昨日から日本中を震撼させている、16歳の少女毒殺未遂犯。
事件のまとめサイト「glmugnshu~グルムグンシュ」
身内の通報により、初犯、しかも未遂で捕まったのは、まだ幸運だった…のでしょうかね。
病院では、母親の病状が、毒物のせいだとは見抜けなかったようですから。
もし何事も無く毒殺に成功していたら、おそらく…事件はこれだけでは終わらなかったはず。
私はホラースキーなので、けっこう残酷な描写のあるものも(グロすぎなければ)
好んでよく読むし、映画も見る。
これが、ホラーやサスペンス小説の新刊であれば、ふーん、と…
案外興味深く…でも、特別な恐怖感もなく読んだかもしれない。
しかし、これは現実。現実であるゆえに、物凄くイヤな感じ。
以前あった、長崎の小六少女がカッターで頚動脈切断した時もそうですが、
ニュースで第一報を聞いたときは、何か思い悩んでの犯行なのかなと思ったのですよ…。
でも、尊敬する人が「グレアム・ヤング(Graham Young)」って一体(汗)
グレアムが継母を毒殺したのは14歳。使用毒はアンチモン…そしてタリウム。
それを意識しまくりというか、そのままなぞった今回の犯行。
彼については、書籍も映画も出ていますから、それを見て思うところもあったのでしょうか。
彼に同化したかったのかなぁ…
直接関係の無い話ですが、先日、実在の女性連続殺人鬼をテーマにした映画、
「モンスター」を見ました。
それを見て思ったのだけど、こういった、犯罪者側からの視点でつくられた映画は、
どうしても、犯罪者に同情的なスタンスになりますね。
「モンスター」もそうですが「誰も知らない」も考えてみれば同ジャンルかな。
どちらも、現実の事件を下敷きにしてはいますが、非常に綺麗に演出されている
部分があります。
グレアム・ヤングの映画・書籍については未読なのですが、おそらく、
これらと大差ないことになっているのではないかな?
そもそも犯罪者に限らず、どんなイヤな人間でも、
その人生を細かに知れば、被害者的な部分も、憎めない部分も出てこようというもの。
それを安易に「可哀想な人」「世間が悪い」と真に受けるのは困ります。
そうならざるを得なかった理由がどれほどあったとしても、
彼等のやったことは決して正当化できない…いや、してはいけない。
きっと明日からは、ワイドショーが花盛りでしょうね。
心理学者の分析や、ネットの問題…安易に毒薬が手に入る現状?
うー、ただでさえ、平和的ホラーマニアにとっては辛い世の中なのだから、
世論を刺激するようなことは控えて欲しいよ…
(↑そこがホンネか?/汗)
さて、尊敬するグレアムが生涯、自分の行為を一度も悔いることがなかったことを思うと、
この先、未成年の彼女におりる判決が非常に気になるところ。
…更生、とか、反省とか…できんのかなぁ…