『卵に含まれる成分にうつ病の症状を緩和する働きがあることが九州大学の研究グループが行ったラットを使った実験で分かり、グループでは、成分の特定など詳しいメカニズムをさらに調べることにしています。この研究は、九州大学大学院農学研究院の古瀬充宏教授らのグループが行ったもので、名古屋大学で開かれている日本畜産学会で発表されました。
グループでは、活動性が低いなどうつ病の症状を示すラットに、鶏の卵を液状にしたものを1か月間食べさせたあと、泳ぎ続ける時間を計る実験を行いました。その結果、卵を食べていないラットはすぐに泳ぐのをやめてしまうのに対して、卵を食べたラットは1.3倍程度長く泳ぎ続けたということです。
詳しく調べたところ、卵を食べたラットでは、脳の前頭前野と呼ばれる部分にうつ病を緩和するとされる「トリプトファン」というアミノ酸の量が増えていたということです。グループでは、卵に含まれる成分がこのアミノ酸を増やし、症状の一部が緩和されたとみて、成分の特定など詳しいメカニズムをさらに調べることにしています。古瀬教授は「今回の実験は卵だけだが、食事が重要であることを示す成果だと受け止めている。うつ病というと薬による治療が一般的だが、栄養状態を改善することで薬を減らせるのではないか」と話しています。』NHKニュース3月29日 6時44分
一億総鬱病化の時代と言われる日本です。卵に含まれているのアミノ酸が、うつ病の症状を緩和する働きが発見されましたが、今後の研究で、成分も特定され、人に治験されて鬱病の治療に効果を上げてほしいと思います。
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