鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

こんぐらちゅれいしょんず

2008-01-28 17:58:00 | 雑事

変にすぐ書くと、どこから特定されるかわからないので
かなり時間がたってから記事を書いております。
そろそろいいかな?

高校時代の友人の結婚披露宴がありました。
とはいえ、ホテルなどで、司会のお姉さんが
名前の部分だけを変え、同じように美声で囀る既製品ではなく、
新郎新婦の友人と、近しい親族だけで、町のお店を借り切ってする
こじんまりと暖かいパーティでした。

友達のお手製のドレスに身を包んだ友人は、さすがに可愛らしく幸せそうで、
ケーキ入刀から司会や挨拶まで、全てハンドメイド感覚で暖かい、
なかなか良い披露宴でしたよ~

入刀したケーキは、その場で切り分けられてデザートに。
地元で有名なケーキ屋の特注品だけあって、美味かった~(ほくほく)


色々人間関係に恵まれず、一時期はかなり追い詰められた事もあった彼女。
環境が荒れると、まず、人間も段々荒んでくると思うのよ。
ものの考え方とかがグチっぽくなったり、妬みや嫉みが出てきたり。
でも、彼女はもンのすごく、限界ギリギリだったにも関わらず、
そういうのを見せない人だったんだよね。

素直に恨んだり、憎んだりしてしまえば、まだ楽だろうものを。
ちょっとグチっても「ごめんね。ダメだなー私」なんて謝ったりして(笑)
結局、最後まで理性を失わないまま…
心のキレイなまんまで、その状態をなんとか乗り切ってしまった彼女には、
ほんと、純白のドレスがよく似合うー、とか改めて思ってみたり。
(友人の贔屓目と言われれば、そうかも?/笑)

ま、乗り切れたのは、今回結婚したダンナ様のおかげも、あるかな?
なんにせよ、今まで苦労した分、最高に幸せになって欲しいもんです。



さてさて、この披露宴で、私自身に関しては笑い話が一つ。

…専業主婦など長くしていると、
こういう公の場は、ブラックフォーマル一つで間に合ってしまいます。
ていうか、トシを重ねるにつれ、慶事よりは弔事のほうが、
はるかに出番が多くなってくるんでね。

そんなわけで、今回の、ハレの日のための服も黒。
…わざわざ買わないですよ。一回しか着ないかもしれんのに。

で、せめてメイクはきっちり、と思ったんだけど…
数年使わなかったビューラーは劣化してるし、アイライナーもマスカラも、
乾いちゃって全然ダメ。
そのへんくらいは、と新調して、頑張ったんですが…

北国の冬の夜は寒いです。
どのくらい寒いかというと、ただ歩いてるだけで涙目になっちゃうくらい。
別に辛いとか切ないわけじゃなくて…
目を寒さから護るために、生理的に涙が出るんですね。うるうると。

披露宴は夜7時からでした。
少し余裕を持って会場につけるよう、早めに家を出た私。
行くのは、普通の個人経営のレストランです。
しかし、駅から5分…とか書いてあるのに、周囲にそれらしき場所はナイ。
しばらく、そこらへんをうろうろと歩き…
い、いかん。このままでは遅刻する、と近くのクリーニング屋へ。

「このお店なんですけど…」
「あ、それならここのすぐ隣ですよ」

隣とな?!

そこはウロウロしていた、まさにまん前。
ハイ。目指す店は、ビルの奥側にあったことに加えて、
外の地面に置くタイプのカンバンが、駐車していた車の陰になっていたのです。


そして…会場に入り。無事、披露宴も始まり。
会場でにこにことひとしきり話したあとで、
トイレのカガミの中に私が見たのは…
目の周りが真っ黒タヌキ状態のジョニー・デップ!

ぱ、パイレーツオブカリビアン? スパロー船長?

…ていうか存在がホラー?
昔のオバケ屋敷の幽霊役というか、ヤク中患者というか…
しかし、これは私らしいといえば、この上もなく私らしいのか?

…帰りに遠方から来ている友人のホテルに寄ったおり、
これで帰るのはあんまりだと化粧直しを試みたのですが…
最近のアイメイクは、水くらいじゃ取れないのだ!
さらにティム・バートンかシザーハンズかって状態になった私に、
そのホテルに泊まっている友人は一言
「イチからやり直せ」
とメイク落としを放ってくれたのでした。感謝。

いやまー、普段やりなれないことは、するもんじゃないな。


「エクステ」

2008-01-28 15:23:32 | 映画(ホラー)

「エクステ」
監督:園子温
出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、他

公式サイト

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公式サイト開いて、コーヒー吹きそうになりました。
まさに臨毛体験!! ぎゃはははー!

さて、大笑いの公式サイトとウラハラに、映画の内容はオーソドックス。
『虐げられたものの復讐劇(でもちょっと的ハズレ♪)』でした。

この映画の何が見どころかと言われれば『生理的嫌悪感』でしょうね。
口の中とか皮膚の中、目の中(!)を、髪の毛がざわざわ動き回るシーンは、
なんか見てて体中が痒くなるー。

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横浜港に到着したコンテナの中から見つかった、外国の少女の死体。
コンテナ一杯にみっしりと詰まった髪の毛の中から発見された彼女は、
内臓を全て抜き取られており、おそらく、臓器密売組織の犠牲者と思われた。
そして、一通りの検死を終えた彼女の死体は、安置所にひきとられ…
そのまま、姿を消したのだった。

主人公・優子は、かつて実の姉から虐待を受けていた過去の持ち主。
今は家を出て、友人と一緒に暮らしていたが、
そこに、姉が小さな娘を連れてやってくる。
断りきれずに、嫌々ながらも姪を預かることとなった優子だったが、
姪の身体に残る無数の虐待の痕を見て、
助けてあげたい、という気持ちを強く抱くようになる。

そして、優子が美容師のタマゴとして働く美容室に、
ある日、エクステを売っているという男が現れる。
見た目も異様であり、優子とその姪の髪をじっと見つめる奇妙な男だったが、
扱うエクステはとても上等。美容室で、試しに使った結果も好評だった。

だが、そのエクステを使ったものたちは、何故か次々と、
不可解な死を迎えていく。

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大杉漣が髪フェチの変質者を好演(?)していました。
怖いとかブキミというよりは、見てて笑いしか出てこないんですけどね。
髪の伸び続ける少女死体役の人形は、ちょっとブキミながらも美しい出来栄え。
ホラーのよく似合う栗山千明は、今回は幽霊でも殺人鬼でもなく、
最後まで生き残るヒロイン・優子役です。

美容師さんって、お互いにカットモデルになったりするせいか、
みんな髪の毛をコテコテに加工してる人が多いように思うんですが。
こんな真っ直ぐ黒々ツヤツヤの、未加工100パーセントの長髪では、
客はかえって美容師としての腕に不安を感じるよーな気もします。
(自分で自分のアタマはカットしないだろうけどさ。気分的にネ)

しかし、結局、死体の少女は内臓を奪われたことよりも、
髪の毛切られたことのほうがショックだったんでしょうかねぇ。
死んでも髪の毛だけでなく、目だの口だのからもひたすら毛を生やして、
部屋中を埋め尽くす…ってどんな執念やねん!

とりあえず、今回の犠牲者たちは、何の関係もない人が一部いる他は…
あんまり同情的になれないタイプばかりでしたので、
見ていてこころおきなく楽しめるホラーではありました。

ただ残念だったのは、自分の娘を奴隷のように躾けて虐待していた、
主人公優子の姉とそのオトコが犠牲になるシーンで…
あんまり二人が怯えていないように見えたこと。
こういうタイプの人達には、ぜひとも恐怖に絶叫し、
自分の死を実感し怯えながらの最期を迎えて欲しいものです。
(いや、あくまでフィクションの中の話ですからね)