2015年5月4日(月)08:00
『(エディトゥール)
白髪といえば、渋いオジサマの象徴ではあるが…40代ではロマンスグレーと呼ばれるにはまだ早い。できれば白髪を減らして黒々とした髪の毛を保っていきたいが、そのためにはどうしたらいいのだろう? 白髪が発生するメカニズムをはじめ、正しい白髪の処置方法や白髪を減らすための生活習慣などを、アンファー株式会社商品開発部の太田あつ子さんに聞いた。
■今回のアドバイザー
アンファー株式会社
エイジング研究所 研究員 太田あつ子
女性専門薄毛クリニックの医師と研究開発をはじめ、2008年にスカルプD ボーテを立ち上げる。女性用頭皮ケアの生みの親。頭皮ケアシャンプー「スカルプD」で知られるアンファーは、「ニッポンを若くする」をポリシーとしたエイジングケアカンパニー。薄毛や白髪などの頭髪に関する研究はもちろんのこと、いつまでも美しく健やかなライフスタイルを提供するため、研究データを元にこれまで世の中になかった様々なエイジングケア商品やサービスを開発している。
毛髪の色素細胞の働きが失われると白髪が発生する
太田さん「黒髪は、毛包の底部にある毛母の色素細胞(メラノサイト)がメラニンを合成して、毛髪となる細胞を黒く着色することで作られます。つまり、白髪はこの色素細胞が“減少・消失”、または“休止”した結果、現れてくるのです。
色素細胞の“減少・消失”は、加齢に伴って色素細胞の供給源となる色素幹細胞自体が疲労することにより引き起こされます。ただし、この現象は60歳以上の白髪のこと。60歳より若い方の白髪は、色素細胞が“休止”した状態にあり、メラニンが合成されない、または合成しても周囲の細胞に輸送供給できないことで発生します」
カラダの酸化が白髪を増やす!?
太田さん「メラニン色素を酸化させるような行為を続けていると、白髪はどんどん増えてしまいます。特に、乱れた生活習慣は白髪の大敵。例えば、睡眠不足は活性酸素過多になり、脂肪の多い食事は過酸化脂質を生成し、メラニン色素を酸化させてしまいます。紫外線の浴び過ぎや喫煙も体を酸化させるため、白髪を増やしてしまう悪習慣としてあげられるでしょう。
また、気をつけたいのは白髪を気にしているからこそやってしまう間違った白髪ケア。ブリーチを伴うヘアカラーを使ったり、スタイリング剤やトリートメントの洗い残しなどで頭皮の皮脂が過剰になったりすると、白髪には悪影響です。このような白髪にとっても『悪習慣』に心当たりのある人は、次のような点に注意してみて下さい」
白髪対策のポイントは、体内の抗酸化システムの強化
太田さん「色素幹細胞が“減少・消失”する加齢性の白髪を治すのは難しいですが、“休止”した状態の若年性の白髪は治る可能性があるといえます。
体を酸化させてしまう活性酸素は、“ラジカルスカベンジャー”と呼ばれる抗酸化物質が除去してくれるといわれています。このラジカルスカベンジャーを生成するのに効果的なのが、緑黄色野菜。色の濃い野菜を食事に多く取り入れることが、メラニン色素の酸化を防いでくれます。また、ビタミンEには活性酸素を取り除いて体の老化を遅らせる作用もあるため、あわせて摂るようにすると良いでしょう。
それでも白髪が減らず黒染めをしたい場合は、色素肝細胞を痛めてしまう“過酸化水素”を使用しないヘアカラー商品を選んで下さい。頭皮の状態だけでなく、体年齢を若く保つ努力が白髪の対策にもなりますよ」
最後にアドバイザーからひと言
「錆びないカラダ作りが、白髪対策への第一歩です」』
現代人の過剰なストレスによる神経の使い過ぎも白髪の原因では有りませんか。眉毛も全部白髪になった人もいますよ。
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