ホームページに旅スケッチ3点を追加展示しました。ご覧ください。
http://artytaka.main.jp/?page_id=2239
67 Pont Neuf Paris Ⅳ-9 7月2日 270x350
ポンヌフの橋上でのスケッチを終えて、橋を渡って左岸の川べりに降りてこのスケッチをしたのだろう。橋脚にしても建物の土台石にしても、犬のみならず人の立ちションポイントだ。パリの記憶はすえた尿臭に直結する。このスケッチからはその匂いが立ち上ってきそうだ。
これを描いていたときだったと思う。ある男がスケッチを覗きこんでさかんにフランス語で話しかけてきた。唯一聞き取れたのは「タブロー」だった。近所にある美術学校の教師であるような気がした。
後年、自転車旅でパリが終点となった年には何度もこの船をポンヌフの上から眺め、フランスが起点となった年には素通りするパリのポンヌフを走りながらこの船を見おろしたのだった。