橋本徹大阪市長がまた騒ぎ出している。維新の党の臨時大会を開いて解党し、政党交付金は国庫へ戻すと言っている。
維新の党はいわゆる公党で橋下氏の私党ではない。しかも彼はとうに離党しているので、形の上でも維新の党とはまったく関係ないはずだ。その橋下氏があたかも公党である維新の党を、俺が作ったのだから、後始末は俺の手でやると言っている分けだが、本当にそんなことができるのだろうか。
維新の党は政党助成金を受けている政党で、当然法人格を有している、法人格を得るためには政党の規約が必要であり、党運営はその規約に基づき行われている。
規約には、党役員を置くことになっているし、党役員は一定の手続きを経て選出され、その中の代表者が党を代表し、他の役員は執行部として党の運営に当たっている。
現在、維新の党は一定の手続きを経て松野頼久氏が代表になっている。また、他の党役員も同じような手続きを経て選出されている筈だ。
これらの役員が一定の権限をもって党を運営し、党員はこれに従わなければならない。先に維新の党は、橋下大阪市長が結成予定の新党「おおさか維新の会」に参加する 国会議員12人と、地方議員ら153人を除籍(除名)処分にした。
除籍された12人の国会議員は、政党助成金を欲しいためにこれに反発、分党を要求している。分党すれば人数分の政党助成金を貰えるからだ。
しかし、執行部はこれを拒否している中で、今回の橋下氏のめちゃくちゃな発言が飛び出した。前述したように、現在の維新の党は党規則で選ばれた松野代表らの執行部が運営しているので、いまや党と無関係の橋下氏がどうこう言おうと解党など出きるはずがない。
橋下氏は弁護士であり、そんなことは無論分かっていながら例のパホーマンスを演じているのだろう。国民はこんなことは余り分かっていないと多寡をくくり言いたい放題のことを言っている感じだ。しかし、国民はもはや橋下氏のパホーマンスには飽き飽きしているからそんなに反応しないだろう。
ただ、松野氏らの執行部も野党再編などでもたもたしているから、相手につけ込まれるのだろう。「関連:9月6日」