正さん日記

世の中思いにつれて

温暖化、ぼやっとした結論、サミット終わる

2008-07-10 22:10:20 | 世界
 34回目の洞爺湖サミットが昨日で終わり、今日は参加各国首脳が次々に千歳空港を後にした。
 今回のサミットの主要テーマだった「地球温暖化対策」の2050年までのCO2の50%削減方針について、端的に言えば、総論賛成、各論持ち越しでG8+G5(中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ)+G3(韓国、オーストラリア、インドネシヤ)が合意した形だ。
 
 この結果、G5は、G3が受け入れの意向を示したため、拒否しづらくなって、しぶしぶOK、アメリカは、当初からG5の同意が条件だったので一応OK、これで参加16カ国が、「2050年までCO2を50%削減を共有する」という表現で一致した。
 
 この形は、はからずも、アメリカ・ブッシュ大統領の呼びかけで始まった主要排出国会議(MEM)の意見が一致したことに繫がり、今後CO2削減計画は、MEMが大きな存在になってくる可能性を残した。
 
 先進的なドイツなど欧州側にとっては物足りない内容だが、欧州側は、何とかアメリカを削減方向へ引き入れたいので、この合意を受け入れたのであろう。
 
 日本は、議長国であり、何とかまとめたいのが本旨なので、G3の助け舟によって、難題の2050年50%削減について、玉虫色とは言えG8始め16各国の合意がとれたのは一応の成果と判断しているようだ。
 
 しかし、欧州が求めているCO2削減計画の中期的数値や、福田康夫首相が打ち出したセクター別削減計画については、ほとんど触れられず、言わば大雑把なまとめ方で終った。
 
 温暖化対策以外の議題だった世界経済については、インフレへの強い懸念を示したものの、ドル安是正には踏み込めず、食糧問題については、輸出規制をなくし、備蓄制度の創設、アフリカ支援については、アフリカ側が食糧、原油値上げへの対応を求めたのに対し、主要国が支援の増額を約束したことは成果といえる。
 
 また、北朝鮮問題については、核放棄をめぐる6各国協議の共同声明の完全実施を求め、拉致問題を強く非難したが、これは議長国日本へのリップサービスの域を出ていない。「関連:7月7日
コメント
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