正さん日記

世の中思いにつれて

CO2削減で腰が引けるブッシュ大統領

2008-07-06 21:24:10 | 世界
 明日から行われる洞爺湖サミットの最大の焦点は、地球温暖化対策であるが、主要8カ国と、振興各国とで、削減計画の一致点を見出すことは難しい状況になっている。
 日本の福田康夫首相が打ち出している2050年まで、CO2を60~80%削減するという数値目標については、アメリカ・ブッシュ大統領が、「新興国の承認がなければ受け入れられない」との意向を示した。
 
 新興国は、先ず先進諸国がCO2削減を先導することをすべての条件にしているため、アメリカとはまったく逆の考え方であり、そうなると各国が合意する可能性は極めて低い。
 ブッシュ大統領は、新興国が難色を示すことを承知で、この発言をしたのだろう。ブッシュ氏にしてみれば、CO2削減方針については、今までずっと消極的な姿勢を取り続けてきた中で、任期切れを半年後に控え、今さら方針の転換はできないのではないか。彼流の政策のぶれは、ここに来てやりたくないと考えていると思う。
 
 北朝鮮問題についても、ブッシュ大統領は、関心を持ち続けていると言いながら、その解決を6カ国協議に委ねている。
 今日、サミットに先駆けて日米首脳会談が行われたが、テレビに写る福田、ブッシュ両氏の姿をみても、どこかよそよそしさを感じてならない。
 
 何につけても、アメリカが率先して協調姿勢を見せないことには、欧州や中国、インドなどの新興国を真にまとめることは難しい。
 ブッシュ大統領から、サミット主催国日本の福田首相をバックアップするという姿勢が感じられない。「関連:7月5日
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