棚からぼた餅で、本人もびっくりの政権確保だったろう。はじめのうちは、「こんなに勝てるはずはない」といった半信半疑の表情であった安倍首相も、時間の経過とともに、
そんなことは忘却のかなたへ。
また「改憲」に前向きな発言を言い始めるようになってきた。
時事通信が、
「「五輪が開催される2020年、日本が大きく生まれ変わる年としたい。新しい時代の幕開けに向けた機運が高まる時期だからこそ、憲法について議論を深め、国のかたち、在り方を大いに論じるべきだ」。首相は19日の内外情勢調査会の講演で、20年をめどとする改憲に改めて意欲を示した。」
と伝えている。
足元で燃え続けている「忖度」問題はどうなのかと言いたくなるが、とにかく「逃げ」の一手しかないと踏んでいるのだろう。
「裸の王様」 そんな言葉が頭に浮かぶ。
さて、公明党。
どうするのかと注視したいところだ。
「政権のチェック役」として、改憲はそれこそ国の根幹にかかわることなのだから、ここで真価を発揮してもらわないと。
戦争法,共謀罪の審議では、結果的に「破滅の戦争への道」への片棒を担いだことになった。
いかにあれこれと釈明をしようと、「軍事行動」「国家のために権利を制限する」ことを選択したことは疑いのない事実だ。
支持母体の創価学会の会員も、黙っていないで発言してほしいものだ。
宗教の教義に照らして、公明党の今行っていることは、本当にそれに則ったものであるのか、
先代会長の「投獄」から、何を学ぶべきなのか。
私の近所にも学会の方がいて、月に何度か寄り合いが行われているが、そこではいったい何が話されているのだろうか。
「現世」の話題は出されないのか。
あなたたちの役割は、この時世だけに、とてつもなく大きいと考えるが。