教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「自民党的なモノ」を壊す選挙。山内康一・蟷螂の斧

2012年02月06日 13時59分52秒 | 国際・政治

「自民党的なモノ」を壊す選挙マスコミ報道によれば、民主党の樽床伸二幹事長代行と、自民党の田野瀬良太郎両幹事長代行らが都内で会談し、自民党の田野瀬氏側から「次期衆院選後、第1党が首相、第2党が副総理を出して任期満了まで解散せず、社会保障制度などの懸案を一気に解決すべきだ」と発言。

自民党の林芳正政調会長代理も、テレビ番組に出演し、民主、自民両党による大連立の可能性について、「選挙をやって、どこも過半数を取れない状況になれば、積極的にそれをやって、国民が安心して過半数を与えようという組み合わせをつくるのはわれわれの義務だ」と述べ、次期衆院選の結果によっては、あり得るとの認識を示した。 

仰天発言です。選挙をやる前から何を言っているのでしょう。すでに総選挙後の民主党と自民党の大連立の可能性が語られ、そのための布石が打たれ始めているようです。

これも民主党が、「第二自民党」化しているのが背景にあり、自民党の連携相手として魅力的になってきたのでしょう。いまや自民党と民主党の差別化は難しくなりました。どちらも増税路線、大きな政府路線、官僚主導路線です。 かつて小泉元総理は「自民党をぶっ壊す」と叫びましたが、国民が強く支持したのはその点だったと思います。

「自民党的なモノ」を壊してほしいという願いだったと思います。 「自民党的なモノ」とは、政官財の癒着構造、利益誘導政治であり、それを壊してくれるのが、小泉元総理だと国民は思ったのでしょう。おそらく小泉元総理への国民の支持の背景にあったのは、「自民党的なモノ」の破壊者というイメージだと思います。

小泉元総理が引退し、自民党政権が先祖返りを繰り返し、麻生政権あたりでまったく「改革」を叫ばなくなってしまい、その結果が民主党への政権交代だったのだと思います。

しかし、その民主党政権も、「自民党的なモノ」を壊すどころか、まさにその「自民党的なモノ」に取り込まれていってしまい、いつの間にかすっかり「第二自民党」になっています。だから自民党も安心して連立を呼び掛けられるのです。

しかし、国民はいまでも「自民党的なモノ」に反感を持っています。それが顕著に出たのが、昨年の大阪ダブル選挙だったと思います。民主党(公務員労組)や自民党が応援する現職市長よりも、大阪市民は「大阪維新の会」を選びました。 多くの人は橋下徹市長の個人の「キャラ」に注目していますが、私は「自民党的なモノ」への反発という「構造」に注目しています。民主党が期待外れで、第三極への期待が高まりつつありますが、ポイントは「自民党的なモノ」を壊せるかどうか、だと思います。

次の解散総選挙のテーマは「自民党的なモノ」を壊せるか否かです。公務員労組や業界団体、農協や医師会といった既得権を守る側に対し、不特定多数のふつうの国民の利益を守る側が「戦う改革」を挑み、新しい政治や行政、経済の仕組みをつくれるかどうかの戦いです。

2012年2月 6日 (月) 05 選挙と政治参加 |

引用元yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/ 

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