うし

　「やられちまうぜ」で紹介した実家の通いネコには兄弟がいる。

　三毛猫２匹の他には真っ黒のメスと茶トラのオスがいます。

　写真の茶トラは勝手にチャトラッチと呼んでます（自分だけね）

　♪チャトラッチ僕の　友ダッチ僕の　一緒に歩こうよ　息が切れても歩こうよ♪

　一緒に歌おうよー！（フランダースの犬　エンディングより）

　唯１匹のオスは１番の臆病者。

　でもね、それには理由があるんだ。


　最近、白黒の牛みたいな野良猫もやって来ては子猫たちをいじめてしまう。

　特にチャトラッチはオスだからかこっぴどくやられてしまい、前足を２度も怪我してびっこを引いている。

　このうし猫を両親は目の敵にしております。

　「またうしが来てるぞ！」

　「大変、うしが子猫の方に近づいている！」

　最初は両親が何を言っているのか分からなかったのです。

　甥っ子はうしを追い払うんだと外に出るし、母は「うしが来た！」と言うなり裸足で庭に下りて行っちゃうし、まったく猫神家の一族なのである。

　近所の方から見れば「うし」の家なのか？

　「まったく、オスのくせして子猫しかいじめられないのだから」

　母がうしの話をすると鼻息が荒くなってしまう。

　確かにうしもいけない。

　でも、野良猫はエサにありつこうと必死だし、うしだって同じなんだ！

　子猫が来ていない状態だったら「うしくんが来たよ、何か食べ物をあげよう！」なんてかわいい存在になっていたかも知れない。

　主役は写真のチャトラッチの予定でしたが、うしのお話となりました。