正さん日記

世の中思いにつれて

死角だったか、神戸都賀川の水難事故

2008-07-29 18:08:34 | 社会
 今の時期の気象は恐ろしい。昨日午後、神戸市の都賀川に短時間のうちに猛烈な濁流が襲い、直前まで水遊びをしていた10人以上が川に流され、そのうち幼児など4人が濁流に飲み込まれ死亡した。
 兵庫県警と神戸海上保安部、神戸市消防局は29日早朝から、他の被害者を捜すため計約85人態勢で捜索を再開した。河口付近で同区に住むアルバイト店員吉岡昌也さん(32)の身分証などが入ったバッグが見つかり、本人と連絡がとれないため、県警は流された可能性があるとみている。
 
 都賀川は神戸市の市街地を南北に流れている。水質が良く浅いため、兵庫県は水辺で遊べるよう河川敷に階段や有歩道を整備、流された現場付近は市民の憩いの場だが、雨天時は急増水する危険性も指摘されていた。
 現場の上流約200Mの地点に神戸市が監視カメラを設置、その映像によると午後2時20分頃までは、水位が大人のすねにも達しない程度だったが、午後2時40分頃になるともやがかかったように辺りは真っ暗になり、瞬く間に白く濁った流れがうねりを上げ、橋の護岸に押し寄せていたとのことだ。従って、流された人たちはちょっとした隙を襲われた状況だったろう。
 
 専門家の話では、都賀川のような中小河川は数が多く、原則として国が管理する一級河川と比べて水害対策が十分とは言えないようだ。
 また、局地的豪雨は予測が難しく、それに伴う河川の流量変化も川の間近で降るか否かによっても大きく違ってくるので、今のところ適切な対応は困難性があるとのことだ。
 
 そうなると、このような水辺の遊び場として大勢人が集まる中小河川は全国にごまんとあるので、天候の変化を機敏に察知し、油断なく、できるだけ早い時間に避難するよう行動しなければならない。
 楽しいはずの夏休みに入って間もないこの時期に、尊い命を落とした子供など4人の犠牲者のご冥福を祈ります。

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