いろいろなご縁と契機が
美しい手づくり時計の歯車のごとく
カチリと動いて
1枚のアルバムが今、手元に。。。
Blazing Bronzeの1st Albumです。。。感無量。
実は、You Tubeではすでにチェックしていて、
(発見した日は、ちょっとした1人フェスタ状態)
全体像を想像してはためいきをついていたのでした。。。。
やはり思いは言葉にせねばいけませぬね。
(我ながら信じがたい欲望を、快く引き受けて下さって、
ご高配くださった方に心から感謝いたします。。。)
YSのような呪術的激しさ・美しさと、
不思議な浮遊感・透明感。
とてつもなく音密度が高いのに、1つ1つが磨かれてクリアなので
ずっと奥まで続いていく回廊が透けて見える。
でもそこに行くにはまだまだ回り道が必要。
TR1 : OVERTURE - CHASERS 5:19
TR2 : BLACK PUPPETTER 6:31
TR3 : EASTERN AIR 6:46
TR4 : TIME SCAMPER 10:36
TR5 : TRAP CELLER 8:07
TR6 : GOETIA 14:26
以下、いつものテク抜き超主観感想 <(_ _)>
TR1 : OVERTURE - CHASERS
荘厳なパイプオルガンの導くオープニング。石畳に響く鐘の音と馬車。
つややかなヴァイオリンに、
シンセサウンドが触手のように、霧のように、影のように迫ってきます。
TR2 : BLACK PUPPETTER
ゴブリンの上質な恐怖感。
これこわいんですが音がめっちゃ面白い!
タイトルのせいか、“動き”が見えるよう。
「逃げてー!」なんて。
いや、人形遣いはとてつもない美女なのかも。。。
TR3 : EASTERN AIR
中近東の乾いた熱気、市場の雑踏。
どこか呪術的なにおいはPALEPOLIを彷彿としつつ、
硬質な手触りの浮遊感といえばいいのでしょうか
音の間合いが立体的で、
パティオから見あげる、見回す感覚で景色を追ううちに
「音」たちが身を翻して駈け抜けていきます。
TR4 : TIME SCAMPER
この曲、夜に聞くとトリップします。
ヴァイオリンが導く幻想空間。
疾走感があって、なぜか都会の夜をイメージしてしまう。
人気のない真っ暗なビル街、
建物たちの見る夢、
ドラムスは録音当時18歳だったそうですが、
・・・すごいわ。
あ、そのうえこれはラスト6分くらいはライブだそうなのですが。。。
。。。。。。。。。。
&本当にライブ演奏されてたようなのですが
聴けた方を嫉みます(おいおい
TR5 : TRAP CELLER 8:07
音の作り込みがものすごく面白くて、
ぐぐっと目を凝らしてのぞきこんでしまう。
冷え冷えとした空気と、浮遊感。
これもまたちょっとこわいんですケド;;
でも気持ちのいい音。物語のある音。
イタリアで、映画のサスペリアを流しながら
生演奏した超贅沢なライヴがありましたが
そういう聞き方をしてみたいなぁ、と思う。
TR6 : GOETIA
荘厳で重厚、繊細で透明、
いや、言葉ではなく聞いて下さい、としか
いいようがない、これは美しさ。
あ~~~、3:00~のシンセ
あ~~~、4:00~のヴァイオリン
あ~~~、5:00~の音の重なり
あ~~~、6:00~のギター
~~~~・・・・なんというか、もうすべて絶妙の間合い。
これも最後はバトルのごとくなライヴ・・・@@☆
だそうなのですが
・・・生で聞いてみたい(わたくしが生きてるうちに)。
全体を通して、透明な空気に満たされた空間を感じる。
ひんやりと、呼吸すると肺を刺すような
清められるような、内側から灼かれるような。
リアルな夢よりもなお近い、音が組み立てるstructureの中で。
全編インストなのですが、
不思議な“気配”に満ちたアルバムです、
精霊が歌っているような。。。
こちらも言葉不要な美しいアートワーク、美意識と世界観。
これだけでもこのアルバムを入手した方々の至福であったことでしょう。
過去日記:
Blazing Bronze★The 13th card
愛聴盤です。ビジュアル的にも宝物です。
たいへんおこがましくも
所有欲を満足させていただいております。
このアルバムの恐ろしい(?)ところは
何度聞いても新鮮なこと。
なのに徐々にしみ込んでいて、中毒性よりもこわいかも。
そして、名盤の法則ですが、
頭に響くフレーズ1曲だけ、と思って聞いても、
気がつくとアルバム3-4回はロテしていること。
そして、聞くほどにはまりこむこと。
(ちなみに音質にうるさい&プログレは聞かない;;
アナログオーディオダンナが
珍しく、好んで聞くアルバムでもあります♪)