「輪廻」 2005年
監督:清水崇
出演:優香、香里奈、椎名桔平、他
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『主演、優香』を見て一瞬、…フーン、と思ったのだけど…これが! 案外!
ことに、ラストの恐怖演技がなかなか良かった!
ストーリーのヒッカケ部分には、私は見事に引っかかりましたよ(笑)
…いや、何で主要人物に、女の子二人いるんだろう?とは思ったんだけど。
思えば、ここに至る最初の伏線は、とっぱじめの女学生だったんだな…
そういえば、「隣人13号」の小栗くんが出てました。チョイ役だったけど。
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映画監督の松村は、実話の事件を元にした映画を撮るために、
取材を重ね、脚本を書いていた。
その事件とは、昭和45年に群馬のホテルで起きた大量殺人。
法医学教授が、自分の家族を含めた11人の命を奪い、自殺した狂気の犯行だった。
映画俳優のオーディションで、松村は一人の新人女優「杉浦渚」と出会い、
彼女を主役に抜擢。
そして、その日から渚は、見知らぬ少女や建物の幻覚に襲われるようになる。
何度も訪れる不思議な幻覚は、過去の記憶なのか。
少女は、渚に何を告げようとしているのか。
そして「本番」の掛け声とともに知ることとなる、恐怖の事実とは…
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最後のほうの、出演者の皆さんの死体演技がなかなか圧巻です。
ちょっとゾンビ入ってる? 感じで。人形の動きも超怖くて素敵!(笑)
そして、最初にも触れましたが、優香の中盤の絶叫!&後半のガクブル演技(?)が、
癒し系のイメージを思いきりよく脱ぎ捨てていて、おぉーって感じ。
うん、なんか見直したわ(笑)ここまでやるとは思わなかった。
教授のぶっとんだ殺人動機はともかく…物語もけっこういいし、
恐怖シーンもビックリ系少なめで落ち着いてる。
舞台が『廃ホテル』っていうのもなんか好みだし、
最初に思ったより、優香も魅力的だった。特に白目(魅力感じる部分が違う?)
すごくね、バランスが良い作品。
ストーリーは良かったけどジミだった「予言」や、生理的な嫌悪感に訴えるけど、
ちょいと現実虚構入り混じって判りずらい「感染」と比べても、出来がいいと思う。
重箱のスミっこチェックを入れれば、何故11人の被害者たちは、
生まれ変わったにも関わらず、同じように死なねばならなかったのか、
とか、渚が何故少女の視点を知っているのか、とか、
8ミリを現像してくれた人は、自分じゃフィルム見ないものなの?とか、
疑問は色々あるんだけど(笑)
グロ度チェックは、ですね。
…スプラッタ好きな人には多少物足りないかなぁ。
呪怨みたいな『来る来る来る来る…来たーーーッ!!』みたいな
ドキドキ感は全くありません(笑)
どちらかというと、じんわりホラー。私的には、こういうの好みですけどね(笑)
いまのところ、情報出てないけど、次回作はあるんだろうか…
Jホラー作品、すごく期待してるんだけどな。