本澤二郎の「日本の風景」(4783)

<人が人を殺す猿以下の社会=袖ヶ浦市レポート16>より、転載させて頂きました。

 新聞はとらない。意味がない。無駄遣いでしかない。NHKも見ない。テレビは廃品回収業者に持って行ってもらった。したがって、パソコンかスマホが、情報の入手源だが、スマホは高齢者には無理だ。パソコン情報の目の前を飾るヤフーニュースは、なぜかフジ産経などの右翼メディアが幅を利かせている。言論界の内情を知らない若者などは、右翼言論に洗脳される。

 憲法はリベラルである。公正な言論の提供が、民主政治に不可欠だが、この10年の日本は、右翼独裁に人々の精神が狂わされている。

 本日は第20回統一地方選挙の終盤の投開票日。昨日は近所のおばさんに声をかけてみた。「息子たちのために戦争勢力の自公維への投票は遠慮したほうがいいですよ」と解説したが、駄目だった。政治を理解していないおばさんは、カルト教団信者に何度も釘を刺されていた。またしても、おぞましい日本を見せつけられてしまった。

 かくいう筆者も、選挙当日だというのに投票したい候補者はいない。近くの候補者はやくざ代議士の秘書を務めた御仁で、とても信用など出来ないが、さりとて政治に無知な農民は、そんな人物に投票するようだ。地方がいい方向に変わることはないのか。中央は世襲議員が主導権を握ったままだ。市議選など棄権したいのだが、そうもいかない。さて、どうするか。

 

<希望の光が見えない日本丸の前途=それでも高物価を生きる民衆!>

 日本国憲法は立派だ。厳格にいうと、政教一致の天皇制をのぞけば文句を言うところはない。政教分離を理解していない日本国民は危うい。また同じ過ちをするだろう。ぞろぞろと靖国神社を参拝する自民党など右翼議員の多くは、神社神道の氏子の票を集めてバッジをつける。

 司法の怠慢・衰退は極まっている。右翼の憎しみの対象は、平和憲法にある。戦争の出来る憲法に改悪しようと必死だ。安倍晋三の目的もこの一点に絞られてきた。黒田東彦・日銀は徹底したゼロ金利・円安政策を強行して、国民生活を圧迫して、財閥を太らせてきた。続く植田和夫・日銀も黒田路線を継承し、円安政策を推進し、この国の価値を低下させている。比例して昨今の物価高経済をさらに上昇させ、国民生活を苦しめている。

 日本を奈落の底へ追い込んできた安倍路線を継承した岸田内閣は、驚くなかれ43兆円の戦争準備体制へと舵を切った。円の紙切れ化だ。それでも自公維を選択する日本国民は、3割にも満たないが、議席は3分の2!どういうことか。

 

<乱れまくる地方行政と業者の荒れ狂う精神=山林破壊・水源地汚染=覚書を反故にした産廃業者>

 「ワコーが太陽光を建設するという甘言を信じ込んだ林・高谷の住民。その結果、水源地の家々から、癌患者が多発している。1・5町歩を売却した5人の地権者とワコーの覚書は、完全に無視された結果である。山林を売却した5人の責任を問う声も噴出してきている」と林地区の住民は声を荒げる。

 

 「まさか、まさかの展開に住民は、覚書に違反するワコーの暴走に対して、その都度、袖ヶ浦市環境課に泣きついてきたが、非情にも黙認された。産廃業者と袖ヶ浦市の癒着は間違いなく存在する。刑事告発が不可欠だ」との認識もするようになってきた。

 

 既に、いわくつきのワコーの産廃人脈は、フクシマと通じていることも判明してきている。覚書に署名したワコーエコテックという妙な社名の代表取締役の前橋二三男と山林所有者の同市高谷のM・M・T・K・Kに注目が集まってきた。5人のうち主導的に動いた人物のKは、なんと元袖ヶ浦市環境部長だった。もう一人のMは、同市の市議会事務局長。5人のうち2人が袖ヶ浦市の幹部だった。5人とも林区に隣接する高谷地区の住人でもある。

 

 「ワコーが山林買収話を持ち込んだ相手は、元環境部長だったM。本来は自然を保護する行政のトップ。その人物が産廃業者とつるんでの猿芝居だった」といって住民はため息をつく。亀山にはフクシマ御殿が建設されているが、高谷には山林を売却した御殿ならぬ産廃御殿が建っているのだろうか。

 

 平成26年4月の覚書は、林地区と高谷地区を説得するためのアリバイだったのか。「Mが林地区に来ても問題は起きない。心配ないと住民を説得してきたので、太陽光だけなら大丈夫かと住民は折れたとの経緯も判明した」という。反対運動は起きなかった。Mはワコーのために率先して高谷と林両地区を説得したことも分かってきた。

 このMが住民説得に用意したとされる覚書には、当時の林区長と高谷区長が立会人になっている。用意周到なM作戦に両区の住民は、いまでは命を奪われたり、健康を害したりしているのだろうか。

 

 林地区役員は、最近になって問題のMを現場に案内した。Mは「これはひどい」と驚いた。原状回復を求めようとの周辺住民の声には「裁判費用だけでも大変」といって逃げたという。猿山の猿芝居には、必ず味方を裏切る住民も出てくる。産廃業者とすれば、カネや飲食などの提供で、住民の内部から裏切る人物を手にする。数百数千倍の利益を手にすることが出来るということか?

 中央では軍靴の足音が、地方では豊かな大自然に放射能までもが埋め込まれ、地元民は放射線測定器で測定してみて、人の命を奪いかねない高い放射線が噴き出ている現場を突き止めた!

 

  林区役員が作成した「陣場台違法埋め立てソーラー発電所用地と無許可開発違反についての細部経過」によると、木更津市笹子の産廃業者による乱開発現場には、膨大な量の産廃汚染物を埋め立て、表面は高い盛土で一変してることに圧倒されるだろう。

 千葉県と袖ヶ浦市は、平成25年3月18日から何度も立ち入りし、違法な埋め立てを確認してきた。数十万立方メートルに及ぶ残土の正体は?。なぜその場面で森林法違反・開発行為違反で止めなかったのか。行政執行しておけば、このような恐ろしい惨事は起きなかった。だが、市当局は「森林法違反のみだ。地元と業者で解決しろ」と住民の要望を蹴飛ばし続けてきた。なぜか?

 また、令和3年8月15日の広報袖ヶ浦では「環境破壊のない社会」を基本理念だと訴えているのだが。これとは真逆の行政の理由を知りたい。

 「住民が環境省と福島県担当課に問い合わせたところ、空間線量1時間当たり0・15msvだと、残土の底まで掘って検査しなさい」との指示を受けている。袖ヶ浦市と千葉県の責任は万死に値しよう!

2023年4月23日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
https://youtu.be/5OuDZ3hceds