退位をめぐる官邸と宮内庁の対立を示す産経のスクープ記事
2017-05-02
きょう5月2日の産経新聞は、いまでも退位問題をめぐって安倍官邸と宮内庁との間に深い溝がある事を示す重大なスクープ記事を掲載していた。
その記事は、最終報告書を提出してその役割を終えた有識者会議に対して、宮内庁が非協力的だったという記事だ。
すなわち、有識者会議は天皇陛下の公務の実態を把握するため、宮内庁に情報提供を要求したという。
ところが、宮内庁は、公務の年間件数や、過去の見直し状況に関する資料は提供したが、それ以上は天皇陛下のプライバシーにかかわるとして応じなかったという。
これだけでは、もちろん宮内庁の真意は判断できない。
しかし、宮内庁は、あのお言葉事件以降、幹部人事が大幅に入れ替わり、安倍官邸に直結していると言われた警察官僚OBが宮内庁次長として送り込まれ、官邸の意向の通りに動かせたはずだ。
その宮内庁次長をもってしても、官邸の命令通りに動けないということだ。
思うに、宮内庁内部には、安倍首相の天皇軽視に反発を覚える職員が、いまでも静かな抵抗をしているのではないか。
乗り込んでいった警察官僚OBは、そのような宮内庁を思うように動かせないのではないか。
動かそうとすればするほど、宮内庁の親天皇、反安倍の職員たちとの間の溝が深まっているのではないか。
いずれにしても、官邸の意向に従わない宮内庁など、前代未聞であり、不幸なことだ。
その一事だけでも、安倍首相は内閣総辞職ものであると思う(了)
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