8月8日夕、宮崎県沖の日向灘でマグニチュード(M)7・1の地震が発生、日南市では震度6弱の揺れがあった。
この地震による被害状況は、9日時点で熊本県では、転倒したり、倒れてきた物に当たったりして、あわせて13人がけがをした。
また、鹿児島県の東串良町と肝付町の石油コンビナートで、43基あるタンクのうち37基から少量の油漏れが確認されたが火災の恐れはないという。
しかし、この地震が恐れられている南海トラフ地震想定上の地域で発生したため、南海トラフ地震臨時情報規定が決まった2019年以来初めて「巨大地震注意」が発表された。
注意の対象は茨城県から沖縄県までの29都府県707市町村で、少なくとも1週間程度は地震への備えを再確認し、地震が発生したらすぐに避難するための準備をするよう呼びかけられた。
いよいよ来たかと震かんとさせられた人は多かったと思う。
しかし、説明によると、南海トラフ地震は、向こう30年間に70~80%の確率で発生するとされているが、これは1週間に換算すると1000回に1回の割合になり、今回の「巨大地震注意」では数百回に1回の割になるということのようだ。
つまり、発生の確率は高くはなったが、それでも数百回に1回の割に狭まったもののこの点から考えると少しはほっとする。
しかし、元々、この南海トラフはいつ来てもおかしくないと言われており、それが確率が高くなったことはやはり危機が迫っていると思わなければならない。
1週間のうち、今日、明日が最も可能性が高く、日にちが立つほど低くなっていくようだが、やはりこの際は、今日の内に心の準備と、持ち物などの確認はしておく必要性がある。