鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

魔法使いと悪魔の仲介人

2017-10-16 21:57:10 | フリーゲーム(BL)
「魔法使いと悪魔の仲介人」
探索ADV・BLだけど女主人公
制作者:楽園楼亭様(塔の上

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高額な借金のカタに連れていかれた父親を救うため、働くことになったリカ。
てっとりばやくお金を稼ぐため、高額な賃金でいかにも怪しい「魔法屋」という店で働くことにしました。
しかし、そこで依頼されたのは店番でもなんでもなく、「店主の弟の悩みを解決する」こと。
さっそく弟である魔法使い・ディーネのもとに行き話を聞くと、どうやら、とある人物に結婚を迫られて困っているらしいのですが…

……というわけで、基本は「イケメンで有能な王子(男)に言い寄られて困っている魔法使い(男)を助ける」ことがメインクエストになりまする。
BLジャンルでありながら、主人公は女性。しかも、男×男の仲を取り持つ存在という、異色なゲームです。
ある意味、BL本でカップルの相談に乗る女友達、みたいな立ち位置でしょうかね?
傍観夢話にもちと近い…か?

リカのセリフに出てくる選択肢が多種多彩で個性的。
ついつい面白さを追求してしまいそうになります。

また、出てくる王子×魔法使いがまた、いいキャラしてるんですよね。
おっとり天然ドジっ子属性の魔法使いに、俺様有能イケメン、かつ一途な王子。
最初のディーネの依頼は「王子に諦めさせること」なわけですが…
話が進んで事情がぼんやり見えてくると、むしろ応援しないと!って気分になってしまう不思議。

最初、トゥルーのフラグがなかなか見つけられずに苦労したので、作者様のブログで攻略を紐解きつつ、やっと行きつけた時には感動しました。
…というかね…魔法屋でバイトすることを選んでしまうと、このフラグを見つけない限り、最終的には全てバッドなのですよね。

トゥルーを見るためには、とにかくディーネのもとへはこまめに通って会話を!
そして、一見関係なさそうな森の中も、たまには巡回してみましょう。


システム面では…ボリュームのわりに難しいゲームだった、ように思います。
ノーヒントだと、ひたすら歩き回らされる。

もともと私がプレイしたのは初期の1.0だったので、バグも多かったんですが…
次に何をすればいいのか、最終的にどうなるのがいいのか…そういった目安がつきにくいシナリオだったため、終始、行動に迷うところがありました。

というか…ADVだけど、『敵と戦えて経験値も貰えちゃう』んですよね。
しかも、主人公は、防具は装備できるのに、武器は一切装備できないっていう。
レベルの概念があるのに、お金で武器防具購入する必要があるのに、決して雑魚戦が必要な「RPG」ではない……という、どうにも不思議な印象のゲームだと思いました。

特に、最後の方の、レベ上げ専用モンスターとの戦闘は…イベント戦なら、一回でカンストしてもいいような気もするのですが…何度でも戦闘できる仕様だったり。
ついついレベルカンストまで繰り返し戦っちゃったよ。

これは、もしかしたら、当初はRPGとして設計されたゲームだったのかも…なんて?
随所に、RPGの要素を残したままADV化されてる気がしなくもない…?


ともあれ、斬新なシナリオと、魅力的な会話&キャラクターが楽しい一品でした。
今回はディーネとリリのエピソードだけで終わってしまいましたが、もっと多くのクエストで、アルクや猫とも絡みたかった気がします。
トゥルーでは「またよろしく」みたいな台詞があったように思うので、もしかしたら続編なども考えていたりするのでしょうか…?

…あのお父さんだと、どうせまた色々やらかしそうですし。
リカちゃんにはまたぜひ魔法屋で働いてもらって、いろんなBLカップルの揉め事を解決してあげて欲しいです~


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