昨日、大相撲11月場所千秋楽で大関貴景勝が小結照ノ富士との優勝決定戦に勝ち、大関として初で2回目の優勝を成し遂げた。
1敗の貴景勝と2敗の照ノ富士が今場所結びの一番で対決、本割では照ノ富士に浴びせ倒しで勝ち、2敗同士の決定戦にもつれ込んだが、今度は貴景勝が、照ノ富士を西土俵に押し込んで雪辱、遂に悲願の大関として初の優勝を勝ち取った。
今場所は、場所前から2横綱、場所に入って早々に2大関が休場、貴景勝は6日目から一人大関として連日結びの一番に登場し場所を支えた。
8日目に早くも勝ち越したが、9日目、曲者前頭翔猿にはたき込みで破れたが、13日目1敗同士の幕尻志摩ノ海を下し単独トップで千秋楽2敗の照ノ富士を迎え難敵を破った。
貴景勝は、悲願の大関としての優勝と、出場力士最高の地位で責任を果たしたことに感激の涙を滲ませた。
これで、貴景勝は来場所、初めての横綱挑戦となる。相撲協会の責任者は、貴景勝の横綱挑戦を認め、好成績で優勝すれば昇進させると述べた。
貴景勝の相撲に対するモットーは、「強ければ勝てるし、弱ければ負ける」そのためには稽古が第一とのことであり、1月の初場所は、2017年の稀勢の里以来の日本人横綱が誕生するかが焦点になる。
今場所、貴景勝の他、土俵を沸かせたのは照ノ富士と志摩ノ海だった。13勝を上げた照ノ富士は、来場所が翌場所に向け、大関復帰に大手を掛ける場所になる。
その他の三役は、関脇御嶽海が7勝8敗で負け越し、関脇隆の勝、小結高安はともに8勝7敗でぎりぎり三役に踏みとどまった。3力士とも来場所の奮起が望まれる。
今場所、関脇から陥落した前頭2枚目の大栄翔は10勝を上げたが、三役に復帰できるか、三役から落ちる力士がいないと難しい。
新鋭の前頭5枚目の琴勝峰は8勝7敗と上位試験に合格したが、来場所はさらに存在感のある力士に延びるかを測る場所になる。
小兵力士前頭11枚目の炎鵬は3勝12敗と大負けして、来場所は十両陥落が確実だ。一場所でまた、幕内復帰を期待する。
十両で、10勝5敗同士の決勝戦で勝ち、十両優勝を飾った小兵の翠富士が、炎鵬に代わって来場所の新入幕が確実だ。静岡県で久しぶり幕内力士の誕生になる。炎鵬とは違った形の取り口だが、小兵力士として前半の土俵を盛り上げることができるか。
今場所は、2場所連続で初日から白鵬、鶴竜の両横綱が休場。大関朝乃山が3日目、新大関正代も5日目から休場し、2横綱2大関が不在の異常事態となった。
来場所、白鵬、鶴竜の両横綱は進退を掛ける場所になる。朝乃山、正代はカド番となるが、横綱を狙う貴景勝に立ちはだかることができるか。
令和3年の初場所は、2横綱、3大関揃った完璧な場所になることを今から願って止まない。「関連:10月17日」
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