プロ野球が全日程を終えた。明日からクライマックスシリーズ(CS)が始まる。今季は例年とは逆で、順位争はセントラルリーグが大接戦、ここ暫く熱パと言われてきたパシフィックリーグが、1,2位が断トツ、3位争いが接戦だった。
セリーグでは、一時すべてのチームが5割を切るという珍事もあったが、結局真中満新監督率いるヤクルトが1.5ゲーム差で巨人の3連覇を阻止し14年ぶりの優勝、2位巨人、3位は最終戦で広島が破れたため阪神に転がり込んだ。
パリーグはソフトバンクが2位日本ハムに12ゲーム差をつけ圧勝、日ハムは一時期、首位争いをしたが徐々に失速、それでも3位に大差をつけた。3位争いは終盤まで続いたが、結局ロッテが西武に逆転で3位を獲得した。
CSは、このところ1勝のアドバンテージのあるリーグ優勝チームが日本シリーズに進出しているが、以前はリーグ戦3位や2位のチームが日本シリーズに進出、分けのわからない日本一になったこともあり、今季も果たしてどうなるか。下剋上も無きにしも非ずだ。
個人成績では、セリーグの打撃部門で、ヤクルトの選手が独占、さすが強力打線と言われたことを立証した。中でも山田哲人内野手は、打率3,29で2位、38本で本塁王、盗塁34とトリプル3を達成した。
パリーグでもソフトバンクの柳田悠岐外野手が3,63の高打率で首位打者、本塁打34、盗塁32でトリプル3を達成、1年でセ、パ2人の選手の同時達成は珍しい。
今季も、パリーグの本塁打王は37本で西武の中村多剛也が取り、セパとも日本人プレーヤーが獲得した。また打率3割以上が、セで3人、パで5人と少なく、投高打低の状況を示した。
投手では、15勝以上が、セでは広島の前田健太投手が15勝、パでは日本ハムの大谷翔平投手の15勝、ロッテの涌井秀章投手が最終戦で15勝目を挙げた。
また、クローザーは、ヤクルトのトニー・バーネットが阪神の呉昇桓と並んでセーブ41、パではソフトバンクのデニス・サファテがセーブ41とセーブ王になりともに優勝に貢献した。「関連:10月3日」