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教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

浅野秀弥の未来創案 【副首都が本当にいるのか?】

2016年01月25日 14時48分07秒 | 日記・エッセイ・コラム

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浅野秀弥の未来創案
【副首都が本当にいるのか?】
2016年1月25日大阪日日新聞
大阪の現実を直視せよ

 世界を見ると副首都という発想はない。「前例はないからやるな!」とは言わないが…そもそも副首都がホントに必要なのだろうか!?

 いったい何をするところなのだろう!? 「大阪を副首都に」と言っておいてアドバルーンを揚げ、話題にして住民に期待感を持たせ、具体的かつ法整備計画と課題をそこに満載。担当に猪瀬前東京都知事を特別顧問にして給料を税金から賄って出すほどのことなのだろうか? そもそも副首都のメリットは何なのか? わが国の法律上副首都という存在自体が可能なのか、とりあえずその役割を定義してから協議をすべきではないか?

 それと同じく聞き心地のよいことばかりを吹聴しても、本当に未来にそんな良い事が出来るとは思えない。単なる思い付きで、いかにも大阪を改革するように見せかけるのはいいかげんにしてほしい。

 英語でCapital cityと呼ぶ首都は、一国の政治の中心都市を指す。ほとんどの場合その国の中央官庁があり、国家元首など最高指導者が活動拠点とする都市を指す。場合によっては、中央政府の実際の所在とは別に、その国のシンボル的存在として認められる都市が首都と表記されることもある。首府・国都・都などとも呼ばれ、また、帝政国家や王制国家の場合は帝都・王都などの称号がある。日本も政治中心に考えるなら、東京はまさしく首都。一方で天皇家をかつてのように京都にお住まいいただけば、現在の象徴天皇制の下で副首都(各国の来賓と交流していただく大義はあり得る)機能の付加もありうるだろう。

 かつての“天下の台所”商都大阪は、人口では横浜市に、経済圏のスケールでは名古屋市に抜き去られたのに、いつまでも「日本第2の都市圏として東京に負けるな」と郷土愛を駆り立てるのは間違いだ。「千里の大阪万博の夢を再び」などの発想も陳腐で、方向性自体が間違っている。もっと、関西の若い感性を大切にすべきで、東京から流れてくる手あかの付いたおっさんたちの発想はもういらない。
 あさの・ひでや(フリーマーケット=FM=社社長、関西学生発イノベーション創出協議会=KSIA=理事長)1954年大阪市生まれ。わが国のFM創始者で日本FM協会理事長。関西経済同友会幹事。数々の博覧会等イベントプロデュースを手掛ける。

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