鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

Endless End

2016-05-26 20:31:24 | フリーゲーム(SF)
「Endless End」 SF・RPG・糖度のない本格派
制作者:鷹羽翌様(X-HAWK


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とりあえず、ノーマルエンド?はクリアしました。
その後に解除される「救い」のあるエンドを目指して奮闘中、なの、です、が。

ラスボス強すぎて勝てる気がしない……orz

最後の最後の攻撃ラッシュがオニすぎる…!
うちの回復担当・MER-00は、速さパラがいまいち伸びず、
主人公が2回行動するたびに1回くらいしか動けないため、回復が追い付かない;
これでEASYだとぉ???;

……もっと雑魚でレベ上げしてこいってことですねそうですね……

さっくりキレイにクリアしてからレビューしたかったんですが、
こうなるといつになるかわからないので、とりあえず先にレビューをば。

シナリオよし、キャラグラよし、マップよし。
戦闘バランスも練られていて…これ一人で作ってるの?と驚いたら、
作者様はゲーム業界の人…その道のプロじゃないですかい;
さすがっていうか、やっぱりっていうか…無料でこんなすごいの出していいのかな?

どこをとっても完成度高いんで、何から書こうか迷うけど…
とりあえず、キャラのグラフィックが綺麗可愛くて魅力的ですね~
ナビゲートが美少女AIで、会話に選択肢が出てくるので、
思わずいろいろ期待してしまいそうになりますが、
中身はコッテコテの、本格SF&シリアスRPGです。
糖度はほぼナシ!(トゥルー終わってないけど、いきなり甘々にはならないと思う…?)
だがそれがいい!

宝探しや、隠れ敵、アビリティやアイテムコンプなど、やりこみ要素もあるし、
敵との戦闘も、豊富な装備やアビリティから最良の組み合わせを探す必要があるので、
戦闘やりこみ命!な人にもおすすめですよ。

ただ、難易度は、やや高め。EASYでも、装備やアビリティの選択を間違ったり、
コマンドのタイミングを間違うと、サックリ死ねます。
うーん…やっぱり、ストーリーだけの超簡単モードでプレイするべきだったかの。
しかしどう考えても、作者様が想定した「面白味」は戦闘込みだろうし。
たとえEASYでも、そこを味わわないとレビューできないと思ったんだorz

何がキツいって、装備できるアビリティの数が限られることと、
各種装備の変更が拠点でしかできないこと。
おかげで、ステージボスは絶対に一回ではクリアできない。
まず戦って様子見して、一度帰って装備をカスタマイズして再挑戦が基本。
なのでマップの行ったり来たりが超激しい。
プレイ時間の三分の一はたぶん、移動時間じゃないかな。
(あとの三分の一はアクティブタイムバトルの待ち時間)

覚えた全アビリティを好きに使えて、どこでも装備しなおせたら、
このゲームすごく簡単になる気がする…
そういえば、同じ作者様の「DD」は回復とセーブにアイテムが必要で、
しかも手に入る数が限られていたっけな。
もしかして…この作者様、「縛り」で難易度上げるのスキだとか…?

えっと、あとはシナリオについて。

すごく良かったです。こういうの好き^^
カイヤちゃんは健気だし、ユキトは素直で性格良いし。
ノーマルルートは物寂しい終わり方ですが、
これはこれで余韻の残る、良いエンドでした。

トゥルールートに入ると、
ノーマルでは影が薄かったアーサーが、良い人すぎて泣けまする。
たとえ動機が、自責や贖罪の気持ちからだとしても、
そのためにさらに罪を重ねたとしても、
なんとかしようと足掻く、その姿勢に好印象。

(まだトゥルーは終わってないんだけど、なんとなく、
 最後にもう一つどんでん返しが来そうな予感がするんだよな…
 はたして《裏切った》のはどっちなの?)

パーシヴァルは…正直好きじゃない。顔はいいんだけど。
やることに一本筋が通ってないっていうか…納得のいく理由に欠けるというか…
単にヤケを起こしただけ、に見えてしまってね。
もしかしたらまだ、隠れた真実があるのかもしれないけど…
ただ子供の扱いは、何が理由であってもひどすぎる。
裏切られたから、傷ついたから、素直な人じゃないから、で済む話じゃないよ。

…と、まあ、がっつり語れるくらい、キャラ一人一人に魅力があるのですー。
カイヤと主人公の語りが薄い? 下手に喋るとネタバレるんだもの。

今までフリゲをプレイしてきた感じでは、
シナリオの良い人は戦闘システムにそれほど力を入れないし、
逆に戦闘システムが上手な人は、シナリオやキャラが薄い、って印象なので、
その両方を、これだけの完成度で作れるってすごいよね。


ただ、操作性にはちょこっと難があるかなあ…
うちのパソの性能の問題かもしれませんが、
キー入れてから、反応が一歩遅くて、もたつく時がありますねえ。

動き回る敵がいる時や、戦闘時は状態異常エフェクトがあるときがヒドイ。
たぶん処理落ちなんだと思うんだけど、
これのせいでコマンド選択ミスするときがあるので…
(特に戦闘中に、選択するアビリティを間違うのは命取り)

戦闘中といえば、敵が技使ってくるたびに、
待機時間のバーが止まっちゃうのは、ちょっとイラッときます。
敵のほうが行動早くてボコられてる間中、バーが全く動かないと、
早く早く!って思わすシフト連打しちゃうぜ

あと、カーソルの位置記憶は、ないほうが良かったな…
前述のとおりカーソルの反応がもっさり遅いので、反映されるの待たずに、
メニューの上から2番目~みたいに、記憶を頼りにコマンド入れちゃうんだけど、
位置記憶のせいで、初期カーソル位置がずれてて失敗すること多かった。
位置記憶するかしないか、プレイヤーが選べるようにするのは…難しいのかな?

致命的な進行不能バグとかはなかったし、
遅いっていっても気になるほどではないんだけど。
ただ、雑魚戦を数こなさないとパラが上がらないシステムなので、
些細な不自由さが積もり積もって気になってしまうのかも…

ともかく、やりごたえ十分なゲームでした。

そうですねえ…初期のFFの、
叩いても叩いてもボスがどんどんバリアチェンジして、
いちいち戦法変えなきゃならなくて、なかなか倒せない!とか、
物凄くHP高いのに、自動回復まであってひたすら耐えて長戦闘!
みたいなのに、やる気出しちゃうタイプの人に、特におすすめです。

…うう…いっそ「超簡単」モードで最初からやりなおそうかな…

ご無沙汰です。

2016-05-26 13:00:06 | 雑事
ご無沙汰です。

最近、リアルが忙しくて、あんまりまとめてゲームできる時間が取れないのですよね…
今週末も、仕事と家庭のことでちょっと忙しい。

おかげで、DLしたままの圧縮ファイルばかりが溜まっていきますわ…

古いものから、比較的短いものは、なんとかプレイしてるんですが、
そんなに語るってほどのものには巡り合えず…
かといって面白そうなものは、プレイ時間が長い、と。

プレイしてから時間が経つと、その時は感じていたはずのものが、
どっか行っちゃって言葉が出てこなくなるのもお約束。




ああ…グレイブキーパーも出たのに…;
何個も長いの手をつけられないし…

旭日ニ戀露ス 弐

2016-05-26 12:59:31 | シェアゲーム
旭日ニ戀露ス 弐 春日ト日進」 シェア乙女ゲー・糖度低め・PC版&スマホ版
制作者:startrip様(公式ページ


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シェアゲーです。パッケージで1000円ちょっと。
初作がすごく良かったので、弐も買っちゃいました!

舞台は日露戦争時の日本海軍。
開戦から、奇跡的な完全勝利で伝説のように語られる、日本海海戦までを、
各戦艦に乗り組むことになった看護婦さん目線で追っていきます。

弐はですね…なんとなく、初作ありきの出来ですね。
初作のキャラもあちこちで出てくるので、
これを先にプレイすると「誰?」って思うかも。
(個人的には、初作のヒロインもチラ出ししてほしかったな…)

戦争のあらましや流れは、初作で語られ尽くしたせいか、
艦隊の動きとか、戦略的な描写はあっさりめ。
というか、今回、主人公の乗り組む戦艦は、後から本隊に合流する艦なので…
戦乱の真っただ中というより、傍流からの目線が多いんですよね。
提督でも幹部でもない、一看護婦から見た「戦争」の描写に特化している感じで、
一部のバッドエンドを除き、全体的に、平和な印象。

主人公の「平野ちさ」ちゃんも、ものおじしない、現代的な性格で、
会話や使う言葉も、普通に外来語入りで時代を感じさせないし。
看護婦としても女性としても、まだまだ未熟な部分もあって可愛らしく、
若いプレイヤーさんには感情移入しやすいキャラなんじゃないでしょーか。

攻略対象は、鈴木貫太郎、高野五十六、岡田啓介 プラスα。

正直、全員名前知りませんでしたわ…
いえ、いそろくさんは知ってましたが、このころは苗字違ってるしね。
もしかしたら、予備知識があれば、ピンとくるエピソードもあったのかな?

好感度は上がり下がりがきちんとわかるようになってますんで、
ハッピーエンドを見るのは難しくないと思います。

スズカンこと鈴木貫太郎さんは、硬派でやり手な俺様男。
顔の怖さと裏腹に、女子供にはちゃんと優しい紳士です。
あまり顔に感情を出さない質&仕事に私情は挟まない人なので、
かなり終盤まで、ちさちゃんの片思いっぽいムードで話が進むんですが…
ハッピーエンドの後日談を見る限り、中身はけっこう情熱的な人だったようですねえ。
バッドエンドは、一番アレなので覚悟して見てください…てか誰も教えなかったんだ…
エンディングの「つらーい、つらーい♪」の曲が本気で辛かったわ;

高野五十六くんは、私でも名前知ってるくらいの偉い人なんですが、
このゲームではまだまだヒヨっ子で、大物の片鱗もありませぬ。
主人公と一番年齢が近いせいか、お互いに自然体で、助け合っていく感じが可愛い。
一番、普通に学生カップルっぽい雰囲気でした。
このルートは一番ちさちゃんが精神的に脆い印象。
イソロクくんには早く包容力をつけてもらわねば。

岡田啓介さん。一見タラシかと思いきや、掴みどころがなく、
一番めんどくさい…いや複雑な人でした。
正直、後半に入るまでずっと「この人は何か持病を隠しているのでは…」
と思っていましたが……そんな設定はどこにもなかった!w
バッドエンドは…えっ?そこで引いちゃうの???


プラスαは……意外すぎてびっくりしました。
攻略対象っていうより、横からいきなり浚われちゃったような…
イソロク哀れなり。


や、今回も面白かったです~

もっと、この出来事を「中心」に近いところで見たい!と思う方は、
初作をプレイすることをおすすめします。
主人公は、ちさちゃんよりちょっと大人な、控えめで芯のある大和撫子。
弐よりも、若干戦闘描写が濃く、重厚な感じの仕上がりになってます。

ちなみに初作は、バッドエンドがどれも切なくて良いので、お勧めですよ。
攻略対象それぞれに、極限状況の中でこそ一際、強く感じる想い…
みたいな雰囲気のある終わり方なので。

弐もそうですが、バッドエンドを見ると、
ハッピーエンドがより有難く感じるという…;

また、初作の攻略対象3人については、
さらにその後のお話のミニゲーム?が個別に出てますので、
好みのキャラがいたらぜひどうぞ♪