昨日はプロ野球に関する2つの大きなニュースがあった。1つは、本格的な日本人大リーガーのパイオニア野茂英雄投手(39)が現役引退を表明したこと。もう1つは北京オリンピックの日本代表24名が発表されたことだ。
★野茂引退
野茂は、1995年近鉄を退団、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。当時のメジャーは前年から続いたストライキに揺れていたが、5月にメジャーデビューした野茂が独特の「トルネード投法」を武器に三振の山を築き始めると、瞬く間に人気沸騰。メジャーに新風を吹き込んだ。この年、野茂はオールスターゲームにも先発、ナ・リーグ新人王と奪三振王のタイトルを獲得した。
その後、野茂は96年とボストン・レッドソックス時代の2001年にノーヒットノーランを達成。両リーグで無安打無得点を成し遂げたのはメジャー史上でも4人しかいないとのこと。その一方で、98年途中にドジャースからメッツへトレードして以降は毎年のように所属チームが変わる「ジャーニーマン」となり、度々マイナーとメジャーの間を行き来していたが、ここ2年ほどはマイナー生活が続いていた。
今年、レイズ(アリーグ東地区)でまたもメジャーへ昇格、中継ぎで3試合投げたが結果を得られず、ついに引退発表に至った。
通算成績は日本で78勝、メジャー123勝の201勝と堂々たるもの。野茂の後、イチロー、松井秀喜、松坂など多くの日本人選手が大リーグで活躍する土台を作った功労者としてプロ野球史上にさんぜんと輝くだろう。
★北京五輪24選手決まる
さて注目の北京オリンピック代表24名が発表されたが、中味を見ると、セパ12人ずつと、星野仙一監督は上手に2分した。投手陣は10名、セ4人、パ6人となっているが、パは全員が先発、セは上原(巨)を入れると藤川(神)、岩瀬(中)の3人が抑え投手、先発は川上(中)1人となっている。したがって、高卒2年目で選ばれた田中将(楽)を含め、普段の先発要因が、中継ぎ、抑えを担うことになる。
捕手3人を含め、打撃陣はどちらかというと好打者ぞろい。予選同様、クリーンアップは青木(ヤ)新井(神)村田(横)中島(西)、稲葉(日)当たりで組むとすると豪快さには欠ける。しかし、川崎(ソ)西岡(ロ)荒木(中)がその前後に入ることによって、機動力は期待できる。
北京五輪アジア予選のメンバーからは19名が選出、新たにここまで調子の良い中島(西)GG佐藤(西)投手陣では杉内(ソ)和田(ソ)田中(楽)を加えた。今の時点では最高のメンバーと言ってよいだろう。
問題はオリンピック期間もペナントレースは続く。セリーグは阪神がぶっち切りのトップにいるが、巨人、中日も何とかまき返したい。そうなると川上、岩瀬、荒木、森野の4人を出した中日は厳しい。
パリーグは、西武、ソフトバンク、ロッテがそれぞれ3人、現在2位の日ハムは2人、楽天1人となっているが、どちらかというとなけなしの先発左腕杉内、和田と攻守の要川崎を出したソフトバンクは辛いところだ。「写真:トルネード野茂」
★野茂引退
野茂は、1995年近鉄を退団、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。当時のメジャーは前年から続いたストライキに揺れていたが、5月にメジャーデビューした野茂が独特の「トルネード投法」を武器に三振の山を築き始めると、瞬く間に人気沸騰。メジャーに新風を吹き込んだ。この年、野茂はオールスターゲームにも先発、ナ・リーグ新人王と奪三振王のタイトルを獲得した。
その後、野茂は96年とボストン・レッドソックス時代の2001年にノーヒットノーランを達成。両リーグで無安打無得点を成し遂げたのはメジャー史上でも4人しかいないとのこと。その一方で、98年途中にドジャースからメッツへトレードして以降は毎年のように所属チームが変わる「ジャーニーマン」となり、度々マイナーとメジャーの間を行き来していたが、ここ2年ほどはマイナー生活が続いていた。
今年、レイズ(アリーグ東地区)でまたもメジャーへ昇格、中継ぎで3試合投げたが結果を得られず、ついに引退発表に至った。
通算成績は日本で78勝、メジャー123勝の201勝と堂々たるもの。野茂の後、イチロー、松井秀喜、松坂など多くの日本人選手が大リーグで活躍する土台を作った功労者としてプロ野球史上にさんぜんと輝くだろう。
★北京五輪24選手決まる
さて注目の北京オリンピック代表24名が発表されたが、中味を見ると、セパ12人ずつと、星野仙一監督は上手に2分した。投手陣は10名、セ4人、パ6人となっているが、パは全員が先発、セは上原(巨)を入れると藤川(神)、岩瀬(中)の3人が抑え投手、先発は川上(中)1人となっている。したがって、高卒2年目で選ばれた田中将(楽)を含め、普段の先発要因が、中継ぎ、抑えを担うことになる。
捕手3人を含め、打撃陣はどちらかというと好打者ぞろい。予選同様、クリーンアップは青木(ヤ)新井(神)村田(横)中島(西)、稲葉(日)当たりで組むとすると豪快さには欠ける。しかし、川崎(ソ)西岡(ロ)荒木(中)がその前後に入ることによって、機動力は期待できる。
北京五輪アジア予選のメンバーからは19名が選出、新たにここまで調子の良い中島(西)GG佐藤(西)投手陣では杉内(ソ)和田(ソ)田中(楽)を加えた。今の時点では最高のメンバーと言ってよいだろう。
問題はオリンピック期間もペナントレースは続く。セリーグは阪神がぶっち切りのトップにいるが、巨人、中日も何とかまき返したい。そうなると川上、岩瀬、荒木、森野の4人を出した中日は厳しい。
パリーグは、西武、ソフトバンク、ロッテがそれぞれ3人、現在2位の日ハムは2人、楽天1人となっているが、どちらかというとなけなしの先発左腕杉内、和田と攻守の要川崎を出したソフトバンクは辛いところだ。「写真:トルネード野茂」