正さん日記

世の中思いにつれて

新三本の矢は、矢ではなく的、的を射るための三本の矢を示せ

2015-10-08 14:32:14 | 政治

 昨日、第3次安倍晋三内閣の改造の顔ぶれが決まった。閣僚19人の内10人が再選、新任は9人、女性は5人から3人に減った。

 再任が多かったのは、安倍首相が来年夏の参議院選挙を見据えて、安全運転を試みたからのようだ。先に強引に通した安全保障法制や、大筋合意に達したTPPのソフトランディングを図るために、特に重要閣僚と思われるポストを動かさなかったようだ。

 今回の内閣改造で異色なのは、安倍首相が国民の反対を押し切って成立させた安全保障法制の目くらませのために、にわかに打ち出した1億総活躍社会を目指すというキャッチフレーズのもと、(1)国内総生産(GDP)600兆円の達成、(2)出産1.8人、(3))介護離職率ゼロの新三本の矢を放つため1億総括活躍相を新設、これに腹心の加藤勝信官房副長官を起用した。

 しかし、野党も言い、国民の大多数も疑問を投げかけているように、1億総括活躍とはいったいどういうことなのかがさっぱり分からない。

 そもそも、新三本の矢自体が、安倍首相も自ら、600兆、1.8人、介護利殖ゼロを目指すために三本の矢を放つと言っているので、新三本の矢とは、矢ではなく的なのではないか。ならば矢は具体的に何なのかが示されていない。つまり、新三本の矢とは、施策のない空手形のようなものだ。

 安倍首相は、アベノミクスでいう三本の矢は成果を上げていると勝手に思っているから、次の新三本の矢を放ったと言いたいところだが、それが的ではお笑い草で、いったい新三本の矢とは何なのかがさっぱり分からない。

 若しかしたら、安倍首相自身も分かっていないのではなかろうか。三つの目的は分かったとして、そのためにはどのような施策を講じるのか加藤大臣は早く示すべきだ。「関連:10月1日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本人、2日連続ノーベル賞、梶田隆章・東大教授に物理学賞 ニュートリノの質量発見

2015-10-07 15:28:22 | 世界

 

 スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2015年のノーベル物理学賞を、東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授(56)とカナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)に授与すると発表した。素粒子ニュートリノに質量があることを発見し、物質や宇宙の謎に迫る素粒子研究を発展させた功績が評価された。

  日本のノーベル賞受賞は5日に医学・生理学賞の受賞が決まった大村智氏に続き計24人。物理学賞は昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏に次いで2年連続の受賞で計11人となった。

  ニュートリノは物質を構成する最小単位である素粒子の一つで、質量の有無をめぐる議論が半世紀にわたって続いてきた。梶田氏は02年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏に師事。ニュートリノに質量があることを観測で突き止め、素粒子研究の進展に大きく貢献した。

  東大助教授だった梶田氏は、岐阜県飛騨市神岡町の地下鉱山跡にあるニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」で、大気中で発生する「大気ニュートリノ」を観測。平成10(1998)年、ニュートリノが質量を持つことの証拠になる振動現象を発見した。

  ニュートリノは計3種類あり、飛行中に別の種類に変身する性質がある。これは振動現象と呼ばれ、ニュートリノに質量がある場合だけに起きる。

  1970年代に構築され、素粒子物理学の土台となった標準理論では、ニュートリノは質量を持たないとされてきた。梶田氏らの観測はこれを書き換える歴史的な発見となり、物質や宇宙の根源を探る研究に多大な影響を与えた。

  スーパーカミオカンデは小柴氏が超新星爆発に伴うニュートリノを観測した「カミオカンデ」の後継施設。梶田氏は昭和63年、カミオカンデで観測した大気ニュートリノの数が理論値より少ないことを発表。さらに原因を究明し、日本が得意とするニュートリノ研究を大きく発展させた。

  授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計800万スウェーデンクローナ(約1億1500万円)が贈られる。(サンケイ)「関連:10月6日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TPPが大筋合意、日本の農家への影響は必至

2015-10-06 17:41:25 | 政治

 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉は5日、アメリカ・アトランタで、参加12カ国の閣僚による会合で大筋合意した。協定は、今後、各国の議会承認などを経て発効する。

 2010年3月に始まったTPP交渉は5年半を経て終結し、世界の国内総生産(GDP)の約4割を占める巨大な経済圏が誕生することになった。

 TPPの大筋合意により、今後、関税が下がれば、輸入食品が安くなったり、日本の輸出車を海外で売りやすくなったりするなど、日本経済、国民生活に大きく影響することになる。

 日本が最重要農産品と位置づけ、関税維持を目指した米については、関税を維持した上で日本がアメリカ、オーストラリア向けの無関税輸入枠を設定、アメリカ向けは当初5万トンで13年目以降は7万トンに、オーストラリア向けは、当初6千トン、13年目以降は8千4百万トンにすることで決着した。

 重要農産品では、乳製品も低関税輸入枠を設け、脱脂粉乳とバターの合計で、生乳換算で6万トン、6年目以降は7万トンに広げる。牛肉については、現在38.5%の関税を16年目以降に9%、中低価格の豚肉の大半は、1キロ最大482円の関税を10年目以降に50円に引き下げる。

 このように外国の農産物が安く輸入されることによって、日本国内の農家に与える打撃は大きくなる。

 重要農産品以外では、ワインの関税を8年目まで撤廃するなど、幅広く関税を無くしていき、関税を無くす割合を示す「貿易自由化率」は、日本が過去に結んだ貿易協定で最も高い95%になる。

 一方、日本が撤廃を求めたアメリカ向け自動車関税は、今の2.5%を15年目から段階的に削減、25年目以降撤廃することで決着した。

 全体の交渉で最も難航した医薬品のデータ保護期間は実質8年で合意、日本は現行8年で大きな変更はない。

 TPPは、オバマ大統領の任期切れを間地かに、アメリカの主導で決着したが、アメリカ議会では共和党が今回の大筋合意に異論を挟んでいる。肝心のアメリカが議会の承認を得るのは簡単ではなさそうだ。

 また、TPPには、世界GDP2位の中国やアメリカの同盟国韓国が抜けている。その点、経済と、軍事面でいびつ状態になったが、今後、ロシアを含め、中韓の加盟についてどのようになるのか注目される。「関連:8月2日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノーベル医学・生理学賞に北里大特別栄誉教授の大村氏…医療発展に大きく貢献

2015-10-06 17:30:32 | 世界

 

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学・生理学賞を、微生物が作り出す有用な化合物を多数発見し、医薬品などの開発につなげた北里大特別栄誉教授の大村智氏(80)ら3氏に授与すると発表した。大村氏が見つけた化合物は熱帯地方の風土病の薬などで実用化しており、医療や科学研究の発展に大きく貢献した功績が評価された。

  他の受賞者はアイルランド出身のウィリアム・キャンベル博士と、中国籍でマラリアの治療法開発に貢献した屠(トゥ)●(=口へんに幼)●(同)(ヨウヨウ)博士。

  日本のノーベル賞は昨年の物理学賞3人に続く受賞で計23人。医学・生理学賞は利根川進氏、山中伸弥氏に次いで計3人となった。

  大村氏は昭和50(1975)年、静岡県内の土壌中で見つけた新種の放線菌から、寄生虫や昆虫をまひさせる機能を持つ抗生物質「エバーメクチン」を発見。この化学構造を改良し、米製薬大手メルクが家畜の寄生虫駆逐剤「イベルメクチン」を開発した。

  この薬剤は57年、アフリカなどの風土病である「オンコセルカ症」にも極めて高い有効性を持つことが判明。メルク社が治療薬として製品化した。

  オンコセルカ症は河川盲目症とも呼ばれ、線虫の幼虫が目に侵入して発症する。途上国では失明の主な原因となる恐ろしい病気だが、イベルメクチンによって症状の悪化を防いだり、感染を防いだりすることが可能になった。

  イベルメクチンは世界保健機関(WHO)を通じ、アフリカや中南米などで延べ10億人以上に無償提供され、多くの人々を失明の危機から救った。

  2013年にコロンビア、昨年9月にはエクアドルがオンコセルカ症の撲滅を宣言。イベルメクチンは他の寄生虫やダニによる感染症の薬としても広く使われている。大村氏は多くの機能を持つ化合物を微生物から400種類以上も発見したことでも知られる。

  授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計800万スウェーデンクローナ(約1億1500万円)が贈られる。(サンケイ)「関連:2014年10月11日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とんちんかんに聞こえた、外国人記者に対する安倍首相の応答

2015-10-05 16:06:26 | 政治

 安倍晋三首相が国連演説をした後の記者会見における発言にはいささか面食らった。

 外国人記者が、シリア難民受け入れについて日本の対応を質問したのに対し、「日本は、875億円の支援をしたい。移民受け入れについては、その前に女性の活躍問題、年金問題などやるべきことがある」と述べ、暗に難民受け入れについては考えていないとも受け取れる発言をした。

 難民を移民と置き換えたのは、答弁する用意がなかったのでわざとめくらまし的な応答をしたのか、それとも難民を本当に移民と同等視したのか真実は分からないが、外国ではどのように報道されたのだろうか。

 シリア難民については、一部が欧州に押しかけ、EUでは参加各国に受け入れ人数を割り当てているが、ドイツをはじめ旧西欧諸国はこれに応じているものの、旧東欧諸国はハンガリーを中心に受け入れを拒んでいる。

 地理的にも日本にくるシリア難民は余りいないようだが、それでも60人程度が難民申請をしているのに対し、認めたのが僅かに3人に止まっている。

 欧州諸国は、大陸が繋がっている中東からなどからの、いわゆる移民は日常的に往来しているため、難民についても、それほど違和感なく受け入れることは難しくはないと思うが、日本の場合は、中東とは距離的にも遠く、何よりも島国で、100年ちょっと前までは鎖国をしていたこともあり、どうしても移民の受け入れについては、国民ももろ手を上げて賛成しかねる点がある。

 しかし、難民は未来永劫に定住するより、祖国が安定すればいずれ帰国する人の方が多いと思う。そういった観点から、日本も人道的立場や国際社会へ貢献する意味からもう少し難民受け入れを緩和することが必要な感じがする。

 安倍首相が唱える積極的平和主義の意味は難解だが、少なくても純粋な意味の積極的な平和を希求するためにも、ここでひと肌脱げば国際社会から一定の評価がされると思う。

 冒頭の外国人記者に対する安倍首相の返答は、その記者の求めた内容にほど遠いとんちんかんな返事だった。

 しかし、安倍首相が国会で時折みせた不誠実な答弁と同様な意図で、外国人記者を煙に巻くために使ったとしたら日本の信用を傷つけたことになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本、サモアに快勝、W杯で初の2勝目を挙げる=ラグビーW杯1次リーグ

2015-10-04 15:01:09 | スポーツ

 ラグビーの第8回W杯第1次リーグ、日本対サモア戦が日本時間の10月3日午後10時半からイギリス・ミルトンキーンズ・スタジアムで行われ、世界ランク12位の日本は1ランク上の世界11位のサモアに26-5で快勝、W杯で初めて2勝を挙げて悲願の8強入りへ望みをつないだ。

 日本は前半8分、五郎丸のPGで3点を先制。同24分、日本は反則で10分退場の2人を欠くサモアを攻め、残り10メートルから日本ボールのスクラムとなり、認定トライを決めた。さらに五郎丸がコンバージョンを成功させ10-0とリードを広げた。

 34分、五郎丸がPGを決め、さらに前半ロスタイムに、WTB山田がトライ、五郎丸も右側いっぱいからの難しいコンバージョンを見事に決め、守りも冴え無失点で前半を20-0と大きくリードした。

  後半に入っても、日本のディフェンスがよく守り、徹底した激しいタックルに加え、焦りからかサモアのミスが目立ち、後半8分、五郎丸がPGを決め後半も日本が先に得点、さらに19分に五郎丸がPGを成功させ26-0とリードを広げた。

 劣勢のサモアは後半24分、日本のミスからボールを奪い、陣形の崩れた隙を突いて初のトライ、しかしコンバージョンが失敗し5点に止まった。日本はそれ以降追加点を許さず、大量リードを守り切り26-5で勝った。

 この結果、日本は勝ち点8となったが、現在1位の南アフリカは勝ち点11、2位のスコットランドは勝ち点10で日本は3位という状況だ。

 1次リーグ最終戦で日本は、11日(日本時間12日)に目下最下位のアメリカと対戦するが、1次リーグ最終戦でアメリカと当たる南アフリカ、サモアと当たるスコットランドの対戦相手をみると、日本の2位までの浮上は難しく、アメリカ戦までに日本の1次リーグ撤退の恐れも出ている。「関連:9月24日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤクルト14年ぶりに優勝、混戦のセリーグ抜け出す

2015-10-03 13:37:24 | スポーツ

 プロ野球は昨晩ヤクルト・スワローズが阪神に延長戦でサヨナラ勝ち、14年ぶりに7回目のセリーグ優勝を成し遂げた。

 就任1年目の真中満監督(44)は、2年連続最下位のチームを混戦が続いたセリーグで見事優勝に導いた。

 真中監督は今季12球団最年少、新人監督の優勝は19人目で、前年最下位からの優勝は1946年グレートリング、50年松竹、60年大洋、75年広島、76年巨人、01年近鉄に次いで7チーム目。

 新人監督の指揮下では46年グレートリングの山本監督、75年広島の古葉監督に次ぎ3人目だ。ただし前回古葉監督はチーム20試合目からの采配。フルシーズン指揮を執れば山本監督に次いで69年ぶり2人目、2リーグ制後では初のケースになる。

 今季のヤクルトは、強力打線が威力を発揮、中でも山田哲人内野手は、打率3割以上 本塁打30本以上 盗塁30以上というトリプル3を達成、川端慎吾内野手も初の首位打者をほとんど手中にする活躍ぶりだった。

 巨人は4年連続優勝を逃し2位に甘んじた。ベナントレースは最終盤になっているが、セパ両リーグともクライマックスシリーズ(CS)出場権が掛かる3位争いが熾烈で、セリーグは3位阪神に広島が0.5ゲームで迫り、パリーグはロッテが4試合を残し、全試合が終了した西武にゲーム差0で上位に立った。

 その西武の秋山翔吾外野手(27)は。9月30日のオリックス戦で奇跡の5安打を放ち、2010年に阪神のマートンが作ったシーズン214安打のプロ野球最多記録に並び、最終戦で2安打を打って216安打の日本記録を達成した。

 2004年に平成初の三冠王に輝き、2006年のワールドベースボールクラッシク(WBC)の4番を担ったソフトバンクの松中信彦(41)が18年在籍したソフトバンクを退団することになった。ダイエー時代から中心打者として数度の優勝に貢献した松中の退団は残念だ。他チームで活躍の場を得て、もう一花咲かせてもらいたい。「関連:9月22日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日銀短観、3期ぶりに景況感が悪化、安倍政権新スローガンの出鼻くじく

2015-10-01 16:38:29 | 政治

 安倍晋三首相は、国連総会に出席、安全保障法制ですっかりなくした信用を何とか取り戻そうと、首脳外交を試みたが、結局、大物のオバマ米大統領、中国の習近平主席、西欧の主要国首脳とは、ドイツのメルケル首相、韓国の朴槿恵大統領とは立ち話程度以外には面会ができず、不毛のロシア、プーチン大統領とようやく会談ができたが、あとは諸々諸国の首脳と数だけ重ねた会談に終わった。

 国連演説では、日本では成立後、まるで隠すように引っ込めた安全保障法制をここでは前面に出し、積極的平和主義のもとに世界へ貢献するとトーンを上げた。

 しかし、記者会見で、シリアなどからの難民受け入れについて尋ねられると、従来の3倍に当たる約875億円の支援金を出すことは明言したが、難民の受け入れについては固く口を閉ざした。

 安全保障法制については、日本と直接関係の無い国からは儀礼的とも言える歓迎の意をもらったが、仮想敵国扱いにされた中国は不快感を示し、アメリカを通じで同盟国といえる韓国は、安倍首相が「我が国の存立の危機」の例示に使った有事の際、朝鮮半島から邦人をアメリカ戦艦で救出する措置については、現実的でないと否定される有様だ。

 国連演説でも述べた第二の矢とかいう経済政策についても、まるで第一の矢でデフレが収まったようなことを言っているが、消費の冷え込みは改善されず、物価上昇率2%は夢のまた夢の状況なのによくいうよ。と言いたくなる

 新アベノミクスで「1億総活躍社会」を目指し、(1)国内総生産(GDP)600兆円の達成、(2)子育て支援拡充、(3))社会保障改革とのことだが、その方向性としては理解しても総て具体性がなく、スローガン倒れすることは確実との見方が大勢だ。

 このように、ほとんどホラの新アベノミクスの出鼻をくじくように、9月の日銀短観で景況感は3期ぶりに悪化した。中国の景気減速が最大の理由とのことだ。

 一時前は、アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引くと言われたが、今は、中国がくしゃみをすれば日本は風邪を引いてしまうような中国頼みの経済になっている。

 そんな外的要因が、日本経済の生き死に繋がっているというのに、中韓との喧嘩を続け、政府のスローガンだけで新アベノミクスを進めようとしても土台無理な話だ。「関連:9月25日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする