ラリーカールトンのライブに行ってきました。梅田クラブクワトロ。最近にない、耳栓がなくても耳鳴りのしない、大人のライブでした。1976年、crusaders の chain reaction を買って以来、ずっとカールトンのファンでした。ついに念願のライブ鑑賞がかないました。
前半はいささかもどかしく感じる部分もあり、335から持ち替えたストラトキャスターのチューニングが合ってなかったり、侘しくなりそうでした。しかし後半はEギタリストの神様、カールトンらしい、素晴らしいプレイが展開されました。当然のごとく、ほかのメンバーも素晴らしかったのですが、ことに白人ながらドラマーのKeith Carlock の演奏は素晴らしく、ソロの独創性にも感銘を受けました。
アンコールは、スローで美しい曲(sleep walk ?)で締めくくったのですが、鳴り止まぬアンコールの拍手にこたえ、片付け始めた楽器を戻してブルーズを演奏しました。これまた素晴らしい演奏で、プレイヤーのサービス精神に大いに感謝です。会場は盛り上がってすべての観客は満足気でした。しかし私の私感では、美しい一曲でアンコールを締めくくり、静かな余韻を残して家路につく、というのが良かったのではないかと思います。演者側もそのように意図していたと思います。何が何でも総立ちの大盛り上がりで終わらないとライブの価値がない、と思っているお客が多すぎるのは悲しいことです。
西播磨から大阪梅田まで片道百数十キロ、スーパーカブで日帰り往復の強行軍でしたが、良いイベントでした。音楽ライフの一区切りとなりました。梅田でガソリンスタンドを探してうろつく間に夕立に見舞われたことを伴って、いつまでも記憶に残るでしょう。いずれにしても、梅田でスーパーカブに乗って、あるいは押し歩いて、「夜の彷徨」にならなくてよかった。
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