正さん日記

世の中思いにつれて

洞爺湖サミット、明後日幕開け

2008-07-05 22:34:39 | 世界
 明後日7日は七夕の日であるが、この日から世界主要国首脳が集まるサミットが北海道洞爺湖町で開幕する。
 サミットは今回で34回目、日本開催は2000年沖縄サミット以来8年ぶり5回目になる。
 洞爺湖サミットの議長は、就任10ヶ月で初参加の福田康夫首相だが、年齢71歳と参加8カ国首脳の最年長者となる。
 
 朝日新聞に、参加国首脳を直近の支持率順に載せてあったが、福田首相はホスト国だからだけではなく、支持率でも低い順でトップに紹介されている。2番目の低率はこれも初参加のイギリス・ブラウン首相、その次がアメリカのブッシュ大統領だから、この紹介の仕方は福田氏にとってはつらいところだ。
 
 サミットは、参加国の持回りで8年に一度開催国になるわけだが、最初の頃の首都などの大都市開催から、近年は各国の観光地や保養地などで行われるようになった。その理由は警備のやり易さからだというが、果たしてどうだろうか。
 警備の厳しさが影響し、洞爺湖町は世界的には有名になって、サミット後の客寄せは有望かもしれないが、開催中や、その前後の温泉場などの客足はさっぱりとのうわさだ。
 
 また、首都東京を始め大阪、名古屋など大都市の厳戒態勢は、都府県民や、国民にとっては大きな迷惑になっているほど厳しい態勢をしいている。3年前、サミット開催中、イギリス・ロンドンで同時多発テロ事件が起こったことが警戒を強めている理由になっているようだ。
 
 サミット開催中の3日間で、史上最高の22カ国首脳が日本を訪れるため、これら首脳に万一のことがあったら、取り返しがつかなくなるので止むを得ないことだが、これだけ国民の負担になっているのだから、首脳会議は、政治ショーに終わらず、世界のために有益な議論を交わしてもらいたい。
 
 洞爺湖サミットは、確か安倍晋三前首相の時に決まったと思うが、その安倍氏はもう政権外に去り、その前、6年の長期政権だった小泉純一郎元首相は、サミットを主催することがなかった。
 サミットを主催することになった福田首相が、幸運か否かは分からないが、少なくとも世界の主要国をリードする立場を与えられたことは、彼にとっても日本にとっても、それなりに意義はある。
 しかし、日本の力量を世界に示すことになるのだから、その責任は重大なものがある。こんな時こそ、日常の他国との友好関係や首脳同士の個人的な親交が生かされてくるのではなかろうか。
 支持率が低迷している福田首相にとっては、サミット運営の評判によっては起死回生の一打になるか。
 
 しかし、主要議題に上がっている地球温暖化問題や石油、穀物高騰への対応、アフリカ問題等、それぞれが一筋縄ではいきそうもない難問題だ。
 地球温暖化問題で、福田首相が提唱した2050年に60~80%のCO2削減、2020年まで14%削減、産業別にCO2削減を積み上げるセクター別アプローチについては、欧州、アメリカ、中印伯など発展途上国の思惑がそれぞれ異なるので、これをまとめることは非難の業だ。
 
 また、食糧問題についても、生産国と輸入国、投資市場を持つ国とは、利害関係がぶつかるため、各国が一致点を見出すことは並大抵ではない。
 サミットは、7日から9日までの3日間、主要8カ国会議だけではなく、さまざまな会議や、2国間の首脳会談が行われる。福田首相がどのような形で共同声明を読み上げることになるのか、注目される。

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