教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

東国原に振り回される日本の政治の絶望とかすかな期待

2013年12月12日 22時49分21秒 | 国際・政治

天木 直人 | 外交評論家

<time checkedbycsshelper="true"></time>2013年12月12日 10時59分

東国原が維新に離党届をだし、同時に議員辞職する考えを表明したことが大きな政治ニュースになっている。私はここに日本の政治のどうしようもない絶望さを見る。同時に、意外と思われるもしれないが、かすかな期待を予感する。

絶望とはもちろん多くの良識的な国民が感じていることだ。知名度だけで政治家になり、政治家になって何の実績も残せないままパフォーマンスに終始して、そのあげく政治家を辞めざるをえなくなる。これ以上の税金の無駄遣いはない。このような人物が都知事選に出て170万近くの票を集めるのである。これが日本の政治であり日本国民の選挙意識なのだ。絶望的でなくてなんだろうか。

しかしそれ以上に絶望的なのが日本の政治メディアである。東国原を馬鹿にしていながらはやし立てる。「東国原さんに出演していただくことになりました」と言ってゲスト出演させている。実際のところ政治をここまで悪くしたのは政治をネタした政治記者と政治メディアである。

それでも私は東国原の言動にかすかな期待を感じる。それは彼が「維新の会」は石原慎太郎ら極右の古い政治家から決別して橋下維新の初心に帰れと橋下代表に直言したと明かしたことだ。実際のところ橋下の大失敗は石原と組んだところにある。この発言をきっかけに橋下が石原と決別し、それにつられて民主党も分裂し、江田憲司の新党と合流する。そして安倍右翼政権に対する新しい政治勢力となる。そうなれば自民党もまた反安倍勢力が動き出すかもしれない。

これこそが来年の新しい政治潮流となるかもしれない。その鍵を握るのは江田憲司の覚悟と力量だ。これまでの江田憲司では江田新党はうまく行かないだろうが、東国原発言と同様にかすかな期待を持って私は江田憲司の出方を注視していこうと思っている(了)

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天木 直人

外交評論家

2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!」(講談社)、「さらば日米同盟!」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)、「マンデラの南アフリカ」(展望社)。

  • メディアの流す情報をそのまま鵜呑みにしていては本当の事はわからない。メディアの情報は不完全であり、意図的に嘘をつくことがある。権力側の代弁者に成り下がる時もある。天木直人の「メディアの裏を読み解く」はメディアリテラシーを高めるための手引書である。

    引用元http://b.hatena.ne.jp/entry/bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20131212-00030578

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