程度で音質も良く、十分な音量です。
・電圧を4.5V迄上げると無歪みパワーが増加しますが、アイドル電流も調整が必要です。
・電圧を9V迄上げると1W程度が得られますが、SEPP段のTR(PC:900mW)が熱くなります。

 雨だったが、1つの製作が出来て良かった。

TRIO TR-9000Gの修理とキャリアポイント調整

2019-05-28 12:51:42 | アマチュア無線機器関係
2018年5月28日 外気温:28℃ 室温:28℃ 湿度:40% 曇り

今日は歩いて来ましたが、所々でパラパラ雨に見舞われました。

さて、先に「MR-1300E」リニアアンプのSSBを修理前に、5月23日にTR-9000Gの
修理と調整を行っていましたので、覚え書として参考になれば幸いです。

2019.7/15 追記
キャリアポイントの波形を合わせると、USBの調整周波数:10.6935MHz→10.6933MHzと≒200Hzずれる為、
受信側で200Hzずらす必要が分かり、元に戻しました。まあ、TRIO TONEと言うか多少クリアさが落ちるが、
周波数ずれは好ましく無いと思いました。

1.修理

PLL-UNIT:上側で配置図の右側、RX-UNIT:裏側で配置図の左側

・RX-UNITのVR2(3.3kΩ)劣化で調整出来ず:交換 ここはSSBのSメータゼロ点調整
・PLL-UNITのVR1(470KΩ)劣化で調整出来ず:交換 ここは周波数合わせ用

2.調整
・RX:SSBのゼロ点調整:合わせられた


・RX:PLL-Frequency TC1:134.0364(144.9999)、VR1:134.0365) For SSB うまく調整出来た。

・キャリアポイントの調整
ここが問題有りの部分です。
PLL-UNITの右のCAR-UNITのTC3で「10.6935MHz」に合わせるのだが、TWO-TONE-GERERATORで入力してオシロで波形を見たのが次の画像です。

サービスマニュアルを見ると

クロスする様に書かれていますので、周波数が多少ずれるが、調整した結果が次の画面です。


ちなみにIC-290の波形を載せますがきれいです。


3.結果
・音声は受信側の方のリポートでは非常にクリアに聞こえると言いますが。わざとずらす方もいますが、クロスを優先しました。

4.最後に
しばらく様子を見ます。参考になれば幸いです。

このTR-9000Gは新スプリアス対応手続き済みですので、期限に関係なく使えます。
良かった。

MR-1300E リニアアンプ SSBでバイアス不良 

2019-05-27 22:01:33 | アマチュア無線機器関係
2019年 5月27日 外気温:25℃ 室温:26℃(エアコン)

昼間は30℃を超えまして大変な暑さでしたが、夜は気温が下がりますね。

今日までで、MR-1300EのSSBモードで運用中に音が途切れるなど異常を覚えました。
こいつは石が劣化しており、10Wで押しても55W程度しか出ませんが免許状の範囲内なので使っています。

1.修理完了

交信実験でも音声に異常が無くなりました。上に見えるのはPCの電源+温度によるFAN回転数を変えています。吸い上げて前出しです。

2.症状
・FMは問題無し
・SSB側では、音声が歪む(途切れる様な異常)

3.原因
・多分バイアスがTRのBASEにかかっていないと判断しました。

4.調査

バイアス回路の把握(図面で「MB-1300E」と見えるが、「MR-1300E」です。)

・バイアス回路の部品名、抵抗値を調べました。
・基盤を外すのは面倒ですが回路図がしっかりしていれば調査は楽です。

・半固定VR   :VR1断線
・抵抗全数調べる:R1 56Ωが400kΩも有る。
・Q1 2SD235 :hfe50(ib:10μA)問題無し
・その他 TR :問題無さそう(面倒だから無視)

5.交換
・VR1 :500Ω

外した500ΩVR

電流値が心配だったが手持ちを交換。熱くならないから様子を見る。

・R1:56Ω 酸化銀抵抗1W品に交換

Q1にエミッタからGNDに繋がる。まあダイオードとパラだからここを見ればすぐわかるんです。

こんな感じです。

6.調整
・バイアス電流はどうするかが適当です。100mA程度とかです。
・仕方がないので、無信号時の電流とTX時の電流を見て差分(実際はリレーの電流も有るが)でおおまかに調整。

無信号時

TX時(入力は無し) およそ125mAですが、リレーの電流を更に考慮すると100mA程度に合わせた。
あとは実際に入力を入れてダミーに繋いだSWR計で振れを見ながら微調整した。


動作確認と微調整

7.運用試験
・いつもお相手下さる方と交信実験して見たが、音切れ等無くクリアに聞こえるとの事です。
・スルー時とリニア入れで若干音質が違うのは、リニアリテイの差と考えます。

8.最後に
・こんな古いリニアアンプなど使っている方は少ないと思いますが、10W機で50W出すには良いと思いますし、
 無線機本体で50W出るのが一般的ですが、FANがうるさいし、故障も多いのでこういう使い方は好きです。
・尚、ドライブはTR-9000G 10W機です。
・それから、テスト中に急におかしくなった時が有り、これはFM/SSB切替SWの配線が外れた為でした。半田付けしてOK.

 回路図、部品名、抵抗値など準備出来ていればスムースです。良かった。

LA1600AMスーパー+TA7368PAのラジオの製作

2019-05-02 17:51:01 | 電子工作
2019年5月2日 外気温:34℃(西日)、室温:25℃

平成から令和に元号が変わって2日目ですね。今日は小雨、曇り、晴天と変化の多い1日でした。

昨日迄に少しずつアナログICを使ったラジオが完成しました。
生産中止のICを使ったラジオの感度、音質、音量などに興味が有ったのです。

1.完成状態

前回の6石スーパ(実際は7石スーパ)と同じ100均のケースに収容しました。


550mlの容器です。


裏にLI-ION BATTを載せてダイオード1N4007で約0.5V~0.7V落としています。

2.部品集め

・部品集め:LA1600、ポリバリコン(PCV-20)、ダイヤル以外は手持ちに有ったので再利用しています。
・入手先 :LA1600はヤフオク、ダイヤルやその他は「共立エレショップ、マルツオンラインで購入」

3.回路図

ここまで確定するのに、色々な方の製作記事やデータシートを参照しました。

・参照先

ラジオの製作その4(2ICスーパーヘテロダイン
http://www.henteko.org/fswiki/wiki.cgi?page=henteko%2Eorg

データシート

LA1600


TA7368

4.製作

・プラス、マイナスに銅箔テープを張る
・ICはICソケットを分解して9ピン仕様にして交換可能としている
・OSC、IFT(黒:黄色が標準だが問題無し)、セラミックフイルタ(LF-B6:±6KHz)は差し替え、交換可能とした。
・バーアンテナ:手持ちのスーパ用でなるべく長い物を選んだ。
・回路図は実体配線図風としているので、見ずらいかも知れないが完成後のチェックに便利。
・ポリバリコン、(PCV-20)とダイアルは購入品だが、基盤に直付け出来ないので、ボデイエフェクト防止で銅テープを巻きGND。
・SPはシャープの小型TV廃棄時に取って置いたもので楕円形です。
・配線は簡単そのものでした。


配置




5.回路図を描く時に考慮した点
・LI-ION充電池(2000mA/A)が3.7V、充電時:約4.2V有るので、ダイオードで0.5~0.7V落としている。
・LA1600の電源は100Ωを介し、電解220μFで平滑しているので、約3V付近になる様にした。
・TA7368のSPへの電解は470μFが標準だが、手持ち330μFにしたが問題無し。
・TA7368の2番ピンはリップル減少効果を狙い100μFを追加している。(電池ならいらないかも知れない)
・TA7368の1番ピンに有る4.7μF-BPはVRの回転雑音をカットする為に入れる。(ガリガリ音が出る)

6.調整

・IFT(黒)を少し回して感度を上げる。
・ダイヤル目盛りに合わせて、低い方(NHK1,2)はOSCコイルで合わせる。
・高い方はポリバリコンのOSC側のトリマーで追い込む
・バーアンテナのコイルを上下させて、感度が一定になる様に調整。
・これらを繰り返して、AM帯のどこでも同じ感度にする。

7.最後に
・すこぶる感度が良く、音量、音質も文句無しです。
・夜になると、沢山の放送局(海外含む)が聞こえて来る。
・セラミックフイルタはLF-B6で-6dBで±6kHzなので混信もあるが、更に帯域を狭くすると同調がシビアでこれが限度か?
・AGC部分22μF端子からAGC電圧を取り、LEDを光らせるとかいう方法も有る。
・-455KHzのカウンタを載せて周波数表示する手も有るが現状のシンプルなのが良い。

懐かしいアナログICを使ったAMスーパーラジオが完成して良かったです。

6石 スーパーラジオ トランスレスを製作しました。

2019-04-16 22:14:11 | 電子工作
2019.4.16 外気温:14℃ 室温:22℃

今日の昼間は車で外出しましたが、暑かったですね。車内温度が40℃に近くなり、
エアコンを付けたが効かなかったです。

最近、ラジオを改造したり、製作する方がネットを見ると多く見られます。
で、私も「ラジオ少年」に戻り、多くの方の情報を元にして、6石スーパーを製作して見ました。

1.製作したラジオ


2.参考にした自作ラジオの情報
・電子うさぎ
https://電子うさぎ.com/archives/4579
・AMスーパーラジオキット "ヲジラ"
http://bbradio.sakura.ne.jp/ozilla/ozilla.html
その他、多数

3.設計指標
・電源は3Vとする。 単三2本で3.2Vあるが実装スペースがなく、LI-IONポリマー充電地+ダイオードとする。
・トランス類は使わない:TR用トランスは高価で入手も困難
・高周波部は、OSC+MIX+IF2段とする。
・PA部は2SC1815-Y 2SA1015-YのSEPPでドライバーは2SC1815-Yとする。(後でゲインやや不足と分かりプリアンプ付加)
・パワーは30mW程度で良いと考えた。
・IFTは黄色ー白ー黒が標準だが、白ー白ー黒で構成する。(黄色と白はほぼ互換性有り)
・後で改造、調査に便利な様にTR、IFT類、AGC抵抗、検波ダイオードは丸ピンヘッダーを使用する。

4.回路図

寄せ集めの回路図ですが、OSCコイルやIFTの書き方が各人異なるので、実体配線図に近くする為
OSCコイルやIFTを上面から見た回路図として見ました。

おかしいよって思われる方はアドバイスを頂けると幸いです。(良く調べた上で書いていますが)

2019.4/20追記
電源の電圧が下がると音量がやや下がるので、「ガンガン」に鳴る様に1石の補助アンプを付けました。
これで「ガンガン」になりますので納得です。最初から組む時はPA部:4石で組むと良いです。

回路図 47Ωは入力インピーダンスを約5KΩに合わせる為です。バイアスは3VでIC:2mAで計算しています。

メイン基板にホットメルトで固定しています。

5.製作
・ユニバーサル基盤(サンハヤトのICB-98Gを3枚に分割した1つに実装
・プラスーマイナスは銅テープを貼って有ります。
・MIX:2SC545C(2SC1815-Yでも可だがより感度が上がる)、ftが500MHz程度なら何でも良さそうです。
・IF:2SC1815-Y x2 十分と思います。
・検波:ショットキーバリアダイオード:手持ちISS99で感度が上がる、IN60も可、SWダイオードでも試して見たい。
・PA :ドライブ:2SC1815-Y、SEPP:2SC1815-Y、2SA1015-Y

基盤表:実体配線図により信号の流れに沿っている


ソケットの上に部品が刺さっている様子

基盤の裏:ユニバーサル使用だとかなりひどいが十分に実用になっている。

6.調整
・ラジオを受信して、IFT 3個を感度が上がる様に調整する。
・トラッキング調整はダイアル目盛りに合わせ、低い周波数は赤-OSCコイルで合わせる。
・高い周波数はOSC側のVCのトリマーで合わせ、同調側のトリマーで感度を上げる
・繰り返し満足のゆく様にする。

7.受信状況
・昼間では、NHK1,2 AFN、TBS、文化、日本放送、ラジオ日本(少し弱い)の7局が聞こえる。(窓際)
・AGC抵抗10KΩを20KΩの半固定抵抗に換えて調整すると極めて高感度で「ラジオ日本」も良く聞こえます。
・夜間では、すきまが無いほどたくさんの海外局も聞こえて来る。
・バーアンテナが95mm程度有るので感度が良いと思います。

8.音質、音量
・音量:音が割れる程ガンガンにはならないが、SPの径と箱の共振で十分な音量です。
・音質:キンキンせず、柔らかい音で長く聞いていても疲れません。

9.最後に
・久振りに「ラジオ少年」に戻って楽しい製作、調整、実用品が出来上がりました。
・デジタルには無いアナログ感覚のラジオは自作品となれば手放せません。
・AGCの動作は最近のデジタル機器の部屋では、IF-1段目のベースがマイナスになり、
 ゲインが無いのかと思いますし、ここの電解はバイ―ポーラの電解が良いと思い途中で交換しています。
・黒IFT(検波段用)をIF-1段目と交換しても動作しました。
・VCの同調側とOSC側を逆にすると、強い局が1局受かるだけでラジオとしてはNGです。
・石を色々交換してテストが出来るし今後の楽しみが増えます。
・消費電流はRF側で3mA、PA部で7mA~20mA程度です。LI-ION 2000mA/Hですので長時間聞かれるし、充電も可能です。


 面白かったし、実用になります。

チップ部品多用 超再生式 FM受信機の製作

2019-03-18 14:03:38 | 電子工作
2019.3月18日 外気温:17℃ 室温:18℃

3日前から製作していたチップ部品メインの超再生式FM受信機が完成しました。
まあ、スーパ式のFMラジオの感度、安定度には比べ物になりませんが、
昔に基盤のみで作った記憶が有り、ちゃんとケースに入れて製作して見ました。

1.完成図

ケースは100均のプラケースを利用しています。

2.参考にしたもの

不思議な回路】超再生検波方式FMラジオの製作
http://www.fbnews.jp/201703/myproject/index.html

1石超再生FMラジオ
http://bbradio.sakura.ne.jp/trfm11/trfm11.html

第9章 再生、超再生ラジオ pdfあり
http://www.rf-world.jp/bn/RFW07/index.shtml

3.今回製作の特記事項

・チップ部品の多用:2SC3356-R23、MC34119:TSSOP-8、チップコンデンサ、抵抗
 但し、チップ部品に無いものはリード部品を使用しました。コイルも10Kボビンです。

4.参考にした回路
・先のHPで全てチップ部品使用の回路を参考に作りましたが、再生条件が安定せず
 再生調整のVRを付けました。

・最初の回路::不思議な回路】超再生検波方式FMラジオの製作から引用


・変更後の回路
配置を考慮した回路図。+、GNDは銅テープで引いています。

・MC34119の増幅度:Differential Gian = 2 xRf/Ri=2*(330K/3.3K)=200倍:46dBです。

・コイルは10Kボビンを使用して、コアの有無で周波数範囲を変えられる設計です。

0.7mmのホルマル線を4回巻きにしています。

・実際の配置図

穴あき基盤の裏側にチップ部品で作るのは非常に目が疲れますね。

5.動作状態
ケースに実装前の動作試験

この状態でSG(デイップメータ変調有り)で周波数範囲を調べました。


コアを深く入れた状態。

コア無しの状態:インダクタンス約0.15μH

6.感想

・やはり安定度は良くない。RF増幅を回路のバッファ目的で付ける必要が有ります。
・感度はRF増幅無しでも地元の強力な局は良く聞こえる。
・調整が好きな方には実に面白いものですし、こんな物でも良く聞こえます。
・消費電流は10mA~20mA(音量上げた時)

7.部品データ

バリキャップ:原典:1SV223 → 1SV230 ほぼ同等と思えます。


MC34119ですが、SOPではなくTSSOPなので、DIP変換基盤を使用しています。



2SC3356はR23:Hfe50~100、原典:R24/R25なのでどうかと思ったが使えました。

8.終わりに
・超再生式受信機は単一周波数受信で作ると、昔はおもちゃのラジコン受信機や、
 50MHzの受信機を製作して見る方もいて一度は作られる方が多かった様です。
 高性能を求めるならば、スーパヘテロダイン式になってしまいますが、
 中々興味深い回路だと思います。 

・高周波増幅:FET1段付加してバッファと少しのゲインが取れれば動作は安定すると思います。

・金属ケースが良いのですが、少し気を入れた程度の製作実験ですのでこれで良いと思います。


久し振りに楽しい製作でした。

2018.3月22日 追記

・現状 FM受信範囲:70~90MHz →75MHz~95MHzに変更しました。
・これにより、AMのFM局も受信出来ます。
・調整はコイルの巻幅を密から1mm幅に開けて、簡易SGで受信範囲を確認しました。


巻幅をスペースを開けて調整。


・下限:約75MHZ

・上限:約95MHz

コアを入れると約10MHzダウンしますが、50MHzはあきらめました。

まず、まずです。次はRF1段アンプを増設予定ですが、現状でも感度は良いです。