英国、米国の3か国を訪問する
8日間の海外出張から帰国しました。
内容が濃くてえらく長く感じました。
各国の議会関係者から話を聴きましたが、
特にドイツの事例が興味深かったです。
ドイツは軍や情報機関の暴走を防ぐため、
議会がチェック機能を果たすべきという、
強い信念があり、強力な権限があります。
ナチスや東ドイツの秘密警察の経験もあり、
国民の自由や権利を侵害することに対して、
ドイツ人は非常に敏感だと感じました。
安全保障のための情報保全の必要性と、
報道の自由や知る権利とのバランスは、
どの国でも非常に重要な課題です。
どちらも大事だが、両立させるためには、
さまざまな工夫が必要になってきます。
情報機関等の暴走を止める仕組みのことを
「オーバーサイト」と呼ぶことがあります。
次の4つのオーバーサイトが存在します。
1)行政内のオーバーサイト(監察官等)
2)立法府のオーバーサイト組織(委員会等)
3)司法のオーバーサイト
4)メディアやNPO等によるオーバーサイト
4つのオーバーサイトの仕組みが完備して、
軍や情報機関の暴走を抑えることができる、
と考えられています。
今回の調査目的は、2)の現状を知ることです。
各国の議会のオーバーサイト組織関係者を訪ね、
具体的な話を聴いてきました。
なお、英国の場合、議会と情報機関の関係が、
あまりにも良好過ぎであまり参考にならず、
ドイツと米国の方が参考になりそうでした。
調査結果を踏まえ党内と国会内で議論して、
具体案をまとめていきたいと思います。
引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog
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