日本陸連は2日、今夏の東京五輪に臨む代表内定選手を追加発表。男子400メートルリレーの専門要員として、男子100メートルで日本初の9秒台を出した桐生祥秀(日本生命)、6月の日本選手権で100&200メートルともに2位の好成績をおさめたデーデー・ブルーノ(東海大)が選ばれた。

 400メートルリレー代表枠は、16年リオ大会から1人減って5人。100メートルで代表権を手にした多田修平(住友電工)、山県亮太(セイコー)、小池祐貴(住友電工)はリレー代表を兼ねるため、残る2枠(リレー専門枠)に桐生とデーデーが入った。桐生はコーナーワークが強みで、19年にはアンカーも経験。デーデーはバトン技術が未知数ながら勢いがあり、アンカーならば起用できる可能性が出てくる。

 なお、リレーは個人種目で代表権を持つ選手ならば誰でも出場できる。現実的には、200メートルのサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)、飯塚翔太(ミズノ)、山下潤(ANA)らが候補に入ってくるだろう。今後の状態を見極め、走順も含めて最終調整を進めていく。