どこのスーパーにも米がない。理由は、酷暑などで元々数量が少ない。来日外国人の消費など様々に上げられているが、実感としては買占め、買いだめの影響が相当大きいと思う。
昔、石油ショックの際、トイレットペーパーの買占めが問題になった。世界には、日本人の美徳性が伝えられることがあるが、実際には、いざという時の所業を見ると、昔のトイレットペーパー、今回の米の買占め、買いだめに見られるように自分さえ良ければよいというあさましい行為が見られることは残念だ。
政府に対して、保管している備蓄米の放出を求める声もあるが、政府は、備蓄米放出の手続きに時間が掛かるので、もう直ぐ新米が市場に出ることもあり、放出はしないようだ。
ただ、政府の考え方の中には、備蓄米を放出しても、また買占め、買いだめになり、その批判を交わす意図もあるのではなかろうか。
戦後しばらく、食料品が枯渇し特に主食の米は統制されていたが、今のように、米を買い占める人と、米が買えないで困っている人と二分されるようなら、むしろ行政により統制したほうが公平になると思ってしまう。
政府は、9月に入れば新米が出回るので、もう直ぐ店頭に米がなくなることは解消されるとしているが、そうなっても、しばらくの間、買占め、買いだめが続くので品薄状態は続くのではないかとつい懐疑的になる。