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私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

北京オリンピック★抗議リレー その2

2008-04-10 | NEWS/TREND
前回記事北京オリンピック★抗議リレー(4/6)の経過ログです。今回はニュースソースのみ。
聖火リレーに関する欧米の抗議活動、個人的に思うところは多いですが、1つだけ、人権活動のプロ(=ビジネス)のデモンストレーションにだけは陥らないで欲しいと願います(光市の弁護団による死刑廃止活動と同じく)。
こうした行動はチベットの方々にはエールになっているのでしょうか?チベットの現地の声を聞きたいです。
政治とオリンピック、中国とチベット、中国と世界、本来は別々に語られるべき問題が、この機会に噴出した。それもまた北京オリンピックがもたらす当然の・必然の出来事でもあるのでしょう。ブログでもそうした狭間で揺れるたくさんの記事やコメントに出会います。欧州と日本はもともと抗議運動、人権運動への取り組み姿勢は異なる。そういう文化の違いも個人として痛感もしつつ・・・日本とチベット、日本と中国、日本とオリンピック・・・日本を「私」に変えて考えたりもしつつ・・・。

日本時間で本日、聖火はサンフランシスコを走ります。北カリフォルニア・チベット人協会のンゴドゥプ・ツェリン会長の「暴力行為は中国政府がチベット人の悪印象を世界に植え付ける材料になるだけだ」という懸念、そしてサンフランシスコ・クロニクルの「敵は聖火ではない。聖火は中国政府にスポットライトを当ててくれる」という社説に深く共感を感じます。

※青字はブログ主チェックポイント


■チベット関係
「チベットに人権ない」外国記者つかまえ僧侶訴え
2008年04月09日20時53分
【北京=藤原秀人】中国甘粛省甘南チベット族自治州夏河にあるチベット仏教のラプラン寺で9日正午(日本時間午後1時)過ぎ、約15人の僧侶が取材中の外国メディアの記者らの前で「チベットには人権がない」などと訴えた。また、ダライ・ラマ14世のチベット帰還も求めた。

■抗議行動

●ロンドン

英・ロンドンで聖火リレー 妨害相次ぐ



●パリ
パリの聖火リレー大混乱、抗議・妨害で途中打ち切り(読売新聞) - goo ニュース
沿道では、チベット問題をめぐり、中国政府を非難する人権団体などによる抗議・妨害活動が相次ぎ、パリ市など主催者側は28キロの行程中、6キロを残してリレーを打ち切り、残り区間をバスで搬送する異例の措置を取った。
警察当局はリレーを妨害した28人を一時拘束するなど、前日のロンドンに続き、大混乱となった。



●サンフランシスコ
聖火到着、シスコ厳戒 リチャード・ギア氏「騒乱の真相公表を」(産経新聞) - goo ニュース
2008年4月9日(水)16:25
【サンフランシスコ=松尾理也】北米で唯一行われる北京五輪の聖火リレーを控えた米カリフォルニア州サンフランシスコで8日、チベット問題の支援団体らが市内で抗議集会を開催。人気俳優のリチャード・ギアさんも姿を見せるなど、1000人以上が参加した。抗議の波は大きな盛り上がりをみせており、警備当局はロンドンやパリのような混乱を阻止しようと厳戒態勢を敷いている。
チベット関連の市民団体や学生組織は8日朝から市内で抗議集会を開催。在サンフランシスコ中国総領事館までデモ行進し、今後予定されている聖火リレーのチベット通過の中止などを求めた。
学生組織の女性メンバーの一人、ヨウツォ・テンジンさんは「ロンドン、パリの抗議を暴力的というには当たらない」としたうえで、「私たちもあらゆる非暴力的な手段を駆使して抗議を行う」と意気込んだ。

聖火リレー前に「非暴力貫こう」 在米のチベット人協会長
2008年04月09日19時30分
また北カリフォルニア・チベット人協会のンゴドゥプ・ツェリン会長は抗議デモの会場で「感情を制御し、非暴力を貫こう」と呼びかけ、翌日の聖火リレー時も実力行使を慎むよう訴えた。
ロンドンやパリでは聖火を奪い取ろうとしたり、消火器で消そうとしたりして警官隊ともみ合いになるなどの混乱が相次いだ。同会長は「暴力行為は中国政府がチベット人の悪印象を世界に植え付ける材料になるだけだ」と述べた。
有力紙サンフランシスコ・クロニクルも8日、「敵は聖火ではない。聖火は中国政府にスポットライトを当ててくれる」と、聖火リレーを妨害しないよう呼びかける社説を掲載した。


「抗議」vs「人の壁」 一触即発のシスコ聖火リレー (1/2ページ)
2008.4.9 20:07
米国の中国系社会には、人海戦術で聖火への妨害活動封じ込めを目指す動きも出てきた。AP通信によると、スタンフォード大に留学中の中国人学生数百人が、リレーを支援するため、バスを仕立ててサンフランシスコに向かったという。ロイター通信は、当日現場に動員される中国系住民は約1万人に上るとの見方を伝えた。抗議側の人数は約6500人と見積もられており、聖火リレーに抗議する側と守る側との間で一触即発の事態を招く可能性もある。
チベット系学生組織幹部のアルマ・デービッドさんは「米国で生まれ育った中国人は人権意識も高いはずだが、北京五輪に対する期待も極めて高い。民族意識が人権意識を凌駕(りようが)する状況が生まれている」と、揺れる中国系の内面を分析している。

■その他のルート

聖火「空路に変更」 中国お膝元の香港でも
2008.4.9 12:13
香港紙、明報は9日、香港政府が香港からマカオまで船で運ぶ予定だった北京五輪の聖火を空輸に変更するなど当初のルートを見直したと伝えた。
聖火リレーがロンドンとパリで相次いで妨害されたため、香港でも妨害される可能性を懸念したとみられる。聖火リレーの完遂を目指す中国にとって「おひざ元」香港でのルート変更は痛手となる。
同紙によると、当初の計画のうち、政府機関が集まる一帯でのリレーを取りやめたり短縮するなど、香港でのルートについても北京五輪組織委員会と調整を進めているという。
香港の聖火リレーは5月2日に行われ、聖火はその後マカオに渡る予定。香港の民主派団体はリレーに合わせ、中国の民主化を求めるデモを行う方針を明らかにしている(共同)

■中国の対応

中国、聖火への妨害「強く非難」 IOC委員長も批判(朝日新聞) - goo ニュース
2008年4月8日(火)11:21
【北京=阿久津篤史】パリ、ロンドンでの北京五輪聖火への抗議活動について、中国外務省の姜瑜副報道局長は8日、「チベット独立勢力が五輪精神や英国、フランスの法律を顧みず、聖火リレーの妨害を図ったことを強く非難する」との談話を出した。

「チベットでは容赦なく厳罰下す」 中国が警告
2008.4.9 18:10
中国チベット自治区のシャンパプンツォク主席は9日、北京で記者会見し、北京五輪の聖火リレーが同自治区を通過する際の当局対応について「大胆にも破壊活動を企てる者がいれば、容赦なく厳罰を下す。手加減は一切しない」と述べ、中国の人権問題を理由とした妨害運動があれば徹底的に取り締まる考えを表明した。
ロンドン、パリで起きた妨害については「チベット独立派分子が一部勢力の支持、擁護の下で起こした活動だ。(五輪成功という)大局にいかなる影響も与えることはない」と強調。「少数の分裂主義者の行動によって(成功が)損なわれることはない」と述べた。

■IOCの対応

猪谷IOC副会長が憂慮=「五輪運動覆る」-聖火妨害(時事通信) - goo ニュース
2008年4月8日(火)12:30
【北京8日時事】チベット問題に対する中国政府の対応への抗議行動として、北京五輪の聖火リレーを妨害する行為がロンドン、パリで続発したことについて、国際オリンピック委員会(IOC)の猪谷千春副会長は8日、「(抗議は)暴力を伴ってはいけない。オリンピック運動が根本から覆ってしまう」と、遺憾の意を表した。

温首相、聖火「消すことができない」=IOC会長「中国政府信じる」(時事通信) - goo ニュース
2008年4月9日(水)22:30
【北京9日時事】国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は9日、当地の人民大会堂で中国の温家宝首相と会談した。新華社電によると、会談では海外都市で妨害行為が相次いでいる北京五輪の聖火リレーの現状に、温首相は「五輪の聖火は全人類のもの。消すことができないと固く信じている」と語った。
ロゲ会長は「海外リレーが無事に進むよう、中国政府が問題を適切に解決できることを信じている」と応じ、「IOCは中国の五輪開催を支持していく」と述べた。
チベット問題をめぐる中国政府の対応などから、北京での五輪開催自体の是非を問う声も高まっているが、ロゲ会長は「IOCは中国の五輪準備を高く評価しており、北京に五輪開催権を与えたことは正しかった」と語った。 

聖火リレー「絶対やめない」 裏にスポンサー事情も?
国際ルートの実施にはスポンサー企業の意向も働いている。IOCマーケティング委員長も務めるハイベルク理事は「毎日、(スポンサー企業と)コミュニケーションをとっている。今のところ、期待通りに進行しているとしている」とし、聖火リレー中止は「絶対にない」と断言した

北京五輪:ANOC声明案の「チベット」を削除 IOC
【北京・石井朗生】国際オリンピック委員会(IOC)は9日午後、当地で緊急の理事会を開き、北京五輪の聖火リレーに対する妨害行動等に関連し、各国オリンピック委員会連合(ANOC)が作成した声明文案を検討。ANOCの案に盛り込まれていた「チベット」の文言を削除した。
ANOCの声明案には当初、205カ国・地域すべての北京五輪参加や大会の全面支援などとともに「中国が対話と理解を通じ、チベット問題の解決に努力すると確信する」との項目があった。しかし、修正文は「チベット」の文言が削除され「大会や選手に影響する内政問題」に修正された。IOC理事でもあるバスケス・ラーニャANOC会長は会見で、修正した理由を「内政的な問題に触れることを避けた」と説明した。
当初、10日から2日間の予定だったIOC理事会の、この日の会議内容について、出席した複数の理事は「聖火リレーについての議題はなかった」と口をそろえた。10、11日の理事会では、9日(中国・日本時間10日早朝)に行われる米国・サンフランシスコでの聖火リレーの実施状況を踏まえ、今後の五大陸の諸都市を回る聖火リレー「国際ルート」を当初計画通りに挙行するべきかどうかを検討することになりそうだ。

■日本国内の動き

【聖火リレー妨害】「バカなことをやってるよな」「長野は治安がいいので(妨害は)ないと思う」…長野市職員 (痛いニュース)



チベット騒乱 65人「対話」求め声明 堺正章、細野晴臣さんら(産経新聞) - goo ニュース

■参考

米国民の7割、「北京で五輪開催の判断は間違い」=調査(ロイター) - goo ニュース
[ワシントン 8日 ロイター] 米調査機関ゾグビーが行った世論調査で、米国の有権者の70%が中国での五輪開催の決定は間違いだったと考えていることが分かった。ただ、北京五輪のボイコットが中国の人権問題解決につながらないと考えている人も同数だった。
調査は今月4─7日の期間にインターネットを通じて計7121人を対象に実施。米国が中国の人権問題を理由に北京五輪の開会式をボイコットすべきとの回答は全体の48%、開会式に参加すべきとの回答は33%だった。
また、回答者の31%は米国オリンピック委員会(USOC)が北京五輪そのものをボイコットすべきとしており、23%が中国の人権問題に抗議するためブッシュ米大統領は同五輪不参加を決めるべきだとしている。
2007年5月に行われた調査では、2008年夏季五輪の開催地を北京と決定した国際オリンピック委員会(IOC)の判断を44%が支持しており、否定的な見方をしていたのは38%だった。今回の調査結果は、チベット自治区で起きた騒乱の影響を色濃く反映している。

ただ、北京五輪ボイコットの効果については、今回の調査でも疑問視する声が大半。「世界の指導者たちのスタンドプレーとしてそれぞれの国内での政治に役立つかもしれないが、中国の指導者に国民への姿勢を変えさせる効果は期待できない」という意見が全体の70%だった。
また回答者の71%は、米国が中国から大量の物品を輸入しており外交関係も緊密である以上、北京五輪への不参加は言行不一致だとしている。

五輪の聖火、中国を焦がすか――フィナンシャル・タイムズ
2008年4月8日(火)19:27
欧米政府はなにも、開催国の機嫌をわざわざ損ねようとは思っていないのだ。しかし、オリンピック開催のその政治的な文脈を、いつまで無視し続けることが許されるのか? 無視し続けることはどの時点から、卑怯で臆病な行為と化すのか。無視し続けることはいつから、共犯行為となってしまうのか。ジョージ・W・ブッシュ米大統領は軽率にも、開会式への招待を受け入れてしまった。おかげで米国は今や、北京五輪にまつわる様々な政治問題と一線を画すことができなくなってしまった。

中国は、自分たちがモダンで現実的でダイナミックな現代国家として出現したことを、世界に祝福してもらいたいと思っているのだ。しかし何か問題が起きると、あるいはチベットや台湾といった中国の神経の直接触れるような問題に外国が触れると、中国は文化大革命のころの最も極端で最悪なレトリックを振り回しかねない。たとえば、ダライ・ラマは「人面獣心だ」などという発言を、国際社会はどう受け止めろというのか? こうした粗野で頑なな物言いは、軍事力に頼るしかない粗野で頑なな台湾政策やチベット政策を反映している。
こうした問題について中国内で政策論争がないというのも、気になる要素だ。人口10億人を超える国で議論がなく、政策について全員一致しているという光景は、外国人からすると安心とは程遠い。
もしも中国政府が本当に前向きで現実的な政府になったのなら、北京五輪をめぐる騒動を利用して、国内の議論活性化と政治の開放のきっかけにするはずだ。もしも中国政府がこのまま古臭い考え方や政策に立ち返ってしまうなら、北京では今年の夏、政治的なPR大失敗という事態に直面するだろう。

過去記事:
暴動と平和
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4 コメント

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きょくたん様 (なるもにあ)
2008-04-11 23:51:49
>ニュースになっているときだけ人権を訴える

痛いところに手の届くコメントをさんくすデス。

ニュースになっているときだけ、社会派記事を書くブロガー
だったりしますがなにか?<オイオイ
まぁ、世の中で話題になってる時は情報が大漁なので、
個人レベル含めいつもより情報活動活性化はしやすいというのはあるかな、と。
&ニュースになっても全然人権を考えないよりは、
そっちのほうが個人的には「あり」ですが。

「祝ってやる」ググってしまいました。こわい;;

ダライ・ラマ14世の中国に対する言葉は、本来の「祝う」に近い気がしました。
返信する
「祝ってやる」の復活希望 (きょくたん)
2008-04-11 17:51:09
ニュースになっているときだけ人権を訴える日本人としては、「祝ってやる」と国境なき記者団の作った手錠五輪旗に書くと良いと思いますぜ。
ぜひ、Tシャツで売り出してもらいたい。
返信する
ダラ子様 (なるもにあ)
2008-04-10 22:31:50
おお!面白いネタをさんくすデス!
不覚にも笑ってしまった。w
うまいねー。

真面目に真剣に命がけで抗議行動してる人もいると思うけど、
どうも聖火を消すのに必死になってる姿等が、お祭り騒ぎにもみえて
そのあたりはまさに『エクストリーム・聖火リレー』!そのものだなぁ、と。

>近代オリンピックの精神である「参加することに意義がある」を具現化した競技
に思わず苦笑しちまいましたぜ。

意識が抗議から妨害の方にフォーカスしてる気がして、
そこのズレにどうしても強い違和感を感じます。

さて、言ってるうちに日本の番がくるけれど、
どうなるのでしょう。
日本と中国はヨーロッパとは違う人権活動、交渉術
がある気がするんだけど・・・。
返信する
おはようございます。 (ダラ子)
2008-04-10 09:06:36
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E8%81%96%E7%81%AB%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%BC

エクストリーム聖火リレー、
おもしろいですよ。って、まだちゃんと読んでいませんがw
返信する

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