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天木 直人
とうとう小沢一郎を原発にたとえ、国民の「脱小沢」の流れは
「脱原発」以上に強い、とまで言い出す論評があらわれた。
それを書いたのは4月29日の毎日新聞「論説室から」であり、
それを書いた記者は倉重篤郎論説委員長である。
「読めば読むほど、小沢一郎民主党元代表にとって厳しい判決
だった」
こういう書き出しで始まるその論説は、小沢判決を報ずる主要紙
の見出しを列挙した上で、「小沢政局」にはもうウンザリだと皆が
一致していると決めつける。
冗談ではない。
「小沢政局」を煽っているのはメディアではないか。
そして「脱小沢」の流れは「脱原発」以上に強いと締めくくる。
われわれは倉重篤郎なる新聞記者が書いたこの論説と、それを
掲載した4月29日の毎日新聞を末永く記憶にとどめておかなけれ
ばならない。
たしかに小沢一郎の政治と金に疑問を抱く国民感情は世論調査に
よれば無罪判決後も8割前後と変わらずに高いと報じられている。
その数字がどこまで正しいかは疑問だが、百歩譲ってその数字が
正しいとしても、政治と金についての小沢一郎に対する疑問は
ひとまずおいて小沢一郎の政治力に期待する国民は多いはずだ。
ましてや2割前後の国民は小沢一郎を熱烈に支持している。
毎日新聞は、そしてとりわけ倉重という新聞記者は、これら国民の
気持ちを頭から否定しているのだ。
小沢一郎など支持してはいけない、支持する国民は異端だ、馬鹿だ
と言っているのだ。
メディアとして、そして新聞記者として、あってはならない態度だ。
その偏向と国民軽視の傲慢さを国民は末永く記憶にとどめなければ
いけない。
偏向と国民軽視のメディアに未来はない。
了
<label>引用元http://www.amakiblog.com/</label>
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