正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

いつから変わったの?「1日3食」が定着したワケ

2011-02-13 | 食事教育

いつから変わったの?「1日3食」が定着したワケ

 2011年2月13日(日)10:00 忙しいサラリーマンはとかく食生活が乱れがち。1日3食を規則正しくとれていない人も多いのでは? しかし、1日何食だろうが、体調に支障が出なければ問題ない気もする。そもそもこの「1日3食」という習慣は昔から常識だったのだろうか。 「日本はもともと朝夕2食が基本でした。それに昼食を加えた1日3食が国民全体に浸透したのは江戸時代以降といわれています」 と語るのは『食卓の文化史』など、世界の食文化に関する多くの著書をもつ石毛直道氏。 平安時代中期の随筆『枕草子』には当時「1日2食」が一般的だった“証拠”が記されているという。 「清少納言は『大工が食事時間じゃないのに昼に食事をしている。それが何ともおかしい』と書き残しています。宮廷貴族は働かないので腹も減らなかったんでしょう。当時は民間でも肉体労働者しか昼食をとらなかった。江戸時代になると少しずつ3食が普及しますが、武士はかなり遅くまで2食でした。太平の世の侍は仕事がラクで、午後の早い時間に帰宅できたため、朝夕の2食で十分だったわけです」 ではその後、日本全国で3食が定着していった理由は? 「有力な説は、江戸時代にロウソクが庶民に普及して夜の生活が長くなったこと。さらに、明治時代の産業社会化で労働強化がなされたことが挙げられます。労働時間が必然的に長くなり、合間に昼休憩がもうけられるようになったため、朝昼晩の3食化が進んだのではないでしょうか

 じつは世界的に3食化が浸透したのも近代になってから。欧米で確立したオフィスでの執務時間や学校教育が、植民地など各地に伝わったことが原因に挙げられるとか。 ともあれハードワークを乗り切るためには1日3食がベスト。先人たちはそう考えたようだ。ボクらも忙しい時こそ、きちんとした食生活を心がけたいものですね。(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)(R25編集部)

 いつから変わったの?「1日3食」が定着したワケはコチラ ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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