正さん日記

世の中思いにつれて

呆れるやり方。維新の党離脱者が、臨時党大会を開き党の解散を議決

2015-10-25 16:08:07 | 政治

 維新の党を離党した橋下徹大阪市長が、自身のツイッターで、維新の党を解党し政党助成金は国庫に戻すと言ったので、また、彼独特のパホーマンスかと思っていたら、そうではなく、本当に維新の党を抜けて橋下氏が作ろうとしている「おおさか維新の党」に加入予定の国会議員と地方議員らが、現維新の党の「臨時党大会」を開き、党の解散を決議した。

 そして総務省へ解散届を出し、13億円の政党助成金を国庫へ返納するとのことだ。松野頼久執行部に都合が悪いのは、維新の党の党員名簿や通帳、印鑑が大阪側にあるため、実務上は大阪側に首根っこをつかまれている形になっており、執行部側では金を引き出したくてもどうしようもない状態になっている。

 当然のことながら、松野頼久代表は大会開催を承認しておらず、「無効」と反発。総務省も解散の届け出には「事前協議が必要」との考えを示しているので、今のところは「解散届」は総務省預かりになっている。

 このままでいくと、執行部、おおさか維新側とも正当性について、法的手段を取ることも辞さない構えで、混乱は長びく可能性がある。

 大阪で開いた臨時党大会は、代表と執行役員会の「不存在」を確認し、暫定的な新代表に馬場伸幸衆院議員を選出、形の上では松野氏と「代表」が2人いる異例の事態となった。馬場氏は「維新の党は日本にとって、百害あって一利なし。国民の皆様におわびする」と述べ、政党交付金を念頭に、使い残した財産を国へ返すことを含めた解散決議案を提案。記名投票で全員が賛成し、可決した。

 ただ、巷では、橋下氏は手にした政党助成金を大阪都構想のために使った費用の補てんに当て、残りを国へ返すのではないかといううがった見方もあるが、そんなことをしたら背信行為も甚だしいので、それは単なる憶測に過ぎないだろう。

 いずれにしても、おおさか維新側がかってに臨時党大会を開き、そこで解散を決議するなど認められるはずはないと思う。

 おおさか維新側は、松野代表の任期は前江田憲司代表の任期の9月30日までで、その後は代表が不在になっているので、臨時党大会で馬場氏を新代表に選んだのは正当だと言っているが、執行部側は、松野氏の代表の延長を執行委員会で決めているので、党大会までの代表は松野氏だと正当性を訴えている。

 弁護士の橋下氏独特の奇手でこのような倫理上も認められない汚いやり方を断行したが、法的にも社会通念や倫理的にも松野執行部側に正当性があるのではなかろうか。

 こんなことをしていたら、維新の党も、おおさか維新の党もますます国民からの信頼を失い、再起不能になってしまうのではなかろうか。その現象が既に直近の政党支持率で維新の党は1%を切って野党では4番目に凋落している。これから出きるおおさか維新の党も同じような結果になるだろう。「関連:10月20日

 

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