航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京オリンピックの開会式を控えた東京都心の上空を飛行した。国立競技場(東京都新宿区)で、広がる雲を背景に五輪マークを淡く描いた。

 この日は航空機計6機が午後0時45分過ぎに国立競技場の上空へ。先導する1機を除く5機が旋回しながら、それぞれが赤、緑、黒、黄、青のカラースモークを使って、直径約1・2キロの円をうっすらと描いた。待ち構えた航空ファンや通行人らからはどよめきと拍手が上がった。

 ブルーインパルスは1964年の東京五輪でも青空に五輪マークを描き、話題となった。空自は新型コロナウイルス対策で「3密」を避けるため、午前11時半に飛行時間を公式ツイッターなどで発表。注意を呼び掛けた。

 競技場周辺には午前中から大勢の人たちが詰めかけており、JR信濃町駅前では「なんでこんなに人がいるの」と漏らす通行人もいた。【松浦吉剛】